【こってり】あべの・天王寺で味わえる京都のラーメン【はんなり】
こってりとして濃厚なスープをもつ京都のラーメン。繊細で華やかな京料理とは対照的な力強い味わいが特徴です。あべの・天王寺周辺でもこの「京都ラーメン」のお店が増えてきました。5店まとめてここでご紹介します。
このまとめ記事は食べログレビュアーによる153件の口コミを参考にまとめました。
目次
こってりとして濃厚なスープをもつ京都のラーメン。繊細で華やかな京料理とは対照的な力強い味わいが特徴です。このいわゆる「京都ラーメン」は、昭和初期に京都駅付近で中国浙江省出身の徐永俤が始めた屋台が発祥とのことで、後に京都駅の東側の通称・高橋(たかばし)に店舗を構え、「新福菜館」として現在に至っています。
戦後、スープの表面に豚の背脂を散らしたラーメンが広まり、京都ラーメンのもう一つのスタイルとなるとともに、高度成長期には濃厚な鶏ガラスープが特徴の「天下一品」が人気を博し、京都を代表するラーメンチェーンの一つに成長し、日本全国に店舗展開しています。
出典: kurodaさん
各線・天王寺駅、近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅のすぐ近く。あべのキューズモール北側、ViaあべのWalkの1階にある、京都が発祥で今や全国区になっているラーメン店です。
店内は狭め。少しでも多く席を配置できるよう、ほぼすべてが対面式のカウンターとなっており、一人客がさっさとラーメンを啜るには適正なサイズです。
「こってり」(並820円)は相変わらず白濁した濃厚そうなヴィジュアルです。スープは箸を指せば立つんではないかと思うえげつない粘度。鶏と11種類の野菜からつくられたという「ドロドロ」なテクスチャーです。
素材を徹底的に煮込んで乳化させた、鶏と野菜などのエキスが凝縮している状態で、けっして脂っぽいわけではありません。スープはセントラルキッチンから運ばれてくるので、基本的に全店舗が同じ味のはず。
麺は細麺のストレート。やや柔めの口当たりで、麺に絡みやすいスープには、こういったストレート麺のほうが合うのでしょう。
具材はシンプル。ネギとシナチク、そして赤身の叉焼です。お肉は薄く、脂分も軽め。薄切りハムみたいな食感です。
ラーメンを食べ進めていくと、お鉢の中段辺りに「明日もお待ちしてます。」の文字が現れます。これは全店共通ですね。
出典: kurodaさん
地下鉄谷町線・阿倍野駅の5号出入口から路面電車が行き交う阿倍野筋を南に少し下がったところにある、京都の西院に本店を持つお店です。
店内は手前がテーブル席、その奥が厨房を囲うL字型のカウンターのある全20席ほどです。
基本の「ラーメン」(730円)は、双喜紋のあるトラディショナルな器の中に淡褐色のスープが満たされ、センターに多めの刻み葱が盛られています。スープに浮かぶ脂がキラキラ輝いているのが美しいですね。
スープは鶏ガラ、豚骨背脂醤油のコクがあり、こってりしているようで意外にあっさり。スープの旨みも際出されています。豚骨の臭みは一切感じません。
麺は中細のストレート。適度のコシもあり歯切れのいい食感です。トッピングは薄切りの叉焼、シナチク、九条葱と実にシンプル。叉焼は肩ロースかな?薄切りながらもしっかり味が染みこんでいて存在感があります。
出典: kurodaさん
JR・天王寺駅の直上の複合ビル、天王寺ミオ本館10階にある、京都の壬生に本店があるお店です。
店内は手前がテーブル席と壁に面したカウンターのある全30席ほど。やや暗めのシックなインテリアです。
「ラーメン」(750円)は、店名がプリントされた器の中に淡褐色のスープが満たされ、センターに多めの刻み葱が盛られています。スープに浮かぶ背脂が特徴的ですね。
先ずはスープを啜ってみる…スープは鶏ガラ、豚骨背脂醤油のコクがあり、こってりしているようで意外にあっさり。スープの旨みも際出されています。豚骨の臭みは一切感じません。
元祖熟成細麺を謳う麺は中細のストレート。適度のコシもあり歯切れのいい食感で、スープとのマッチングも良好です。
トッピングは薄切りの叉焼、シナチク、九条葱と実にシンプル。叉焼は肩ロースかな?
「こってり」だと評価される「京都ラーメン」にしてはライトな風合いのこのラーメン。卓上調味料の辛子にんにくを少し入れてみると、一気にジャンキーな味に変わります。
出典: kurodaさん
JR大和路線・東部市場前駅と平野駅のちょうど中間ぐらい、百済貨物ターミナル近くの国道25号線沿いにある、京都・北白川が出自のお店です。
店内はズラっと横に長いカウンター席と背後のテーブル席からなり、100席はあろうかという広さ。各席にタッチパネルを備えているのも新しいお店らしいところです。
「特製醤油味玉ラーメン」(770円税別)は、店名がプリントされた器の中に褐色のスープが満たされ、センターに多めの刻み葱が盛られています。スープにはたっぷりの背脂が浮かんでいます。これがチャッチャ系と呼ばれる所以ですね。
スープは鶏ガラ、豚骨背脂醤油のコクがあり、こってりしているようで意外にあっさり。スープの旨みも際出されています。背脂のコクが活きていますね。
麺は中細のストレート。加水が低めで適度なコシもあり歯切れのいい食感です。麺の硬さは普通で注文したんだが、これぐらいがちょうどいい。硬めだと食べにくいかもしれません。
トッピングは薄切りの叉焼、シナチク、九条葱、それと味玉です。叉焼は肩ロースかな?薄切りながらもしっかり味が染みこんでいて存在感があります。味玉はよく味が滲ゅんでいます。
出典: kurodaさん
JR・天王寺駅の直上の複合ビル、天王寺ミオ本館10階にある、本店は京都駅近くの「たかばし」の袂、隣の「第一旭」とともに両者がライバル関係かつ共存関係を保っている、京都の老舗ラーメン店の支店です。
店内はテーブル席と小上りのある全30席ほど、天王寺エリアにこのたび初進出です。
「中華そば小」(650円)は、真っ黒のスープのいわゆる「京都ブラック」。その上に青々としたネギと、たっぷりのチャーシューが載っています。
スープは恐ろしいほど真っ黒な見た目ほどには辛くはなく、醤油の持つコクや甘み、それと、際立つ香ばしさが口腔内に広がってきます。このスモーキーな香ばしさには中毒性があると思います。
麺は中太のストレート麺で、スープを吸ってちょっと黒くなっています。高井田系に通じるややモチモチっとしたタイプで、スープとの相性もいいですね。
叉焼も厚めのものがたっぷり盛られていて、肉感が著しくて実に美味しい。トッピングの葱がシャキシャキなのもいいですね。
※本記事は、2022/05/05に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。