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外人さんの箸使いに感心する夜
夜、友人が九州から来て飲みましょう…、とそれで新宿。待ち合わせの時間まで小腹を満たす。回転寿司の沼津港。時間不確か。テキパキするにもユックリするにも回転寿司は便利な場所。
混んでるかなぁ…、と思ってきたらちょうどお客様が入れ替わるタイミング。すんなり入れる。
中に入るとほぼインバウンドの観光客で、彼らは速い。次を急ぐからなんでしょうか…、テキパキ食べてさっさと出ていく人たちが多くて開店が良くなっている。スマフォを見ながら食べているのか遊んでいるのかわからないような人がいない食べる空間って気持ちいいなぁ…、って思ったりする。
彼らの食べ方、食べるものを見るのもたのしい。
例えばボクの隣で食べてた金髪ご夫婦。
奥さんが割り箸の箸先でなく箸頭で摘んで食べてる。
間違ってるって教えてあげようかなぁ…、って思ってみてたら、それに気づいたご主人が、逆だよって言うも、こっちの方が太くてフラットだからつまみやすいのよと言って箸頭でずっと食べてる。まぁ、それもよし。
向かい側のハワイなまりの若い人たちは、玉子にマグロ、サーモンばかりを延々食べてる。それもまたよしでございます。
やってくるとまず貝をひと通り食べる寿司屋で、今日は残念。
活の貝がつぶ貝だけで、まずはそれ。
ボリボリと砕ける歯ごたえが力強くて、それがユックリとろけてく。
軽い渋みが最後に残り、貝を食べてる!って感じがするのにウットリします。
それから煮蛤。分厚く大きなハマグリにコッテリとしたタレをまとわせ味わう趣向。クニュクニュ、奥歯を撫で回し腹の部分がぽってりとろける。これもひとつの貝の楽しみ。オゴチソウ。
その甘辛のタレをたっぷりまとった穴子。ネットリ口の中でとろける。ブリの脂が口でとろける。
酢じめの魚。まずコハダ。ギラギラとした輝く肌がまずおいしい。大トロ鯖という脂の乗った鯖の酢じめは食べるとクシュッとやさしくとける。お酢の具合もほどよくて、おいしい脂がさっぱり口に広がっていく。
ネットリとしたボタンえび。むっちりとした中トロと今日のネタはとろける感がテーマかなぁ…、って思ったりもする。いい感じ。
流れる寿司を食べず直接、職人さんに注文することを好む日本人。
それに比べて外国からの人たちは、目で見てたしかめ、目の前を流れるお皿をとっていく。まぁ、回転寿司というのはそういうモノなのですけど、今となってはとても新鮮。
寿司という料理を食べなれぬ人にとって、目で選べるというのはとても便利で、だから外国人が多いときにはベルトの上はとてもニギヤカ。
外人好みのネタが増えてくるのは仕方がないとして、流れる皿の上のお寿司がキラキラツヤツヤ、まだみずみずしい。
時間が経つとネタが乾いてくるところ、握られたばかりの寿司が多いとベルトはキラキラきれい。
今日がそういう感じでいいな…、と思っていたら、パイナップルが流れてきます。
塗りの鉢の中に入って、しかもなぜだかユニオンジャックがささってくる。
英国産のパイナップルってことではまさか無いだろうから、なぜに英国国旗がはためく…、って思ってちょっと笑ったりする。そろそろ〆。
いつもならば鉄火かかっぱを食べる。
職人さんの手があいたら、お願いしようと思っていたら、ベルトの上をなにやら不思議な皿が流れてきたのです。
細巻きの中からエビの尻尾。
ツーンっと突き出て、こちらに向かって近づいてくる。
みるとキュウリとエビの巻物。
えびきゅう巻とわかってためしてみようととった。
そしたら巻物の足元にたっぷり搾ったマヨネーズ。それをぬぐって巻物につけ、醤油煮浸して食べるというモノ。
ははは、これがおいしかった。そもそも酸っぱいシャリとマヨネーズの相性はよく、エビのムッチリ、キュウリのカリカリ。海苔の歯切れる感じもたのしい。お腹も軽く満たされる。
今や新宿の新しい観光地のひとつでしょうな
ひさしぶりの「沼津港」。4組ほどの待ち人ありてちょっと行列。なんと全員外人客でらっしゃいました。
10分ほどでお店に入って、中をみたらこれまた半分以上が外人。
しかも今日は欧米からの観光客が多くて、みるからにインターナショナルな感じでござった。
ボクの横に座った髭のおじさんたちは、ウィスコンシンの出身で、北京から旅をスタートして、上海から東京に来たというのです。北京はとても退屈な街。上海に来ていい街だって思ったけれど、上海よりも東京の方がずっといいね…、と、ウレシイことをいうではないの。
何を食べてもおいしいし、何しろ安い。
回転寿司だって上海で食べるよりもずっと東京の方が安くてウレシイ…、と。
うーん。
ほめてくれるのはいいのだけれど、中国よりも日本の方が安いって、その部分だけはちょっとありがたくないような。
確かに、今の東京って近代的な大都市の中でも食事の値段が突出して安く感じる街に違いなく、それが日本の外食産業の置かれた得意な環境でもある。
貧しい産業…、なのかもしれない。
なやましい。
さぁ、気を取り直し、世界的にも安くておいしい寿司をつまんだ。
まず貝を2種類。
ホッキにつぶ貝。
どちらも活でクニュクニュ、コリコリ歯ごたえがよい。
旨みも十分、いい感じ。
ボタンエビは一皿一貫。ブリンとはじけて驚くほどに甘くって、頭の中には味噌がタップリ。
チュウチュウしながら味わい食べる。
玉子を抱いたシャコを食べ、漬けのマグロに活きた味。
ひんやりとした漬けのマグロの食感に、軽い酸味が味わい深い。
ザックリとしたカンパチの歯切れの良さを味わって、何にしようかとぼんやりしてたら、今日のイカは白イカですよ。かなり状態がいいですが…、と言われて白イカ。
甘くてネットリ。口の中でシャリと一緒にとろけて消える。そろそろ海も秋から冬へとおいしくなってく準備をしてる…、ってしみじみ味わう。
むっちりとして酢締めの塩梅もほどよい自家製のコハダを食べて、お腹もほどよく満ちてくる。
最後の巻物。
トロの状態がよくってそれで鉄火を作ってもらった。
わさびをタップリ入れてくださいとおねだりをして、大葉も一緒にカチッと巻いてもらった一品。
わさびが溢れて出てくるほどで、さすがにコレは辛いだろう…、とちょっと覚悟をしながらパクリ。
ところが予想に反して辛味をほとんど感じない。
トロの脂が力強くて、わさびの辛さを甘みに変えてくれるのでしょう。大葉の香りも手伝って、脂がスッキリ、くちどけが良い。
海苔の風味にパリッと歯切れる食感もたのしく、気持ちも満たされる。
それにしてもこのお店。まるで観光地のような様相。お店の前で記念撮影をする人多数で、これもまたよし。そういう名所で食事をしたっていうのもたのしい思い出でしょうと思ったりする。オモシロイ。
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サカキシンイチロウ
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店名 |
沼津港 新宿本店(ぬまづこう)
|
---|---|
ジャンル | 回転寿司、海鮮、寿司 |
お問い合わせ |
03-5361-8228 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
IDC大塚家具の前に移転しました。 新宿三丁目駅から132m |
営業時間 |
|
予算 |
¥2,000~¥2,999 ¥2,000~¥2,999 |
予算(口コミ集計) |
¥3,000~¥3,999
¥3,000~¥3,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)) QRコード決済可 (PayPay) |
サービス料・ チャージ |
サービス料: 無し チャージ: 無し |
席数 |
52席 (テーブル18席、カウンター34席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣に有り |
空間・設備 | カウンター席あり、無料Wi-Fiあり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる、英語メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
公式アカウント | |
オープン日 |
2002年 |
備考 |
PayPay使えます! |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
月命日の祝日の朝。今日は回転寿司の沼津港に来てみようと思って新宿。
カウンターの一番奥の席に座ってまずは海老、イカ。
海老とイカがおいしいお店は正直な店。特に回転寿司で流れてくる海老とイカの状態がいい店は何をたのんでもおいしいはず…、っていつも最初に食べるのはこれ。むっちりとした甘い海老、今日のイカはスルメでハリがあってどんどんとろけて甘くなる。今日も変わらずおいしゅうござる。
それから貝を3種類。
ホッキにつぶ貝、それから赤貝。
どれもさっきまで活きていたもの。
全部が一度に運ばれてきて、ひとつのお皿にぎっしり盛り込む。
貝祭り。
ほんのちょっとだけ小さかったかなぁ…、でもそれぞれ肉厚。
特に赤貝がどっしりとしてザクッと歯切れ、赤貝独特のねっとりとしたとろけを感じる。昆布を舐めたような粘りに強い旨味に磯の香りがあふれるようにやってくる。
ガツンと奥歯を叩くつぶ貝、ミネラル分を感じるホッキ。どれもおいしい、おゴチソウ。
それから大好物だった一本穴子。
25センチくらいもあったかなぁ…、厚みも十分。軽く味をつけて炊き上げ一貫分のシャリの上において炙って甘辛のツメ。わさびをたっぷりのせながらまずは穴子だけを食べ、最後にシャリと一緒に食べる。
穴子は噛むと一瞬キチキチ、奥歯をひっかくようにふるまい繊維が完全にほぐれるととろけてなんともなめらかになる。シャリと一緒に食べるとシャリの酸味が穴子の甘みを引き立てる。わさびを山盛りにしても辛みを感じぬほどに脂がのってて、ウットリします。
アジの握りがおいしかったなぁ…、脂の状態がよくて香りさわやか、冬の青魚は力強くて滋養が体にしみこむ感じ。
わさびのみじん切りをづけまぐろと一緒に巻いた涙巻き鉄火をヒーハーしながら食べて〆。
それにしてもベルトに寿司が流れる景色にホッとしました。オキニイリ。