他では見たことがない独創的な創作料理 : Maaki

過去の備忘録である。かなり以前から知ってはいたが行く機会がなく、今回初めての訪問であった。場所は円頓寺商店街の奥の方である。正面にはかなり大きな駐車場があるので、車で行かれる方は便利であろう。

お店はこの辺りでは多く見られるのだが蔵を改造した独特の雰囲気になっていた。入口の扉を開け、階段を３階まで昇ってコースのスタートである。

ディナーは１コースのみでこの当時は確か１万数千円程度だったと記憶している。かつては写真は禁止だったらしいがその時は解禁となっていた。

一応女将に
「写真を撮っていいですか？」
と聞いてみたら、
「光栄でございます」
との何とも嬉しいお言葉が返ってきた。

そして料理のスタートである。まずは最初に出てきたものを見てビックリ！！無農薬野菜を料理したものの上に半熟卵が乗っており、その横には注射器に入ったピンクの液体が添えてあった。
どうやらこの中にはビーツを使ったソースが入っているとのことである。まずはそのソースをかけて卵と共にかき混ぜ頂くというものであった。こちらのオーナーさんはご自身の畑をお持ちで、そちらで無農薬野菜を栽培しているらしい。とっても美味しくそして見た目にも楽しめた一品であった。
そして一口サイズのご飯と自家製のお味噌汁である。私はお茶の心得は残念ながらないのであるが、おそらくそちらの方の作法のようであった。

そのあとトロを大根で巻いたものやメインとなる牛肉の上に野菜を使ったボールを８つぐらい並べたこちら独特の物を楽しませてもらった。どれも小さなポーションではあるがとても手が込んでいてご主人の大変さがよく分かるものであった。見た目からはぶっ飛んだ料理のようにも思えるが、味はとても上品で旨味を感じる優しいものであった。
どこまでが前菜でどこからがメインは全く分からなかったが、これもこちらの特徴であろう。型にはまったコースに慣れているとちょっと戸惑うが、こういう自由な発想も嬉しいものであった。

デザートは９種類のジェラートとミルクを葛で固めたもの、そしてお抹茶を頂き終了となった。

かなり型破りな料理ばかりで少々戸惑うかも知れないが、味はとても美味しい！！正直何料理を食べたのか分からなくなってしまうがこれが満愛貴さんのオリジナルなのである。

正統派のフレンチに飽きたらこういう料理を試すのも一興であろう。私はまた訪問したい。