『カナからカジャにもなるカナ』の巻 : ジャサナ ダイニング&バー

聖蹟桜ヶ丘のインネパ屋さんですがモモやチャウミンがある程度で実態はナンカレーが主力

　ダイニング&バーと言うだけあって居酒屋色の強いお店でもあります

ですが最近、メニューを一新して遂にカナを投入したそうで伺ってみることにしました

早速、突入するとメニュー内容もボリュームアップ、ナンのバリエーションも豊富にパラタも加わりました

ダルバートでなく、カーナとしているセット内容はベジ・チキン・マトンのカレーいずれかに豆カレー、アチャール、サラダが付いています


■ネパールカーナセット(マトン)　1200円

　一つ一つ量はめっちゃ有りますがタルカリや副菜が無いので寂しい絵面でもあります

　面白いのはカナなのにバートからナンにチェンジ出来てしまうあたり

　そういうお客もいるのかもしれませんし、対応が面倒臭いのかもしれません

　ミックス豆カレーはダルスープ。クセのある香りはマスタードオイルかな？ジンブー等特徴的なものは無くシンプルに豆です。適度な奥行き

　マトンカレーは辛口発注でしたが控えめ、骨付き肉の量はそこそこでようやく1200円らしさが見られました

　どちらも味は悪くないのですが、なんせ量が多くひたすら同じ味が続き正直飽きます

　ダルバートに於けるタルカリの重要性をこんな形で再確認してしまうとは…

　ただ此方のムラコアチャールはとても出来が良く唯一の光。キレのマンゴーチャツネ、マイルドなゴマのチャツネで若干の味変には貢献してくれました

　でも500円ダルバートなど、超破格な昨今の潮流から逆行しながらこの内容、今一度練り直す必要はありそうです

　少々厳しめの結果でしたが、個人的にこのお店の雰囲気は嫌いではないので頑張って欲しいです。

先日、人気のラーメン屋「みやみや」さん利用後、２階の空き店舗の窓に小さく「本格インド料理店近日オープン」の紙が張られていたのを見付け期待しておりました。

「JASANA聖蹟桜ヶ丘」カーブの緩やかな階段を上るとはためくネパールの国旗が目印。

外観にありがちな派手な装飾が無いのも好感が持てます。というかまさかっ本当に開店しているのか？…恐る恐る覗いてみると、

二人のネパール美女がドアを開けてご案内、なんか得した気分で突入。ネイティブな日本語で注文も安心そうです。

所謂インネパ店らしいランチメニューがそそられず迷っているとレギュラーメニューからでも大丈夫とのお話。

コルマ、ビンダルーを始め一品料理はタンドーリの焼き物から生春巻まで、

チャウミンやチャウチャウも有るのに主食に「フライドうどん」なんてのもあって麺好きラインナップ。

スペシャルメニューとしてネパールチキンスープカレーとマトンスープカレーを見つけこれに決定、因みにダルバートは無いようです。


■骨付きマトンカレー 900円

■プレーンライス 200円

■チャパティ(2P) 300円

ネパールらしいサラリとしたスープ状、香辛料由来の軽いざらつきと濃厚マトングレイビーが溶け込んだド直球のスープカレー。これは旨いですね。

旨味全開スープカレーに合わせた主食は真っ白なプレーンライス。拘りのバスマティと日本米の混合でよりカレーの印象がアップします。

カレーには柔らかいマトンも随分と入って いて骨周りの肉の旨さは格別でした。

キッチンから出てきたややご年配のシェフはキリッとした二枚目。サービスで手作りのムラコアチャールを頂きました。軽い酸味が良く染みてカレーに変化を与えます。

地味だけど有るだけでネパール感が充実します。おかわりまで頂いてしまいました。

単品メニューにはないチャパティはシェフに無理言って焼いていただきました。粉だけのシンプルな香り、パン好きならオススメです。

食後はマンゴーラッシーとデザートもサービス。ココナッツのういろう的な、なんとも独特な舌触り、仄かな甘味で誰でも気に入りそうです。


聖蹟桜ヶ丘にはカレー屋さんは少なく、しかも優れたお店は…な感じなので今後、人気が出るのは間違いなさそうです。

JASANAさんは神奈川の秦野市や他にもあるそうで此方は姉妹店になるそうです。お店は始まったばかりなのでお休みはまだ考えていないとの事。

無理せず頑張ってほしいです。生活圏にとても有難い貴重なお店が誕生しました。