温泉は良い : 芽登温泉

　なお，昼（朝食メイン）の評価は以下のとおりです．

【昼】
総合　　　　　３.５
料理・味　　　３.３
サービス　　　２.５
雰囲気　　　　４.０
ＣＰ　　　　　３.４
酒・ドリンク　ー


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　『日本秘湯を守る会』会員の宿です．
　これまでに２度ほど宿泊したことがありますが，なかなかの好印象でした．

　今回は２０年ぶりくらいでしょうか．
　約２週間前に，旅行会社のＨＰを通して，「１泊２食付プラン（梅）＋ 和牛串焼きラクレットチーズ添え プラン；８畳洋室 トイレ付；１室２名利用；ひとり１６,２８０円（税込；入湯税１５０円別）」を予約しました．

　チェックインしたのは１６時４５分頃で，チックアウトしたのは８時頃です．


　宿は，足寄市街地北西方の山中にあります．
　足寄市街地から，クルマで４５分くらいでしょうか．最後の３.５キロくらいは未舗装ですが，普通の運転テクがあれば問題無いと思います．

　川と山に囲まれた，完全な一軒宿です．周囲には宿以外の建物は見えず，気持ちの良い環境でした．
　早朝に，客室や露天風呂からエゾシカを見ることができました．

　客室は１３室くらいあるのかな・・・比較的こぢんまりとした宿です．２階建ての宿泊棟２棟・食堂のある平屋・浴室のある平家で構成されていました．
　建物自体は以前宿泊した時と同じだと思いますが，あちこち改修されているようですね．赤い屋根に大きく記された『芽登温泉』の文字は健在でした．

　建物の前に，２０台分くらいの駐車スペースがあります（砂利敷き）．

　館内はややクタビレテいますが，キレイに管理されています．

　数人のスタッフがいましたが，いずれもほぼ愛想無しです．早目のチェックアウト（７時５０分頃）をお願いしたところ，かなりメンドウそうな対応で，少々不愉快でした．
　以前宿泊した時とはスタッフが違うのかな．

　当日は，自分たち以外に７〜８組の客がいたようです．食事時に確認したところ，他の客は中高年の夫婦や家族連れでした．ただ，食事時以外，他の客に会うことはほとんどありませんでした．
　また，外来入浴を受け付けていますが，特に気になりませんでした．


【客室】
　２階の洋室に通されました．
　８畳間（カーペット敷き）に，ベッド２台・テーブル＆椅子２脚・ソファ・テレビ・ヒーター・冷蔵庫・お湯のポット・冷水ポットが置かれていました．洗面台とシャワートイレ付きです．
　秘湯らしさはありませんが，居心地は良かったです．


【風呂】
　風呂は，以前宿泊した時よりも増えましたね．男女別の大浴場（山側・川側）と，その奥に大きな露天風呂（巨岩の湯）がありました（写真参照）．いずれも非常に良い雰囲気です．
　男女別の大浴場は，いずれも内風呂（高温浴槽・低温浴槽・洗い場）と露天風呂で構成されており，２０時に男女入れ替わりになります．また，巨岩の湯は，時間帯により女性専用・男性専用・混浴となり（貸切も可），混浴の際は男女とも湯浴み着（２階廊下・フロントに用意されています）着用となります．

　いずれの浴槽も，源泉掛け流しで，温泉が豊富に注がれています．高温浴槽以外は適温でした．
　無色透明で，軽いイオウ臭があります．軽いヌル・スベ感があり，良く温まりました．

　風呂は非常に気に入りました．
　ただ，個人的には，巨岩の湯は湯浴み着着用がメンドウですね．湯浴み着が肌に張り付く感触も気持ち悪かったです．


【夕食】
　食堂で，他の客と一緒にいただきます．食堂には，４人掛けのテーブル席が１０卓くらいありました．
　自分たちの食事時間は，１８時５分〜１９時２０分です．

　料理は，品数が多く，なかなかのボリュームです．ただ，ほぼ一気出しで，ほとんどの料理が冷めていました．
　工夫は感じられますが，工夫の方向が間違っているような印象ですね．欧風に仕上げたものが目立ち，秘湯らしさはほとんど感じられませんでした．食材の地元感も乏しかったです．
　中では，タレのかかった川魚の天ぷらが良かったかな．一方，チーズが冷めて固まったラクレット料理は，かなりツラかったです．

　以前宿泊した時は，もっと素朴な料理でした．焼き立ての鹿肉ステーキ（追加注文）が，肉々しく旨かった記憶があります．
　個人的には，以前の方がずっと良かったですね．


【朝食】
　夕食と同じ会場でいただきました．
　自分たちの食事時間は，７時〜７時３５分です．

　卓上には多くのオカズが並び，さらに数種類の小鉢・納豆・カレー・ご飯・冷たい飲み物類・ホットコーヒー等を自由にいただくことができます．

　夕食よりは良かったですね．
　ただ，チーズが冷めて固まった料理があったり，湯豆腐の豆腐が高野豆腐だったり，イマイチな部分が印象に残りました．


　こちらの宿，温泉が良いだけに，接客や料理の残念さが目立ちました．
　時代とともに，いろいろ変わってしまうんですね・・・．