”ほとんど廃墟”でいただく激安グルメ : Kare Yuki

　30年ほど前に、部活の先輩に連れて来られてから、３回くらい食べに来たことがありました。

　その頃は学生だったので、「W(ダブル)カツカレーの盛々(大盛のさらに大盛)」なるものを食べていました。今日価格表を見ても、そのころから100円も値上がりしていません、相変わらず激安ですね。

　カレーが甘口であまり好みではなかったのと、だんだん食べる量も減ってきて、それ以来足が遠のいていました。

　この名電付近は普段からちょくちょく通っており、その度に確かこの辺りだったよな、と思いながら一応探してみてはいました。
　それでも車ならまだしも、自転車でゆっくりと散策しても店舗に気付かず、さすがに消滅したのだろうと思っていました。

　しかし、驚いたことに食べログにはちゃんと載っているではありませんか！
　というわけで、近くの中華「菜の花」さんの後にランチ第２弾です。
　到着すると、そこはまるで廃墟かお化け屋敷。
　既にくたびれていた30年前から、さらに正常に老朽化が進んでいます。
　なかなか見つからないわけです。

　ドアの建付けも歪んでおり、こじ開けて入店しました。
　12時少し前でしたが、８割ほどの入りで相席となりました。

　年代物のエアコンに張られたメニューも、古びて茶々け、まるで古文書か古地図の様相を呈しています。

　カレーとハヤシは甘いので避けて、お初となるカツライス￥420円をお願いしました。
　待つこと僅か２～３分で到着。

　小振りのカツには、これまたみたらし団子並みに甘いソースが掛かっていましたが、卓上の和カラシの辛味と酸味で緩和すると、丁度良くなりました。
　これに豚のから揚げが２切れと、サラダにはベーコンが添えられていました。

　学食以上のコストパフォーマンスですね。
　味が云々というより、もはや伝説的なお店ではないのかな？

　大将も女将さんもまだ元気で若々しく、当分は店を続けられるでしょう。