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古民家再生宿NIPPONIAの泊まれる醤油蔵 18代目当主の復活秘話に感動!!
治部煮もホッとするまろやかな味わい
もろみパウダーが味に深みを出すカリフラワーのスープ
醤油しぼりを自らゲストに説明する当主の木村さん
もろみバターとアワビの肝のソースが最高
庭を見下ろす
醤油搾り体験で採れた醤油をかけた豆乳豆腐は感動の味
お食事どころ
330年もの歴史を持つマルト醤油のマーク
長い歴史を感じさせる展示物ばかり
「木藤」の部屋は2階にあってゆったり広め
使い勝手がいい洗面所とバスルーム
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ファイブペンギンズ
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店名 |
NIPPONIA 田原本 マルト醤油
|
---|---|
ジャンル | 旅館・民宿 |
予約・ お問い合わせ |
0744-32-2064 |
予約可否 |
完全予約制 |
住所 | |
交通手段 |
近鉄田原本駅より、送迎車またはタクシーにて『NIPPONIA 田原本 マルト醤油』へ所要約10分 笠縫駅から2,247m |
営業時間 | |
予算 |
¥30,000~¥39,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (AMEX) 電子マネー可 |
個室 |
有 |
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貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
ドリンク | 日本酒あり、ワインあり |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる |
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
ホームページ | |
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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奈良で最古の1689年創業のマルト醤油があります。なんとその醸造所の中に建てられた宿がこの「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」なのです。
第2次世界大戦のために醸造が途絶え、その後70年間のブランクを経て現在の18代目当主であり宿主でもある⽊村浩幸さんがマルト醤油の復活を果たしたのです。
復活までの大変だった道のりを語る木村さんの話は本当に感動的でした。この宿に泊まれば醤油しぼり体験と共に木村さんの話も聞くことができます。
さて、醸造所の中にあるというユニークなニッポニアの宿はどんなところだったのでしょうか?
18代目当主、⽊村浩幸さんのおじいさんはそれまで260年間続いてきたマルト醤油を、第2次世界大戦のために今から70年前に途絶えさせることとなりました。
天然醸造で素材にこだわるマルト醤油は当時、皇室御用達の質を誇るものだったそうです。それを途絶えさせた無念はどれほどだったでしょうか。その後70年の歳月が流れそのまま放置されていた蔵。
それを復活させるべく木村さんは動き出したのです。醸造法が書かれているはずの書類を探しておじいさんの引き出しを開けていきます。ところが書類はなく、出てきたのはおじいさんが大切に使っていた㋣マークの前掛けのみ。
当時子供だった近所の80代のお年寄りにこの蔵を見学した時の話を聞いて回りヒントを得たり手探りの日々が続きます。蔵の中に大豆と水を置いて発酵が起こらないか毎日毎日見続けたそうです。
3か月後ついに発酵が起こったのです。放置されていた蔵の中で醤油を作る酵母は奇跡的に生きていたのです。そうして見事に復活を果たすまでになんと10年もの月日がかかったのだそうです。
その年月ずっと頑張って来られたまだ若い木村さんの苦労話を聞くと、胸に込み上げるものがありました。こうした話は実際に、醤油搾りツアーの時に直接木村さんが話してくれたことばかりなのです。昔からずっと存在してきた醤油の蔵の前で聞かされたことで、ますます臨場感が増したのです。
2021年春に開業したばかりのこの宿は、NIPPONIAが手掛けただけあって、その設備はしっかりしていて居心地がいいものです。
全7室。どれもが築130年あまりの蔵を改装しています。私たちの「木藤」の部屋は、66㎡のスイートルームです。入り口を入るとすぐ木の階段で2階へ上がります。2階が広い1室となっていて、畳の上にベッドも置かれた和洋室です。ソファの置かれたリビングもあって快適です。
洗い場付きの檜のお風呂は温かみがあるもの。冷蔵庫のソフトドリンクは無料で、エスプレッソマシンはないけれど湯沸かしポットとドリップコーヒーが置かれています。ニッポニアのコンセプトなのか、古民家屋宿にはテレビは置かれていません。
古い部分はそのまま残し、快適にリノベーションされています。バスルームが床暖房になっているのも評価が高いポイントです。
そういえば入口が違いますが、同じ建物の1階部分がちょうどお食事処の個室となっていました。
木村さん本人が案内してくれた「醤油しぼり体験ツアー」。そこで木の枡の中に棒を差し込んでもろみをギューッと押して絞り出し、とろみのある醤油が採れました。それを炭火で炙った豆乳豆腐にかけて試食すると驚きの美味しさです。
その後ディナータイムの始まりです。メニューが置いてありました。
もろみの搾りかすを炒った「もろみパウダー」がディナーの最初に登場しました。カリフラワーのクリームスープにウニや赤唐辛子菜と一緒に、パウダーも振りかけます。深い味わいがプラスされました。
「生醤油」「治部煮」「もろみバター」「大和橘醤油」というテーマで次々と創作性のある料理が登場します。
すき焼きともろみ飯と続き、デザートまですべてが醤油をテーマにうまく構成されていました。
翌朝、宿の朝食はヘルシーな自家製甘酒からスタートしました。三輪産のにゅうめんや田原本産ひのひかりのご飯に卵かけご飯です。もちろんいろんなおかずもあるけれど、吉野産MICA卵を使った卵かけご飯にたらしたマルト醤油、この取り合わせだけで最強なのでした。
この宿に泊まったお蔭で、日頃忘れがちだった醤油の大切さに目覚めました。こうした発酵文化や食文化を考えさせてくれる宿の存在、素晴らしいものだと思います。
日本全国美味しいお店や個性的な宿を巡っています。
https://5penguins.fivestar-club.jp/japan/21176/