Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
正統派のイタリア料理を秋田で堪能…『FRUTTO』
今回の秋田遠征で最も楽しみにしていたのは秋田で最も自分が好きなイタリア料理店であり五井ご夫妻が二人三脚で営まれる『FRUTTO』さんへの再訪でした。約二年ぶりの再訪となった當日の席はオープンキッチンに直結したいつものChef'sCounter席に用意されておりました。席の前には「ご無沙汰しております。ごゆっくりお楽しみください。ご来店ありがとうございます!!」というメッセージカード。食後に車のハンドルをにぎる為にアペリティーヴォにはノンアルコールのスパークリングでスタート。料理は秋田産のトマトを使った酸味と甘みのバランスが秀逸な『ガスパチョ』から。ブッラータにツルルンの喉越しの三種町産の『蓴菜(ジュンサイ)』にジェラート状のトマトのピュレが清涼感をアップさせる上での佳き役回りを演じておりました。アンティパストは多皿構成で朝採れの糖度18度の秋田産の玉蜀黍(トウモロコシ)『ピュアホワイト』のスフォルマートに秋田産の『海胆(ウニ)』とピュアホワイトの粒とピュアホワイトのチュールとリコッタチーズにプロシュット。スフォルマートは玉蜀黍(トウモロコシ)の軸から抽出したブロードを使い乳製品を使わぬ身体に優しいナチュラリーな甘みが楽しめるひと皿。続いて供されたのはオーブン焼のSTAUBの中に収められた『真魚鰹(マナガツオ)』に『蛸(タコ)』にヤングコーンにオクラのヴァポーレ。そして『仙台牛(センダイギュウ)』の『ハツ』を使ったハツのコトレッタ。刺身でそのまま食べらる程、鮮度抜群だったというハツは臭み等皆無、理想的な火入れ加減で仕上げられ適度な弾力があり外側のカリッとした衣との食感のコントラストが妙味。プリモ・ピアットも多皿構成の全3皿。前半には『梭子魚(カマス)』と万願寺唐辛子(マンガンジトウガラシ)、仕上げにたっぷりの『ボッタルガ』が削り掛けられ国産のライムで香り付けされた手打ちPastaのタリオリーニ、中盤には『栄螺(サザエ)』の身がゴロゴロと入った栄螺(サザエ)と栄螺(サザエ)の肝(キモ)とクレソンのリゾット、後半には岩手雫石 中屋敷ファーム産のジャージー牛のラグーのニョッキの全3皿と海の幸と山の恵みをバランス良く使われた皿の数々。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには秋田県産の釣りものの天然物の『鮎(アユ)』を使い鮎(アユ)の腑腸(フワタ)と鮎(アユ)で作られたテリーナを挟んだ鮎(アユ)のコンフィに胡瓜(キュウリ)と白瓜(シロウリ)で瓜香(ウリコウ)を。オカヒジキで食感のアクセントを付けた白眉のひと皿。肉料理のカルネには鳥海山の麓『上の山放牧場』の渡邉強さんの手で経産牛を放牧し再肥育した黒毛和牛のランプのビステッカ。添えられた秋田県産の4Lサイズのグリーンアスパラに根曲り筍(ネマガリダケ)とトマトとパンチェッタ、ドルチェは2022夏バージョンの『ティラミス』、カッフェに『エスプレッソ』そしてピッコラパスティチェリアをいただき10皿オーバーの料理を美味しくいただき愉しい時間を過ごさせていただきました。イノベーティブに傾斜した料理をいただくことも時にはアリかと思いますが八戸の『Casa del Cibo』さん同様にシェフが何を食べさせようとしているのか明確に判る正統派のイタリア料理を好む自分には『FRUTTO』さんの料理が好きです。
秋田を代表する口福リストランテ…『FRUTTO』
今回の秋田遠征で最も楽しみにしていたのはイタリア料理店『FRUTTO』さんへの再訪です。席はいつものChef's Counter席に席を取らせていただきアペリティーヴォには『ROTARI』brut platina labelから料理はグリーンオリーブとマルケ州/アスコリピチェーノに伝わるグリーンオリーブを使ったフリット『オリーベ アスコラーネ(Olive all'ascolana)』のストゥッキーノ(Stuzzichino)からスタートです。アンティパスティ(Antipasti)は全四皿の多皿構成で一皿目には三浦半島産の『松輪(マツワ)の鯖(サバ)』と根セロリのピュレ。関鯖(セキサバ)に勝るとも劣らない松輪(マツワ)の鯖(サバ)は脂分が多く正にトロ鯖(サバ)と呼ぶに相応しい味わい。二皿目にはイタリア産『ポルチーニ茸』と秋田県産『金茸(キンタケ)』と『安納芋(アンノウイモ)』のGratinato(ク゚ラティナータ)。三皿目は『フォアグラ』と秋田県産『無花果(イチジク)』のTorta(トルタ)。フォアグラの濃厚な旨味が口中に広がります。四皿目はセコンド(Secondo Piatto)のペッシェ(Pesce)では?と見間違った北海道余市産の『天上鰤(テンジョウブリ)』と秋田県大仙市の『沼山大根(ヌマヤマダイコン)』のMarinato(マリナータ)。鰯(イワシ)や秋刀魚(サンマ)等の青魚(アオザカナ)ではなく主に烏賊(イカ)を食べている『天上鰤(テンジョウブリ)』は臭みもなく濃密な味わいが楽しめました。そしてプリモ(Primo Piatto)も多皿構成で前半には北海道産の『真鱈(マダラ)の白子(シラコ)』と秋田県産の『曲がり葱(マガリネギ)』のタリアテッレ(Tagliatelle)。後半には静岡県富士宮産の『富士幻豚(フジゲントン)』と『石橋牛蒡(イシバシゴボウ)』のガルガネッリ(Garganel)。セコンド(Secondo Piatto)の魚料理のPesce(ペッシェ)には北海道長万部産の『北寄貝(ホッキガイ)』のサルタート(Saltato)。肉料理のCarne(カルネ)には秋田 田口農場産の『秋田ひめ豚』の6ヶ月熟成肉のアッロースト(Arrosto)。ドライエージングされた肉は味わい深く旨味がギュッと凝縮されていました。ドルチェは秋田県産の『紅玉(コウギョク)』のコンポスタ(Composta)とシナモンのジェラート(Gelato)、カッフェ(Caffè)は三択の中からエスプレッソダブル(Espresso-Doppio)、酸漿(ホオズキ)のチョコラータ(Chocolata)とビステッカ(Bistecca)のピッコラパスティチェリア(Piccola Pasticceria)にてひと通りとなりました。料理に合わせていただいたワインはマダムのペアリングにて料理とのアッヴィナメントを存分に愉しませていただきました。寄せていただく度に次回の期待値が高まる秋田を代表する口福リストランテ『FRUTTO』さん。秋田遠征時には欠かすことの出来ぬ一軒です。
秋田を代表する口福リストランテ…『FRUTTO』
今回の秋田市遠征で楽しみにしていた五井慎太郎オーナーシェフとソムリエール兼カメリエーレ役を受け持たれるマダムが二人三脚で営まれるイタリア料理店『FRUTTO』さんへの再訪です。予約時間に店に寄せていただくと新たにカメリエーレの女性スタッフが入られており三人体制での営業に変わっておりました。裏を返すと以前にも増して店を訪れるお客さんが増えたということでしょうからとても悦ばしいこと。席はオープンキッチン前のお気に入りのChef's Counter席に取らせていただきアペリティーヴォには『ROTARI brut Platina Label』から料理は『Green Olives Bruschtta(グリーンオリーブのオイル漬)』とグリーンオリーブに炒めたミンチ肉に卵黄(ランオウ)、パルミジャーノ・レッジャーノ、ナツメグ等を混ぜた物を詰め小麦粉(コムギコ)、溶き卵、パン粉を纏わせて揚げられた熱々の『Olive all'ascolana(オリーブのアスコラーナ)』のStuzzichino(ストゥッキーノ)からスタートです。Antipasti(アンティパスティ)は全四皿の多皿構成で一皿目には底引網漁中に誤って網の中に入ってしまった副産物の『ずわい蟹』の雌蟹(メスガニ)を丸ごと使い『蕪(カブラ)』で包んだ『香箱蟹(コウバコガニ)』のラビオリ仕立。カニの卵の内子(ウチコ)に外子(ソトコ)、カニミソと蟹(カニ)好きには堪らぬ一品がひと皿目に供され心を鷲掴みにされました。二皿目には青森県産の『子持ち(コモチ)槍烏賊(ヤリイカ)』とイタリア野菜の『Cima Di Rapa(チーマディラーパ)』のサルタート。夏の剣先(ケンサキ)、冬の槍(ヤリ)と言われる通りこの時期の子持ちの『槍烏賊(ヤリイカ)』は卵のもっちりとねっとりとした味わいが楽しめ一度で二度美味しさを堪能することが出来ました。三皿目には『フォアグラ』のコンフィで食感のアクセントに秋田特産の『燻り雅香(イブガッコ)』と旬の食材の金柑(キンカン)、隠し味に純度の高いカカオが使われておりました。『燻り雅香(イブガッコ)』は桜のチップを使い燻し作られる沢庵(タクアン)で正に薫香の豊かで雅な香りに包まれた一品でした。そして四皿めの料理は10日間寝かせた千葉銚子産の『真梶木(マカジキ)』の生ハム仕立とイタリア野菜の『Radicchio Rosso di Treviso Tardivo(ラディッキオ・タルティーボ)』や『浅葱(アサツキ)』の新芽であり秋田では『ヒロッコ』と呼称される秋田産の野菜にグリーンアスパラ等が使われたInsalata(インサラータ)と冷・温の温度感と絶妙な味の抑揚がつけられたアンティパストの四皿の後には素材の特性と全体の流れから変則的にSecond Piatto(セコンド・ピアット)の魚料理のPesce(ペッシェ)が供されました。供された料理は秋田産の天然の『とら河豚(トラフグ)』をプロシュットで包み塩味を加えフリットにされた一品。秋田産の林檎(リンゴ)の仄かな酸味と甘味とともに味わう一品は筆舌に尽くし難き味わい。洋風の河豚(フグ)の唐揚げなどとは表することの出来ぬ味の積算の妙味を楽しませていただきました。そして続いてPrimo Piatto(プリモ・ピアット)も多皿構成で『蛤(ハマグリ)』と山人参(ヤマニンジン)、コゴミ、たらの芽、蕗の薹(フキノトウ)等の早春の訪れを告げる地場物の天然山菜(テンネンサンサイ)を使った手打ちパスタのTajarin(タヤリン)、後半には秋田のブランドポーク『姫豚(ヒメブタ)』のサルシッチャのトマトソースのスパゲティに『ブッラータチーズ』とパルミジャーノレッヂャーノのドッピォチーズ仕立のパスタに舌鼓を打ち。そして、いよいよSecond Piatto(セコンド・ピアット)の肉料理のCarne(カルネ)の登場です。程無くして供された皿は秋田県産の『短角和牛(タンカクワギュウ)』を180日間ドライエージングさせ旨味を凝縮させた『熟成牛(ジュクセイギュウ)』のビステッカ。絶妙な火入加減で咀嚼する度に熟成肉独特の旨味と甘さが溢れでます。濃厚な旨味が口いっぱいに広がり鼻腔から抜けて行く香味。口福感に満たされ暫しその余韻に酔いしれます。ドルチェは熱々の『ヴァニラ』のスフレとイチゴのジェラート。Caffe (カッフェ)にはEspresso(エスプレッソ)、鬼灯(ホオズキ)のCioccolataとBisteccaのPiccola Pasticceriaにて今回のコース料理はひと通りです。料理に合わせて供されたワインは全て若きマダムのペアリング。秋田の山海の食材を主体に旬の食材を組み合わせ作られた料理とのアッヴィナメントを楽しませていただいただきました。食後感の良さと足を運ぶ度に確実に自分の期待値を上回ってくれる料理の数々。五井夫妻との会話のキャッチボールを存分に楽しみつつ『FRUTTO』さんでの三時間半超の美味しく楽しい時間を過ごさせていただき秋田の夜を満喫させていただきました。
La nostra cucina ti rendera’ felice…『FRUTTO』
五井慎太郎オーナーシェフととってもステキなカメリエーレを務められる奥様が二人三脚にて営まれる秋田で今、最も自分が注目しているイタリア料理店『FRUTTO』さんへ定期再訪させていただきました。今回は一人での訪問でしたゆえ席はオープンキッチン前のChef's Counter席に取らせていただきました。席の目の前には「○○○○様 ご来店ありがとうございます。ごゆっくりお過ごしください。」のメッセージカードのプレートが置かれています。何気無い事ですがゲストを迎え入れ楽しんで帰っていただきたいという五井夫妻のおもてなしの心がこのプレートからも感じられます。テーブル席も全席満席の中、アペリティーヴォには『ROTARI brut Platina Label』から料理は『Green Olives Bruschtta(グリーンオリーブオイル漬)とグリーンオリーブに炒めたミンチ肉に卵黄、パルミジャーノ・レッジャーノ、ナツメグ等を混ぜた物を詰め小麦粉、溶き卵、パン粉を纏わせて揚げられた『Olive all'ascolana(オリーヴェ・アスコラーネ)』のストゥッキーノからスタートです。Antipasti(アンティパスティ)は全四皿の多皿構成で一皿目には明石産の『紅葉鯛(モミジダイ)』のカルパッチョのサラダ仕立。赤身が強い紅葉鯛(モミジダイ)は脂分が多いのが特徴。その皮目を軽く焼霜状に仕上げ脂の旨味を引き出すと同時に芳ばしさが食欲中枢を刺激します。鯛が美味いのは勿論のこと野菜の甘さと美味しさに驚かされました。二皿目には秋田県産のブランド里芋『(からとり芋)』のGnocchi(ニョッキ)。一方には『Prosciutto di San Daniele(プロシュット・ディ・サン・ダニエーレ)』、もう一方には『Robiola di Roccaverano(ロビオラ・ディ・ロッカヴェラーノ)』とともに味わいます。仄かな塩味が『Gnocchi(ニョッキ)』を引き立てています。三皿目はThe Godfather(ゴットファーザー)になった気分で味わうフィンガーフードの『Fegato(フォアグラ)』のCannolo(カンノーリ)仕立。フォアグラの濃厚な旨味で口中が満たされました。四皿目はセコンドのペッシェでは?と見間違った秋田県仙北市を流れる桧木内川産の天然物の『鮎(アユ)』のConfine(コンフィ)です。ソースは鮎(アユ)と相性の良い胡瓜(キュウリ)のソースと胡瓜(キュウリ)のダイスカット。頭から尻尾まで中骨も全て柔らかく余すところなく味わいます。Primo Piatto(プリモ・ピアット)も多皿構成で前半にはイタリア産のフレッシュ『Porcini(ポルチーニ茸)』と秋田産の『モミ茸』のRisotto(リゾット)。日伊の茸の味の共演に更にイタリア産の『Tartufo estivo(サマートリュフ)』の香味が加えられたリゾットは筆舌に尽くし難い美味しさ。後半には秋田産の『猪肉(シシニク)』のラグーのスパゲトーニ( Spaghettoni al Ragu di Cinghiale)。モチモチ感の強いスパゲトーニに滋味深い猪肉(シシニク)のラグーの組合せは思わず小躍りする美味しさ。そしてSecondo Piatto(セコンド・ピアット)の魚料理(Pesce)には『真魚鰹(マナガツオ)』とパプリカのヴァポーレ(Vaporé di Manga Giono e Paprika)。『真魚鰹(マナガツオ)』の身は程良い柔らかさと上品な甘みが味わえました。肉料理の(Carne)には『鹿角短角牛(ガヅノタンカクギュウ)』のランプ肉のビステッカ(Bistecca alla Scamone)。絶妙な火入加減で咀嚼する度に赤身肉独特の旨味と甘さが溢れでます。ランプ肉は玉蜀黍(トウモロコシ)のソースとマスタード、コントルノにペンシルアスパラ、そしてDolce(ドルチェ)はパンナコッタとの二択で秋田県南増田町さんの『白桃』のComposta(コンポスタ)と紅茶のGelato(ジェラート)、Caffè(カッフェ)は三択の中からEspresso Doppio(エスプレッソ・ダブル)、『鬼灯(ホオズキ)』のCioccolata(チョッコラータ)とBistecca(ビステッカ)のPiccola Pasticceria(ピッコラ・パスティチェリア)にてひと通りです。秋田の山海の食材を主体に作られた料理は食後感の良さが抜群です。一度目より二度目、二度目より三度目と確実に自分の期待値を上回ってくれる料理の数々。次回の再訪が今から楽しみな『FRUTTO』さん。秋田遠征の楽しみがまたひとつ増えました。
秋田で唯一無二の注目のリストランテ…『FRUTTO』
今回の秋田遠征の最大の目的は昼に寄せていただいた『鮨あら田』さんの『バラちらし』をいただくことと前回はランチの時間帯に寄せていただきとても気に入った當店『FRUTTO』さんでいただくディナーのコース料理にありました。CENA MENUは全8品からなる5,000yenのお任せコースと全9品からなる秋田を中心とした旬の食材を使った7,000yenのお任せコースの二者択一で今回は後者のコースをいただきました。『FRUTTO』さんは秋田駅前に店を構えられ未だ三十代前半の若き五井慎太郎夫妻が二人三脚で営まれるリストランテであり7月25日でめでたく開店1周年を迎えられたばかりの新しいイタリア料理店です。當日の秋田は前日に続き33℃超えの真夏日、アペリティーヴォには『ROTARI』Cuvée 28 + BURT、料理はオリーブのオイル漬とオリーブの種を抜き詰物をして油で揚げられた『オリーベ アスコラーネ(Olive ripiene all' ascolana)』のStuzzichino(ストゥッキーノ)からスタートです。Antipasto(アンティパスト)には『真蛸(マダコ)のソプレッサータ(Soppressata』に蛸(タコ)と相性の良いセルリーのマリネにパッションフルーツとカカオとともに味わう『フォアグラ(Fegato)のテリーナ(Terrina)』と美味しいものが少しづつ供されました。『真蛸(マダコ)のSoppressata(ソプレッサータ)』は真蛸を香味野菜と白ワイン+レモン+ハーブで適度な柔らかさになるまで炊いてそれを丸めて冷やし固めてスライスしたものですが蛸特有の咀嚼感が愉しめる暑い夏に最適な一品であり『フォアグラのテリーナ』は濃厚な味わいのフォアグラに華やかな酸味の完熟パッションフルーツと香り高いカカオの香味が加味されることでフォアグラの味が更に昇華されておりました。そして眼にも美しい北海道雄武産の『毛蟹(ケガニ)』と昆布森産の『海胆(ウニ)』が惜しげもなくたっぷりと使われたフルーツトマトのカプレーゼと目と舌を同時に愉しませてくれる料理が続きました。Primo Piatto(プリモ・ピアット)は多皿構成で前半には秋田県産の『天然鮎(テンネンアユ)とクレソンのタヤリン(Tajarin)』、そして中盤には比内地鶏のブロードで味わう『比内地鶏(ヒナイジドリ)のトルテッリーニ(Tortellini)』、後半には秋田県産の『泥障烏賊(アオリイカ)の烏賊墨(イカスミ)リゾット(Risotto)』とプリモ好きの自分の嗜好に合わせてくれた充実した内容。Secondo Piatto(セコンド・ピアット)の魚料理の『Pesce(ペッシェ)』には低温調理された『笛吹鯛(フエフキダイ)のサルタート(Saltato)』、肉料理の『Carne(カルネ)』には『仔羊(コヒツジ)のアッロースト(Arrosto)』、ドルチェは『エスプレッソグラニ―タ(Espresso Granita)のティラミス(Tiramisù)』、そしてカッフェ(Caffè)には『エスプレッソ(Espresso)』に『ピッコラ パスティチェリア(Piccola Pasticceria)』にてCENAのお任せコース料理はひと通りとなりました。料理に合わせてワインはホールを一人で受け持たれるカメリエーレ(Cameriere)でもある可愛いマダムの手によるペアリングです。食後感は抜群に良く何を食べているかしっかりと理解出来るコース内容。美味しい料理とワインのAbbinamento(アッヴィナメント)を存分に愉しませていただきました。16名余りの客の料理を一人でこなし尚且つストレスを全く感じさせぬ間合いで供された料理の数々。前回に引き続き感心させられた次第です。此処は目下、秋田で自分が最も注目しているイタリアンであり近い将来は秋田のイタリア料理界を牽引される店となることでしょう。
La ringrazio per il nostro incontro…『FRUTTO』
久しぶりに秋田で過ごした休日。日中の最高気温が29℃の真夏日一歩手前のじんわりと暑い秋田でのランチで次はぜひとも夜に足を延ばしてフルコースの料理をいただきに訪れてみたいと思わせてくれる店とのステキな出逢いがありました。その店の名は『FRUTTO』さんというイタリア料理の店であり店を営まれているのは未だ三十代前半と思しき美男美女の御夫婦お二人が二人三脚で切盛りされているリストランテです。店内はオープンキッチン前のカウンター席の他に数卓のテーブルが並べられた20名+α名程のキャパの店で今回はひとりでの訪問でしたのでカウンターの末席に席を取らせていただきました。いただいたのはランチのコース料理です。アペリティーヴォには『ROTARI』Cuvée 28 + BURT、料理は『秋田錦牛(アキタニシキギュウ)』の腿肉を使い作られた牛肉の生ハム『Bresaola(ブレサオラ)』と『玉蜀黍(トウモロコシ)』の『Pannacotta(パンナコッタ)』のエントラータからスタートです。『Bresaola(ブレサオラ)』は豚肉で作られる『Prosciutto(プロシュット)』に比べ脂質が少なく味が濃いのが特徴です。玉蜀黍は甘味が強い白いトウモロコシの『Pure White(ピュア ホワイト)』が使われておりました。このエントラータの一品で素晴らしい感性を持たれたシェフであると今までの経験から確信したのですが次に供されたフルーツトマトをふんだんに使用した『Gazpacho(ガスパチョ)』仕立の皿の構成を見て想像は確信へと変わったのでありました。『Gazpacho(ガスパチョ)』には『Mozzarella(モッツァレラチーズ)』でとろっとろの濃厚半生の『Mozzarella(モッツァレラチーズ)』を包んだ『Cheese(チーズ)』in『Cheese(チーズ)』の『Burrata(モッツァレラ ブッラータ)』が使われておりニューカレドニア産の『天使の海老』のPrecotto(プレコット)がたっぷり二尾分使われておりました。Primo Piatto(プリモ・ピアット)は多皿構成で前半には秋田産の『鮎(アユ)』と『クレソン』にピエモンテ州の名物パスタの『Tajarin(タヤリン)』。小麦粉と卵黄だけで造られた自家製の手打ちパスタの『Tajarin(タヤリン)』は軽めのバターソースで絡められローストされた『鮎(アユ)』の香ばしさと旨味と苦味の絶妙なバランスが愉しめる一皿の後半には『鰊(ニシン)』とトマトのペンネに香草パン粉を掛けたシチリア風のショートパスタのひと皿でしたがパスタ好きの自分にはどちらも好みの味わいでした。もしも此処で『蛸(タコ)』のフジッリでも供されたらどんなに嬉しかったことでしょう。そしてメインは『秋田姫豚(アキタヒメブタ)』のフィレ肉を使った変形判の『Cotoletta(コトレッタ)でContorno(コントルノ)には『万願寺唐辛子(マンガンジトウガラシ)』とフルーツトマト。dancyuにも取り上げられたことのある『秋田姫豚(アキタヒメブタ)』のフィレ肉は適度な熟成により水分が抜けコクが深まり味の濃密度が高く咀嚼する度に口中に旨味が広がる美味しいものでありContorno(コントルノ)には『万願寺唐辛子(マンガンジトウガラシ)』の辛味とフルーツトマトの甘みと酸味が佳きアクセントになっておりました。そしてコースの締めのDolce(ドルチェ)にはラム酒をヒタヒタにした『Baba(ババ)』にヨーグルトジェラート、『Espresso(エスプレッソ)』更にFinancierに『カントチーニ』や『モリンガータ』等の『Antonio Mattei biscotti』が供されてランチの3,000yenのコース料理はひと通りです。お天気の良い休日でしたが店内には秋田マダムの団体さんが約14~15名程と他に2組と自分の分の料理をタイムロスを感じさせず作り続けられるシェフの所作を拝見しながら時折、会話のキャッチボールを交わしながら美味しい料理とイタリアワインのアッヴィナメントを愉しませていただきました。食後感も良く昼からしっかりワインもいただいたホリデーランチ。久しぶりに佳き店との巡り合えたことに感謝です。
Restaurant name |
FRUTTO
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Categories | Italian |
Phone number (for reservation and inquiry) |
018-838-5815 |
Reservation Availability |
Reservations Only
少人数で営業しているため、営業時間中は電話対応出来かねる場合がございます。恐れ入りますが、10時~11時30分または15時~18時00分にお掛けくださいます様お願い申し上げます。 |
Address |
秋田県秋田市中通4-17-30 |
Transportation |
秋田駅徒歩5分 290 meters from Akita. |
Opening hours |
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Budget |
¥10,000~¥14,999 ¥3,000~¥3,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥15,000~¥19,999¥10,000~¥14,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Accepted (Transportation electronic money(Suica)) QR code payment Accepted (PayPay) |
Table money/charge |
ディナータイムのみコペルト代でおひとり様550円戴きます |
Number of seats |
18 Seats ( カウンター6席 テーブル12席) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK Up to 20 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK お店正面にビルの共同駐車場あり |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Counter,Sofa seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Wine,Particular about wine |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Service |
(Surprise) Party accommodations,BYOB |
With children |
Kids are welcome
ランチタイムのみお子様可 |
Dress code |
特にございません。 |
Website | |
The opening day |
2018.7.23 |
Remarks |
カード会計はディナータイムのみとさせていただきます。 |
PR for restaurants |
秋田の旬の食材を取り入れたイタリア料理レストラン
秋田駅すぐ近くのイタリア料理レストラン。コース料理とその料理に合ったイタリアワイン、秋田の日本酒を提供します。 |
今回の秋田遠征のトリを飾るのは奇遇にも一年前と同じ日に寄せていただいた五井慎太郎オーナーシェフとソムリエール兼カメリエーレ役を受け持たれる奥様が二人三脚で営まれるイタリア料理店『FRUTTO』さんです。今回はいつものChef'sCounter席では無く店全体が見渡せる最後列右側のテーブル席に席を取らせていただきアペリティーヴォの『Ferghettina Franciacorta Brut』にて渇いた喉を潤しました。料理は由利本荘産の高濃度トマト『十兵衛(ジュウベイ)トマト』と『ズワイガニ』と『生海胆(ナマウニ)』のガスパチョ仕立てのエントラータからスタート。トマトから抽出し作られた透明なジュレがとても素晴らしい役回りを演じています。アンティパストは多皿構成で前半には薫香が鼻腔を擽ぐる『鰹(カツオ)』の藁焼(ワラヤキ)と茗荷(ミョウガ)とサンドライトマト、後半には秋田のブランド黒毛和牛『秋田錦牛(アキタニシキギュウ)』のハツの絶妙な火入れ加減のアッローストとコリコリとした食感が小気味良い『筍(タケノコ)』のコンカッセの二皿、プリモ・ピアットは全三皿の構成で先ずは今が旬の『横縞鰆(ヨコシマサワラ)』と日本人のDNAを刺激する焼茄子(ヤキナス)のピュレと仕上げに削り掛けられた『Bottarga(ボッタルガ)』の冷製カッペリーニ、その後には腑腸(フワタ)のほろ苦さが後を引く『鮎(アユ)』とクレソンのタヤリンの冷製と温製の温度帯が異なる二種類のパスタと男鹿産の特大サイズの『栄螺(サザエ)』とその栄螺(サザエ)の肝(キモ)を使ったオトナ味の激ウマのリゾットの全三皿、セコンド・ピアットには北海道産の『蝦夷鹿(エゾシカ)』のフィレのアッロースト、食後には『白桃(ハクトウ)』のコンポートにヴァニラのジェラートにアールグレイのジュレ掛けのドルチェ、そしてカッフェのエスプレッソとともにビスコッティ、食用『酸漿(ホオズキ)』のチョコレートがけ、ココナッツ入りのメレンゲ菓子のピッコラパスティチェリーアをいただき〆た2時間半の口福な時間。ハツのアッローストに蝦夷鹿(エゾシカ)のフィレ肉への火入れ加減は理想的且つベスト。パスタ類もいずれも美味しく食後感も良し。個人的には秋田で最も好きなイタリア料理店である『FRUTTO』さん。今回の秋田豪雨による洪水では被災され御自宅の家財道具が全てダメになってしまいましたと話されていた五井御夫妻。微力ながら自分が出来得る範囲内で応援をし続けたい一軒であり頑張って苦難を乗り越えていただきたいと切に願う次第です。