Restaurant name |
Tsuta Onsen Ryokan
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Categories | Ryokan |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0176-74-2311 |
Reservation Availability |
Reservations Only |
Address |
青森県十和田市奥瀬字蔦野湯1 |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥30,000~¥39,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (AMEX) Electronic money Not Accepted |
Private dining rooms |
OK |
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Non-smoking/smoking |
Smoking / Non-smoking area separated Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
OK |
Occasion |
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Website | |
Remarks |
SoftBank,イー・モバイルはつながりません。お店の話では3年前まではAuもつながらなかったそうですが、2013年秋現在はOKでした。 |
日本では珍しい源泉湧き出しの温泉を持つ、平安時代から続く「千年の秘湯」と名高い宿です。以前から訪れてみたかったのですがやっと訪問できました。
十和田八幡平国立公園にある蔦七沼は紅葉の景勝地として有名ですが、その中の蔦沼に近い場所にある、ブナの森の中の一軒宿です。市街地から離れた山中にあるため手軽に行ける温泉宿ではありません。
宿の駐車場に車を止めてチェックインする前に蔦沼まで散策してみます。葉は落ちていましたが、無数のブナの森は新緑の季節に来たら森林浴ができそうです。また、蔦沼は思ったよりも小さかったですね。こちらも紅葉の季節に来たら景観が凄そうです。
大正二年建造の歴史を感じる外観です。建物は非常に古いものの館内はリニューアルされており、不快感を感じることはありません。
温泉宿なので温泉の紹介もすると、お風呂はいずれも源泉の上に浴槽があり湯船の底板から源泉が湧き出していています。源泉かけ流しではなく湧き出し。つまり「生」温泉です。どういう事かというと、源泉がブナ材の底板の隙間からプクプクと湧いてきている温泉です。泉質的な事を言えばpH6.9のナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉の低張性中性高温泉で無色透明の無味無臭です。身体に成分が深く染み込むような湯で、長く浸かっていると脱力を伴います。もの凄いエネルギーを持った温泉に驚きです。湯あたりに注意が必要なレベルでした。これは素晴らしいです。
夕食はレストランで頂きます。
〇お献立
前菜:天麩羅 十和田湖産 わかさぎ、青森県産 嶽きみ(だけきみ)、平いんげん
小鉢:県産烏賊と菊花、柚子味噌和え、長芋とんぶり
中丼:茸の清水森ナンバ 昆布和え
造り:三点盛 十和田産虹鱒、陸奥湾産 帆立 平目、伝統本醸造醤油津軽 妻一式
地魚:十和田産 岩魚姿焼 のし鶏 ばっけ味噌 レモン
蓋物:白菜野菜巻蟹餡かけ 枝豆新丈 銀杏
焼皿:味噌焼 南部産アビオス、陸奥湾産 帆立
酢物:津軽鴨 低温ロースト 色どり野菜 黄身酢
焜炉:八戸産せんべい汁 鶏のつみれ 大根 にんじん 県産ごぼう もみじ麩
食事:大柳農園天寿米
香物:自家製 赤かぶ漬 とう漬け
水菓子:黒糖葛餅 きなこミルク掛け
前菜から造りまでがセッティング済でした。
天ぷらは揚げたてではないですが、青森県産のブランドとうもろこしの嶽きみ(だけきみ)が甘くて美味しかった。
小鉢にも青森のイカやとんぶりなど、青森っぽいものがちょいちょい入っていて嬉しい。
造りの中で目を見張る美味しさだったのはホタテ。特大だし噛み応えがしっかりとある感じです。普段食べるホタテの刺身とはまるで違う食感と旨味に驚きです。ちょうど訪れた時期はホタテの旬の時期でした。これが青森のホタテの実力か。
そして焼き立ての岩魚の塩焼の配膳です。低温でじっくり焼かれているのか焼き目が全くなく、魚体が原型を保ってます。食べてみるとこれが絶品でした。まるまると太っていて肉がたっぷり。骨まで柔らかくて丸ごと食べられました。こんな岩魚の塩焼きは初めてです。
焼皿はグラタンのような料理で、中に入っている青森県産のアビオスは小芋のような味、そしてまたしてもホタテ。繊維質がシャキシャキとしています。何なんだこのホタテは。本日2回目の衝撃でした。
その後も津軽鴨のロースト、八戸名物のせんべい汁など、青森の郷土料理が続きます。
最後の契約農家の大柳農園のオリジナル米である天寿米の炊き立てご飯、これが超絶美味しかった。お米一粒一粒がツヤツヤしていて、もちもちとした食感で旨みが強いお米でした。
料理は青森の郷土色が強く、青森の名産を知って楽しんでもらおうという気概を感じた料理でした。特に岩魚の塩焼きと旬のホタテが驚異的に美味しかった。
食事も美味しかったですが、この宿の魅力はやはり源泉湧き出しの湯です。温泉評価だけなら4.8で、宿の全体評価は4.2と備忘録で付けておきます。
蔦温泉旅館は11月末から3月末までの間は、積雪のため冬季休業に入ります。
ごちそうさまでした。お世話になりました。