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油断すると高頻度で来てしまいそう。
馬橋エリアでラーメンを食べようと狙いを定めた「麺やふくろう」。
13時前に到着したものの、営業してる気配がない。
いや、それどころか、シャッターが下りてる。
どういうことだろう。
シャッターには白い張り紙。
そこに書かれた事情を読んで驚いた。
なんと1週間前に店舗荒らしにあったのだという。
まだ再開できてないということは、それだけ被害が大きかったのだと察する。
近いうちに再開されることを祈りつつ、次の候補に切り替えるしかない。
すぐに頭に浮かんだのが、「ふくろう」の店主がかつて店長を務めてたという「山勝 角ふじ」。
ここからはかなり近いはずだ。
ということで、雨が降る中、自転車を数分走らせて新たな目的地に向かう。
到着すると、ちょうど2人組の客が出てきて、入れ替わるように入店。
客はゼロだ。
券売機の多彩なメニューとアレンジの幅広さに数秒ほど見入りつつも、初回訪問だから迷うことなく「角ふじラーメン」(850円)を選択。
トッピングはなしにする。
厨房に沿ったL字型のカウンター席。
奥に座ろうかと思ったけど、真ん中の席に水が置かれ、そこに座る。
着席と同時にご主人に食券を渡し、「初めてなんで全部普通で」と注文。
にんにくはありで。
すぐに調理に取りかかるご主人。
麺をゆで始め、スープとチャーシューを火にかけると店の奥に姿を消した。
この間、しばらく店内で一人に。
すぐにご主人が戻ってきて、今度は大きなザルに入った大量のもやしを手づかみで鍋に投入。
次に丼にかえしや何やらを入れてスタンバイ。
温まったスープは、表面の部分をちゃちゃっと捨てて丼に入れる。
それから茹で上がった麺ともやし、刻み玉ねぎ、にんにくの醤油漬け、チャーシューをすばやく、かつ丁寧に重ねて盛りつけてく。
結局、完成まではものの数分。
ご主人からカウンター越しに丼を受け取る。
ボリュームのすごさに思わず頬がゆるむ。
うず高く連なったもやしは、もはや山脈。
この山が崩れて丼からこぼれ落ちてしまわないように注意が必要。
もやしをよけつつ、スープをすするスペースを確保する。
豚と醤油が強めにガツンと来るタイプかと思いきや、ほどよい濃いめでおいしい。
量だけが売りじゃないと言わんばかりに、思った以上に味わい深い。
頂上に乗っかったにんにくは生のものを粗みじんにして醤油に漬けたもののようだ。
おいしいけど、下の玉ねぎの存在感を消すくらいインパクトが強い。
もやしはシャキッとした食感を残していい感じ。
よく見ると、わずかながら一口サイズのキャベツも混ざってるようだ。
少しずつ崩しては混ぜ、食べ進めてく。
ようやく現れた麺は、太め硬めで好みのタイプ。
ひねりが加わってて食感もいいし、風味もある。
この時点でこのラーメンはもう好きだ。
豚バラのチャーシューはしっとりしながらも、食べ応えはそれなりにある。
おいしいけど、数枚というのは他の具材と比して物足りない。
後半に差しかかると、味に変化をつけたくなってきた。
そこで卓上から一味唐辛子、酢、胡椒の三役を召喚して新しい風味を加える。
すると、またひと味違うラーメンに変わった。
具材が減ったスープには背脂が目立ち始める。
でもギトギトではなく、旨味と甘味を足してくれる必要な脂だと感じる。
そうしてスープも含めて難なく完食。
ただ、強いて言うなら、にんにくがやっぱり強すぎる印象。
もう少し減らして、別の要素で辛味を足したほうがバランスがよくなると思う。
「普通」で400gあるというもやしが、なんといってもこのラーメンの主役なのだと感じた。
400gといえば市販のもやしの2袋分だ。
この大量のもやしを平らげるには、スープには相応の濃さが求められる。
それに、食べるのにもある程度の時間がかかるから、麺は硬めくらいでちょうどいいのだろう。
店の雰囲気も好きだ。
典型的なラーメン屋のレイアウトと内装に、角がすり減った木製のカウンターと合皮のクッションのイス。
レトロでなんか安心感がある。
食べ終わって席を立つと、「足りました?」とご主人から一声。
「はい、足りました」と返したところ、「足りなかったら、もっと大盛りもできますんで」と店の売りをしっかりアピール。
最後に「ほかにもおいしそうなのがたくさんあるんで、また来ます」と思わず言ってしまった。
実際、メニューにはラーメンのほかに、つけ麺、まぜそば、油そば、坦々麺…と魅力的なラインナップが並ぶ。
嘘をつきたくないから、本当にまた来ると思う。
というか、再訪しないわけがない。
[2021.7.9訪問]
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H.M.スカイ
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豚仙人(藤沢、石上 / ラーメン)
グータン(辻堂 / 火鍋、薬膳)
店名 |
山勝 角ふじ 新松戸本店(やましょうかどふじ)
|
---|---|
ジャンル | ラーメン、つけ麺、居酒屋 |
お問い合わせ |
047-343-8233 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
各線「新松戸駅」から徒歩12分 幸谷駅から756m |
営業時間 |
|
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 |
席数 |
12席 (カウンター8席、テーブル2席×2組。) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
有 お店の横に4台分ございます。店舗に向かって左側。 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
ホームページ | |
オープン日 |
2008年8月 |
お店のPR |
腹がへったらウチに来い!
大盛りのラーメンをメインにあっさりしたつけ麺、中華そば、そしてまぜそばと充実したメニュー構成になっています。 脂の量もお客様にあわせて少なめや多めに調整できます。深夜2時まで営業していますのでお腹をすかせてご来店下さい。 |
関連店舗情報 | 山勝角ふじの店舗一覧を見る |
初投稿者 |
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なんとなく冷たい麺が食べたい…と思い、幸谷の「角ふじ」の立て看板を思い出す。
炎天下の中、店に到着すると、やっぱりあった。
「暑い日には冷やしでキンキンにどーぞー」の青い文字。
時刻は11時半。
壊れた自動ドアを手動で開けて中へ。
入店を知らせるチャイムが鳴り、店員さんに迎えられる。
店員さんは1人だけで、先客もなし。
世間的にはまだお盆ムードなのかもしれない。
さっそく券売機に向かう。
目当ての「冷やし旨辛中華そば」(1,000円)を指して、「並盛りは何グラムですか?」と店員さんに聞くと、「現金のみでーす」との回答。
うまく伝わらなかったのかと思い、聞き直すと「茹で前で200gでーす」とのこと。
50円の中盛り券で250g、150円の大盛り券で300gという値段設定がしっくり来ないけど、この店のいつものボリューム感からして、並盛りでたぶん足りるだろう。
支払いは現金のみかと思いきや、「PayPayでもお支払いいただけます」と追加で案内がある。
内心で矛盾を感じながらも、ありがたくコード決済を利用させてもらう。
店員さんに食券を渡してカウンター席につく。
この中華そばには野菜増しとかはないようだ。
水はセルフサービスだけど、持ってきてもらえたのはうれしい。
店内に流れるラジオの音声。
それをほとんどかき消すくらいに厨房の換気扇からゴーゴーと音が鳴り響く。
そんな中、白の長靴と黒のTシャツ姿の店員さんが着々と調理を進める。
前回来たときは見習い中の外国人の店員さんがいて微笑ましかったけど、今回はそういう風景は見られない。
麺を冷水で締め、手早く各種トッピングを盛り付けて10分以内に完成。
見たところ、ボリュームはかなりありそうだ。
スープをひと口すすってみると、辛味よりも酸味を強く感じる。
麺は中太といえばいいだろうか。
ツルツルとしてコシのある食感は申し分なし。
しっかりと冷やされてるはずだけど、熱い肉味噌と接してる部分がぬるくなり、立て看板で喧伝されてるような「キンキン」の冷たさは感じられない。
辛さもさほど感じないと思ってたら、唐辛子をまぶした揚げ玉と肉味噌をスープに混ぜ合わせていくと、いつの間にかほどよいピリ辛具合になってくる。
辛味と酸味がほどよく、調味料の追加なしで食べ進めることにする。
チャーシューは、全体を混ぜてるうちに崩れるようなホロホロ加減。
野菜が具の主役を張る中、こってりとした脂がアクセントを加えてくれる。
めちゃくちゃにうまいと思わせるものはないけど、味付けと具の量のバランスが絶妙で、否定できないおいしさ。
完食すると、並盛りでもお腹いっぱい。
接客面で気になるところはあったものの、抜かりのない料理は安定感がある。
誰が作っても品質が変わらないように店側でオペレーションを整備してることが伝わってくる。
今日はお盆休みの人が多いせいか、12時前にしてはかなり空いてる。
10分おきに1人ずつ、ぽつぽつと入店する程度だ。
いつものような活気が感じられないのは仕方ないか。
また今度、ジャンクな麺を食べたくなったら来よう。
[2023.8.18訪問]