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2001/12訪問
堺東に用事があり、旦那が天一に行きたいと言うので寄りました。
店に到着したのがまだ開店少し前くらいだったと思います。店内には準備を終えたらしく和やかに雑談している店員さんの姿。
ドアの前で冷たい風にさらされながら、早く温かいこってりを啜りたいなぁと待ちわびていました。
けど、開店時間になってもドアは開けられず。5分ほどしてからようやく店員さんが開けてくれましたが「お待たせしました」の言葉もな...
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2004/10訪問
「イタリアンでどこかおいしいところはありますか」と聞かれれば、「アッカ」と即答する。「サービスに癖がある」、「料理の出るのが遅い」などの声もあるが、そんなものは一切切り捨てても、この店を推す。料理はなにをとっても林シェフの料理美学が伝わってくる独創的なものだが、何かひとつといえば、春から秋にかけての山形産の仔羊を使った一品。スティンコという骨付きの煮込みや、ミラノ風カツレツなどを試せば、素材の掴み...
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リストランテ・スカレッタ(イタリアン、パスタ、ダイニングバー / 渋谷、表参道)
[ 口コミ29人 ]
2004/10訪問
去年よりも料理が格段の進歩を遂げた。魚は三島から取り、上質の素材を揃えている。たとえばキンメダイの皮をかりかりに焼き、茸のピュレで食べる一品など、食感やソースとのバランスなど考え抜かれたものになっていた。冬のイノシシのばら肉の煮込みも健在。東京のイタリアンは、メインで失墜ということがよくあるが、ここはデザートに向かって高揚していく貴重な一軒だ。夜のみの営業なので大人の客が多いことも特筆もの。入り口...
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ラ・ベットラ・ダ・オチアイ(イタリアン、パスタ / 宝町、新富町、銀座一丁目)
[ 口コミ1271人 ]
2004/10訪問
何を食べても3990円。前菜、パスタ、メインを併せると常時50種以上、このずらりと並んだメニューを読むところから至福の時間が始まる。料理はいずれもオーソドックス、かつオーセンティックで、「落合食堂」の看板にふさわしいもの。イタリアのトラットリアで供されるものをよく再現している。近くに「ラ・ベットラ・ビス」が出来て、こちらのほうは予約が取りやすい。落合さんは常時、本店のほうにいるが、料理の精度は変わ...
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2004/10訪問
1999年の新装開店だから、もう5年が経つ。それでもこの輝かしいレストランに一点の曇りもない。レセプションかららせん階段を上り、ダイニングに入り席につく。それだけで高揚感が煽られ、非日常の世界へ導かれる。料理は斬新さよりも安定性を重視しているが、フランスの三ツ星レストランのそれに拮抗できる完成度。デザートの華やかさもここならではだろう。常時、20種以上のお菓子がワゴンにのせて現れるのも圧巻だが、目...
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2004/10訪問
1986年の開店。斉須政雄シェフがこの店の厨房に立つようになって20年近くが過ぎようとしている。それ以前はパリの「ランブロズィ」という店で働き、オーナーシェフのベルナール・パコーとともにミシュラン二ツ星を獲得した。牛テールの赤ワイン煮、野菜の蒸し煮コリアンダー風味、エイのキャベツ添えシェリーヴィネガーソースなどは、この店のスペシャリテであり、また一世を風靡した料理でもある。いずれも「コート・ドール...
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オー グー ドゥ ジュール(フレンチ / 市ケ谷、麹町、半蔵門)
[ 口コミ184人 ]
2004/10訪問
銀座「マキシム」などで経験を積んだ岡部一己さんの店。オーナーがサービスマン出身なので、居心地は抜群。開放的な雰囲気の中で、いつでも伸び伸びと食事を楽しんでいる客で賑わっている。コース5500円もあるが、どちらかといえばアラカルトの店だ。シェフ中村保晴さんは、パリの二ツ星で経験を積んだ後、銀座の高級フレンチ「オストラル」でシェフを勤めた。彼の料理は、常に溢れるような香りとともに現れるのが印象的だ。ど...
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レストラン アラジン(フレンチ / 広尾、恵比寿)
[ 口コミ398人 ]
2004/10訪問
これまでこの店はサービスに核になる人を欠くことが多かった。ところが、今年になってベテランのサービスマンが入り、雰囲気が一変した。きびきびと適度な緊張感のあるサービスによって料理がどれだけ魅力を増したことか。川崎誠也シェフの料理はロジカルに組み立てられながらも、優しく穏かな風味にまとまったものが多い。ブレス鶏とフォアグラのテリーヌなど、つなぎに石川芋を使い軽く仕上げてあるのだが、軽さの分、浮き立つよ...
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2004/10訪問
皿からあふれ出るばかりに豪快に盛り付けられた料理。短角牛のステーキ、トスカーナ風フライドポテト、野菜のグリルなどから、仔羊のコロンボなど巧みなスパイス使いのエキゾティックなものまで。和知徹シェフの料理は、骨格のしっかりしたフレンチをベースに、レパートリーはアラブや、クレオールというアメリカ南部に渡ったフランス移民の料理まで多彩。ワインは、個性的な料理に負けない濃厚なタイプのものを揃えている。今の東...
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2004/10訪問
夜はプリフィクスで3885円。料理は、エビを詰めたウサギの南仏風のように手をかけたレストラン風のものもあれば、立方体のような分厚いテリーヌや、深皿にてんこ盛りのクスクスなど、ビストロ料理までレパートリーが広い。いずれも量の多さに圧倒されるが、繊細な技巧も施されているから、量をものともせずに食べ進むことができる。フォアグラ料理を常時用意して、これはプラス525円。ビストロでもフレンチの華的存在のフォ...
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2004/10訪問
日本に麻婆豆腐など四川料理を広めた陳建民の下で経験を積んだ久田シェフの店。久田さんは今では日本を代表する中華の料理人で、より洗練されたスタイルの四川料理の作り手でもある。その手腕を試したければここでおまかせのコースを味わうのがいい。「辛いものは好物、四川料理で統一してください」と頼めば、手抜かりなしの本格的四川料理が次々に運ばれてきて、予算はひとり5~7000円。辛い料理というのは往々にしてデリカ...
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2004/10訪問
山の上ホテルの中華のシェフを長年勤めた斉藤永徳さん。北京料理の名手として知られた彼の腕を気軽に楽しめる。店は小体で簡素な造りだが、本人が直接鍋を振るから料理のばらつきはむしろホテル時代よりも少ない。アラカルトもあるが、二人以上で訪れたならお任せにするのがお勧め。北京風の海老のチリソース、宮保明蝦など、いつもと違ったおいしさに驚くだろう。北京風の卵とじの溜黄菜、卵の白身と白身魚で作る賽蟹など、ここで...
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2004/10訪問
北京料理の看板を挙げていても、その実、ごく一般的な中華という店も少なくないが、ここは別格。山東料理の影響を受けて、イスラムの料理など周囲のものまで取り込んだ本格的な北京料理を食べられる。春の鮒の甘露煮など季節の珍しい料理もあるからオーナーに臆せず相談するといい。羊のイスラム炒め、鯛のスープ煮、田ウナギに見立てた椎茸炒めなどは必食。中華料理のレパートリーがいかに広いものか実感できる。料理にふさわしい...
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2004/10訪問
江戸前料理の流れを汲む。しかし、主人、福田浩さんならではの創意が加えられ、料理や器、もてなしに至るまで独特の美学が感じられる。冬は、魚介が豊富に入る寄せ鍋風の蓬莱鍋か、フグ。4月はねぎま。5月は川鱒。夏は鮎。晩秋の松茸、落ち鮎、〆鯖を経て、冬に戻る。大塚の花街の一角にあり、席はすべて個室。いずれも一見どこにでもあるような料理だが、隅々まで神経が行き届き、しかも食べる人にはそれを感じさせないような配...
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2004/10訪問
東京でリーズナブルな価格で京の味を楽しむなら白眉といって差し支えない。コースは15000円から。初めてならもっとも手ごろなもので充分満足できよう。カウンターに立つのは主人ひとり。料理は下拵えこそしてあるものの、その都度仕上げをして供することに気が付く。料理を客の食べる呼吸に合わせて最上の状態で差し出すのがカウンター割烹の利点であり、存在理由ともいえる。この頃はこれを守れないところも多い。主人は人当...
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2004/10訪問
夜のコースは12000円から。上は限りがないが、初めて訪れるならもっとも安価なものでも満足できるだろう。名店「辻留」の流れを汲み、料理は茶懐石の流れに沿って供される。先付けに始まり、小さな器に入った料理が並び、それで酒を楽しみ、お椀、お造りへ進む。築地でも“いいもん買い”で知られるご主人の小室さん、素材は吟味されたものばかりだ。もちろん、包丁の冴えも申し分ない。食器のコレクターとしても知られ、驚く...
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2004/10訪問
東京でも珍しい穴子料理の専門店。店主は、「辻留」で長く経験を積んだ。初めて訪れるなら穴子のコース7000円を。単なる「穴子尽くし」になっていないところが素晴しい。薄造りにした穴子の力強い風味に驚き、白焼きの、まるで空気を含んだような焼き加減に陶然となり、穴子の骨でダシを引いた小鍋を味わう頃にはノックアウトされているだろう。穴子も数種、使い分けているのだが、同種の素材から異なる方向性の味覚が導かれて...
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2004/10訪問
看板もなく、品書きに値段も記されていない。ガイドには向かない一軒である。店主ははにかみ屋なため、初めて訪れるなら予約が必須。その際に、予算を言って、好き嫌いを告げておくのがいい。刺身の魚は限られた寿司屋に拮抗するものを常時揃えているのが壮観だ。焼き物はすべて備長炭で丁寧に炙られる。イチボという部位の牛肉や各種焼き魚など、一度食べたら忘れられない味だろう。蒸し鮑などの高価な素材を使ったものから、牛筋...
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2004/10訪問
季節毎に小鍋を用意し、それを献立の核にしていることは今年も変わらない。しかし、春の筍尽くしなど、今までにはなかった試みが見られるようになった。江戸前料理の流れを汲み、品数は多くないが、いずれもしっかりした量の一品が続く。梅干を酒に入れて煮詰めた煎り酒で食べる白身の刺身、辛子醤油で食べるカツオ、味噌仕立てのフグ鍋など、派手さはないが奥深さを感じる料理がここの身上だ。酸化防止剤の使用を控えた“ヴァン・...
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2004/10訪問
久々に訪れて酢飯が変わったことに気づいた。それまでのやや水分の少ないものから、粘り気と弾力のあるものへ。当然、握りの風味も微妙に変化した。かようにここの握りは、まだ微調整を繰り返しながら進化を遂げている。しかし、初めて訪れたなら、発展途上にあることよりも、その完成度の高さに驚くだろう。この夏から握るようになった星ガレイは夏の白身の王。高価な魚だが、他の白身にはない強い風味が特徴だ。白身の握りは白身...
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