ここはオヤジ酒場の皮をかぶったカフェだったか : Nikomi Sakaba Geta

オープンエアの吹き抜けになっているため、1階なんだか地下なんだかよくわからないけれど、なんとなく小洒落た雰囲気のあるブロッサの地下飲食店フロア
実は、少し前までここに、いずれ金曜日の“カレーの日”にでもカレーうどんをいただいてみようと思っていたお店があったのですが、いつの間にかそちらは撤収してしまったようで、この場の雰囲気にそぐわない「ゲタ」という垢ぬけない名前のオヤジ酒場らしきお店に変わったのは最近のことです
さらに、そのお店がランチ営業を始めたと知ったのは、昨日「CHINA5°」に向かう途中でここを通りかかった時のこと
おっ、と思ってメニューを見れば、カレーをメインにしているようですから、週末金曜日の“カレーの日”のこの機会に、さっそく試してみようとやってきました

店外のボードに書かれたメニューによれば、ランチは「煮込みカレー」と食数限定のランチがあるだけで、シンプルといえばシンプルだけれど、意地の悪い見方をすれば、なんとなく、ここの飲食店フロアの営業形態上、ランチ営業をせざるをえないので、仕方なく始めましたという感じもなきにしもあらずだな

それではと入ってみれば、思っていたよりも店内がこじんまりとしていることと、女性スタッフだけで対応していることにちょっとびっくり
「ゲタ」という名で“煮込み酒場”というからには、てっきり四角い顔をしたいかつい男性がやっているというイメージを持っていたんですがね

ともかくも案内された席に着き、お目当ての「煮込みカレー(税別750円)」をオーダー
それだけではなんとなく寂しくなる予感がしたので「ハムカツ(税別200円)」と「煮卵(税別100円)」をトッピングしておきましょう

壁に貼られたメニューを見れば、たしかにオヤジ酒場らしい品揃えで、いずれ金曜日の俺お疲れさんの一杯をいただきに来るのもありかなと思いつつ、改めて見回してみれば、女性客が多い店内

卓上には「オメガソース」という見慣れぬ調味料
こいくちのウスターというのが意味不明ですが、いずれにしても、なんとなくアウェーなものを感じます

そうこうするうちに、まずやってきたのは少量ながらしじみのスープ
うむむ
ひっとして、酒場からの肝臓への労りということなのかもしれないけれど、なんだかオヤジ酒場らしくないものが出てきたな

で、ややあってやってきた「煮込みカレー」も見た目なんだかカフェ飯風
トッピングに選んだもののうち、煮卵は綺麗に切り分けられてカレーに乗っているけれど、厚切りのハムカツは別皿での提供で、あくまでもスマートなスタイルを崩しません
いただいてみれば、カレーは甘口ながら、まず間違いなくお店の手作りなんだろうけれど、やはりカフェあたりで出てきそうな、美味しいけれどあまりなじみのない味です

なるほどねぇ
やはりここはオヤジ酒場の皮をかぶったカフェだったかと考えれば色々と納得
まあ、これはこれで悪くはないし、むしろ、これだから女性受けがするのかもしれないけれど、へべれけオヤジの右代表たる私としては、ちょっと調子が狂っちゃうんだよなぁ

(6点／10点満点)

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