Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Chiyomusume
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Categories | Japanese Cuisine、Izakaya (Tavern) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0532-54-7135 |
Reservation availability |
Reservations available |
Address |
愛知県豊橋市松葉町3-83 |
Transportation |
JR豊橋駅東口より徒歩約7分 374 meters from Ekimae. |
Opening hours |
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Average price |
¥6,000~¥7,999 |
Average price(Based on reviews) |
¥6,000~¥7,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Accepted (Transportation electronic money(Suica)、iD、QUICPay) QR code payment Accepted (PayPay、d Barai、Rakuten Pay、au PAY) |
Receipt (Qualified simple invoice) |
Qualified invoice (receipt) available Registration numberT3810159982126 *For the latest registration status, please check the National Tax Agency's Qualified Invoice Issuer Publication Site or contact the restaurant. |
Number of seats |
11 Seats ( カウンター5席、小上がり2テーブル) |
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Private rooms |
Available For 2 people、For 4 people、For 6 people、For 8 people 6畳の個室。2名様より8名様までご利用いただけます。尚、個室利用料一室2,200円 (税込) 申し受けます。 ※個室ご利用の際は前日までにご予約をお願いいたします。 |
Private use |
Unavailable |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables 完全禁煙につき電子たばこ等もご遠慮ください。喫煙の際は店舗外の灰皿をご利用ください |
Parking |
Unavailable 近隣パーキングをご利用ください。駐車料金の一部を負担いたします。 |
Space/facilities |
Relaxing space,Counter seating,Tatami seats,Sports viewing,Free Wi-Fi available |
Drink |
Sake (Nihonshu),Shochu (Japanese spirits) |
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Food |
Particular about fish |
Occasion |
Business |Solo dining friendly This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Hideout,A house restaurant |
Service |
Parties over 2.5 hours |
Family friendly |
個室をご利用の場合のみ、お子様連れの入店可。 |
Website | |
Remarks |
【臨時休業日】 |
Restaurant highlights |
割烹 千代娘
割烹 千代娘 は愛知県豊橋市にて昭和32年に創業。伊良湖直送の鮮魚や三河湾産の豊富な魚貝類、地場の野菜を活用した料理、ほっとする味のおばんざいを是非ご賞味ください。家庭的なおもてなしでお客さまをお迎え致します。どうぞゆったりとおくつろぎください。 |
[愛知県豊橋市]
2022/12/28(水)
豊橋駅東口、松葉町にある割烹・日本料理店。
食べログ百名店 2021。
場所は… 豊橋駅の東口を出て、正面の通りを左手へ進む。
右手にホテルルートインが見えたら、次の信号を右折。
"うどん勢川" が見えたら、手前の小道を左折してすぐ。
豊橋駅から徒歩7分。日曜定休。
創業1957(昭和32)年の老舗店。
2013年に隣の火事をもらって消失し、3年後に新店舗として再オープン。
一人ではあったが、人気店なので、念のためカウンター席の予約を入れて伺った。
どうやら個室の方では、これから宴会が始まるようだ。
客席はカウンター4席、小上がり4人掛け×2卓。
このほか 8人まで入る個室有り。
全席禁煙。BGM代わりにTVが流れる。
割烹といっても敷居の高さは感じさせず、上質な居酒屋といった印象。
カウンター上には、大鉢に入った "おばんざい" が並ぶ。
ご主人・娘さん・女性店員さんの 3名で切り盛り。
旬の料理を揃え、内容は季節によって異なる。
経木に手書きで記されたお品書きが、渋くて味わい深い。
そして「料理の価格が記されていない」のが特徴的。
この日のお品書きから、一部を紹介すると…
〔造り〕山かけ、ひらめ、さわら、はぜ、赤貝、烏賊、〆鯖、たこ酢、白子ポン酢
〔焼肴〕銀鱈西京、太刀魚、ぐじ、白子焼、出し巻、茄子焼、あげ、陶板焼、牛肉たたき
〔蒸物〕わたりかに、湯豆腐、茶碗蒸
〔煮付〕鯛あらだき、かわはぎ、かれい
〔油物〕揚出豆腐、天婦羅盛合せ、かきフライ、海老フライ、魚フライ、豚かつ
〔一品〕八幡巻、助子煮、ばい貝、煮びたし、きんぴら、おじゃが、ひじき
〔食事〕おにぎり、雑炊、お茶漬、茶そば、貝汁
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■日本酒
◎燗酒「千代娘」本醸造(¥580)※税込10%
かつて近所にあった造り酒屋で醸されていた酒。
誰もが燗酒を呑んだ時代は、この銘柄一本で商売していたという。
当時の酒蔵(宮崎酒造)は廃業となったが、
その銘柄は静岡県の浜松酒造(※)に、いまも受け継がれている。
※現在の代表銘柄は "出世城"
お燗の場合、自分の好きなお猪口を選べるのも楽しい。
量は、1合より少なめと思われる(7勺かな?)
決して主張せず、穏やかに酔える印象のお酒。
本醸造というのが個人的に好み。
純米だけが偉いのではなく、本醸造だって日本酒の立派な一カテゴリー。
◎ひや「千代娘」本醸造(¥580)
同じ銘柄を、常温で改めて味わってみた。
やはり特別な主張はなく、ニュートラルで柔らかい印象。
◎ふくひれ酒(¥1000)
炙りたてのヒレを、千代娘の熱燗に投入。
そのあと軽くフランベして、香りを引き立てる工夫がある。
先ほどのお燗とは一転して、熱々の飛切燗!
一種類のお酒を三通りの温度帯でいただく、これまた酒場ならではの愉しみ。
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■お通し:帆立酢味噌(¥440)
まろやかな味わいの玉子酢に、茗荷の香りを効かせて。
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■小肌(¥968)
銀色の背が、キラキラと美しい。
米酢の効果で、魚の旨味が凝縮されている上に、
柑橘の爽やかな風味が、明快に感じられる。
そのうえ酸味の加減が上品で、日本酒に寄り添う一品。
この日は天候の影響で、お造りの種類が少なかったこともあり
コハダの隣に、小鯛を添えてくださるサービス精神。
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■おばんざい
◎たこ煮(¥748)
カウンターの端っこに鎮座する、この店の名物料理。
煮汁は、黒に近い濃褐色。
特に関西の方にとっては、驚くほどの濃さだろう。
口に入れると… 甘みがあってトロトロ!
確かに「濃い味」だが、決して塩辛くなく、甘みの方が前面に出ている。
その甘みと対峙するように、添えられた練り辛子がピリリと効いてくる。
やたらと濃いのではなく、計算された味の濃さ。
これぞ愛知の、割烹の味。
◎姫あわび(¥880)
風雅な盛り付け。
貝の身は、見事なまでに柔らかく仕上がっている。
たこ煮とは対照的に、薄味で上品な味付け。
ほんのり磯の香りが、また日本酒を進ませる。
◎茄子オランダ煮(¥440)
いわゆる茄子の揚げ浸し。
穏やかに甘辛くて、どこか懐かしく、しみじみと美味。
添えられた練り辛子が、ピリリとよく効く。
茄子を揚げたあと、甘辛い煮汁に唐辛子を加えて煮る…
江戸時代に、長崎を経由して西洋から導入された調理法なので
オランダ煮と呼ばれるそう。
◎南瓜(¥440)
かぼちゃ煮というと、家庭的で甘口な味付けを連想するが、
こちらは凛とした、キリっとした印象の一品。
出汁を効かせ、砂糖の甘さは控えめ。
◎高野豆腐(¥440)
エッジの立った高野豆腐は、立ち姿(?)も美しい。
かぼちゃと同じく、砂糖を控えて辛口に寄せた味付け。
山椒の辛味がピタリとはまって、上品そのもの。
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■串あさり(2本¥1100)
珍しい "あさりの干物"。一本の竹串に、むき身が 6個ずつ刺さっている。
いかにも、仕込みに手間が掛かりそう…
干されることで、シジミのようになったアサリ。
ちっちゃい分だけ、旨味は凝縮。通好みの酒肴である。
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■白子天(¥2200)
冬らしい一品。白子のほか、春菊が一片。
衣はカラッと軽やかに、中身はトロトロの熱々をいただく。
天つゆのほか、塩でいただけるのが嬉しい。
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■おにぎり あさりしぐれ(¥418)、貝汁(¥550)
大判の海苔を、贅沢に使ったおにぎり。
酔っ払っているのに、海苔の香りがはっきり感じ取れる。
そして期待通り、貝汁が絶品!
八丁味噌が使われているのが、愛知県ならではで、
私のような愛知県民にとっては、しみじみと心に沁みる味である。
漬物は、べったら大根・柴漬の二種盛り。
特に柴漬の香り高さが素晴らしい。脇役まで、全く抜かりなし。
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まだまだ、食べたい料理がたくさんあったが、今宵はここで打ち止め。
(途中で出汁巻を頼んだつもりだが、出てこなかったのは残念だった)
一人で呑んで、たっぷりつまんで、お会計¥10,983。
クレジットカード・交通系ICカード・PayPay利用OK。
ご主人は一見寡黙に見えるが、実はそんなこともなく、
仕事の手さえ空いていれば、いろいろと語ってくださる。
昔は近所の公園に屋台が出て、角打ちのように楽しめたという話が印象に残った。
また機会があれば、出汁巻・八幡巻・太刀魚・ぐじ・助子煮…
今回食べられなかった逸品を求めて、いつか再訪したい。