Restaurant name |
Mitsu Boshi
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Categories | Cafeteria |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0178-44-5591 |
Reservation Availability | |
Address |
青森県八戸市長横町11 |
Transportation |
JR八戸線 本八戸駅から徒歩15分 1,099 meters from Hon Hachinohe. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Private dining rooms |
not allowed |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
− |
Parking lot |
not allowed |
Occasion |
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八戸の夜は長い。業界人御用達と申しましょうか深夜遅く朝日が昇るまで営業されている店も中心街には何軒かありますが、どの店も活況ゆえ、それだけの需要があるのでしょう。例えば敢えて日中の営業はせず夜のpm22:00ごろ~暖簾が掛けられるという『金豚』さんというジモティ諸氏に人気のラーメン店もあり〆の一杯を求め夜な夜な酔客が訪れ賑わいを見せている店もあります。ターゲットを完全に酒席帰りの酔客や夜の仕事をされている業界人の方々に的を絞られているのでしょうが、ある意味、素晴らしいマーケティングに裏付けられた営業戦略だと思わず感心させられたりもします。漫画雑誌から映画となり一世を風靡した深夜食堂を模擬した『深夜食堂』さんなる店も街中に現存しており其処も深夜24:00~朝6:00まで営業されていたりします。そして今回レイティングさせていただく『三ツ星食堂』さんもそんな深夜営業型の一軒です。先ず『三ツ星食堂』という店名の響きに何か惹かれてしまいます。當地で半世紀以上の歴史を持たれるという地域密着型の老舗食堂の『三ツ星食堂』さん。藍色に白抜きされた暖簾を潜りますと一歩先は直ぐL字型のカウンター席という間口が狭く奥に長い所謂、鰻の寝床タイプの造りの店。何でも馴染みさんの人気は『カツ丼』であるという情報を得て初訪させていただきましたが気分は玉締めにされた『カツ丼』というよりは多少のウコンの成分に期待して『カツカレー』。ということで『カツカレー』をオーダーしました。オープンキッチンスタイルの厨房内では白髪を綺麗に切り揃えられ白衣姿の御齢七十代後半と思しき店主がおひとり。『カツカレー』の『とんかつ』はオーダーを受けてから冷蔵庫の中から取り出した豚ロース肉の塊を切り出すところからはじまります。切り出したぶたロース肉に小麦粉を纏わせた後に溶き玉子の中を潜らせパン粉を付けて油鍋の中へ投入され揚げたて熱々のカツが供されました。カレールゥは作り置きしているものと思いきや、こちらもオーダーを受けてから『とんかつ』と同時進行でフライパンに微塵切りにした人参に薄く切った玉ねぎにじゃが芋にミンチ肉を加え軽く炒められた後にスープが加えられ小麦粉とカレー粉が投入され10分程煮込まれたものが供されました。その調理過程をひと通り眺めながら待つ幸せな時間、背中が少し曲がっている酸いも甘いも知り尽くされた熟練シェフの手際の良さに思わず惚れ惚れ。オーダーをしてから約20分程で半月盆に載せられた『カツカレー』がカウンター越しに手渡され、いざ実食です。白磁の雷門が描かれた中華皿の上には奥側に福神漬、ライス、とんかつ、カレーという陣容の『カツカレー』。カレールゥは最近、見かけることがなくなった真っ黄、黄系のカレールゥです。粘度は緩めのシャバシャバ系のカレーでしたが何処か昭和の風情を感じる味わい。ミンチ肉入りのカレーが現代風のキーマカレーのように目に映ったり。主役の『とんかつ』は薄衣を纏い外側はサクッとした歯触り。脂身が除去されたロース肉は適度な咀嚼感が味わえ、しっかり肉を喰らっているという気分にさせてくれるものでした。美味しいとか普通とか美味しくないとかといったことなど超越した、いぶし銀の熟練シェフが心を込めて造られた生真面目な『カツカレー』有難く完食させていただきました。