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第9話 ネギラーメンを喰らう : Misoya Raimon

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4.5

~JPY 999per head
  • Cuisine/Taste-
  • Service-
  • Atmosphere-
  • Cost performance-
  • Liquor/Drinks-
2013/08Visitation1th

4.5

  • Cuisine/Taste-
  • Service-
  • Atmosphere-
  • Cost performance-
  • Liquor/Drinks-
~JPY 999per head

第9話 ネギラーメンを喰らう

俺はネギが好きだった。
うどん屋でネギがトッピング無料ならば、気兼ねなく無限にブチ込む、それ程だった。
まずポスターに惹かれた。辛味噌ネギチャーシュー麺を打ち出していた。
辛いのは舌が痛くなっちゃうので、苦手だった。
だが辛味噌があるなら味噌ネギチャーシュー麺もあるのでは?
俺は店に入った。その予想は的中した。味噌ネギチャーシュー麺は、そこに存在していたのだ。
俺は食券を買い、席に座った。
店員さんが来て、御冷やを運んでくれた。
俺はグラスを持ち、呑む。
良い。レモンの味が効きすぎているほど、御冷やは旨いんだ。
俺はやはり左手で御冷やを啜りながら、右手でローラン・ビネ著「HHhH」のページをめくる。
その時俺の耳に届く声があった。
「餃子5つ、じゃダメだからね。それじゃ餃子25個になっちゃうから。餃子1つだからね、分かった?」
店長らしき女性が若い女性の店員にそう言っていた。
俺は解らなくなった。俺は根っからの文系だった。
時にインド人に生まれたかったと、そう思う程には文系だったのだ。
「HHhH」の断章138を読みながら、頭の中に計算式が現れた。
考える気さえなかった。だが脳髄がその数字たちに拘泥した。
俺は自分を落ち付けるために、御冷やを呑んだ。やはり旨かった。旨かった。

すると、味噌ネギチャーシュー麺がやってきた。激熱の権化として、俺の前に降臨したのだ。
白ネギが真ん中にズドン!と山を作る。何という圧力だ。白ネギとは言いながら、肢体は朱に染まっている。
そしてチャーシュー3枚が端に眠っている。俺はその目で、その肉汁の胎動を感じている。
“いただきます”
俺はまず箸でチャーシューを取る。厚みを感じた。
口に運ぶ。歯を以て切り裂き喰らう。何度も歯で肉を感じ、味わう。
旨かった。
俺は左の拳を握った。肉の厚みが力強い。これは旨い、旨い。
楕円の肉を見る間に、俺は喰らってしまった。後2枚になってしまった。
だが我慢しきれず、俺はもう一枚チャーシューを喰らった。
脂の複層なる美味、歯に応える肉質の妙なる固み。旨かった。俺はこのチャーシューに魅せられた。
だがラーメンも早く喰わねば、と思った。チャーシューはもう2枚目も喰らってしまった。
もちろん膨大なネギを挟みとる。喰らう。
グギュウウウウウ
ネギの苦い汁、おそらく辣油の辛み、そして味噌のエッセンス濃厚たるスープ。
だが何を纏うと、白ネギは白ネギで在り続ける。白ネギが旨いのだ。
俺は更に白ネギを喰らい、旨味を存分に味わった。
次は麺を喰らおうと、箸をスープの奥に突っ込み、麺を挟み取る。
だが現れたのは、俺の予想を超えたものだった――もやしだった。
俺は驚いた。白ネギの下に、もやしがあったのだ。俺はもやしも好きだった。嬉しかった。
もやしを喰らった。もやしだった。本当に旨かった。
「餃子5つ、じゃダメだからね。それじゃ餃子25個になっちゃうから。餃子1つだからね、分かった?」
さっき聞いたような声が聞こえた。
そして今度は白ネギともやしを一緒に喰らった。独立した旨味だ。ジャリンジャリンと触感が楽しくて堪らない。
しかし三度目の正直、俺はとうとう麺を掘り当てた。
太い。キングギドラの首の如く太い。
これは力強いぞ、俺の心は湧き立った。
どぅるどぅるどぅるろぅ
俺の吸引力を以てしても、遅い。麺が口腔に至る速度が遅い。
そして飛沫が爆ぜる、何て散り方だ!俺の腕にスープがかかる。
味噌の味が口に艶めき、そして麺の力強さがそれを舌に押し付ける。
熱く、旨い。旨かった。
俺はこのラーメンを喰らうにあたって、こんな重厚なる一瞬を何度体感するのか。
それを考えるだけで、俺はワクワクしたのだ。
どぅるるるるるるるるっるるうっるぅ
どぅるるるるるるろろろうう
どぅろろろろっろう
俺は太麺の吸いこみに慣れ、小気味よく麺を啜り喰らえるようになった。
それに比例して、スープが飛び散る。もちろんどうでも良い。旨いから、どうでも良い。
序で、麺を啜りながら、ネギやもやしを同時に喰らうことさえした。
この太麺は噛むと、更なる旨味が現れる。そこに味噌の味さえ現れる。どうだ、旨いんだ。
「餃子5つ、じゃダメだからね。それじゃ餃子25個になっちゃうから。餃子1つだからね、分かった?」
また聞こえた。だが俺は気にしなかった。
そして俺はこのラーメンを喰らい尽くさんとする段階にまで来ていた。
だが、丹念にスープに漬け込んでいたチャーシューがあった。
俺は、箸でそれを掴み、名残惜しげに、しかし思い切りよくそれを口にブチ込んだ。
味噌の豊潤さが沁み込み、肉が広がる、肉が広がる、肉の旨味が広がる。旨かった。
小口で一口喰らったが、すぐに大口開けてチャーシューを喰った。
すぐになくなった。
悲しかった。
「餃子5つ、じゃダメだからね。それじゃ餃子25個になっちゃうから。餃子1つだからね、分かった?」
また聞こえた。

俺が御冷やを呑むと、急に周りの世界が開ける。
店内にポスターが貼ってある。チャーシューがおみやげとして売られていた。
俺は欲しくなった。家で、チャーシューにネギをかけて喰らいたいという欲望が燃え上がった。
すいません、と俺は店員さんを呼んだ。
さっきの若い店員さんが来た。
まずすぐにチャーシューをすぐに作れますかと聞いたら、作れますと言ってくれた。
それならばと、ではチャーシューをお願いしますと言った。
すると奥に居た店長氏が、売り切れになってしまいましたと、俺に言った。
まさかの展開だった。
今晩のご飯の予定が崩れてしまった。しゅんとしてしまった。
気を取り直して、俺はスープを呑んだ。
スープの奥底に残ったネギやもやしを掬いながら、スープを啜った。
この何とも言えない時間が、俺は好きだった。
御冷やを啜り、スープを啜り、また何とも言えないこの倦怠を味わう……
「餃子5つ、じゃダメだからね。それじゃ餃子25個になっちゃうから。餃子1つだからね、分かった?」
「餃子5つ、じゃダメだからね。それじゃ餃子25個になっちゃうから。餃子1つだからね、分かった?」
「餃子5つ、じゃダメだからね。それじゃ餃子25個になっちゃうから。餃子1つだからね、分かった?」…………

Restaurant information

Details

Restaurant name
Misoya Raimon(Misoya Raimon)
Categories Ramen、Buta-don (Pork bowl)

043-224-6665

Reservation Availability

Cannot be reserved

Address

千葉県千葉市中央区富士見2-24-1 C-one内

Transportation

各線千葉駅から高架沿いに徒歩7分程度

276 meters from Chibachuo.

Opening hours
  • Mon

    • 11:00 - 23:30
  • Tue

    • 11:00 - 23:30
  • Wed

    • 11:00 - 23:30
  • Thu

    • 11:00 - 23:30
  • Fri

    • 11:00 - 23:30
  • Sat

    • 11:00 - 23:30
  • Sun

    • 11:00 - 23:00
  • Public Holiday
    • 11:00 - 23:00
  • ■定休日
    無休

Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting.

Budget(Aggregate of reviews)
~¥999~¥999

Check the distribution of amounts spent

Method of payment

Credit Cards Accepted

(JCB、AMEX、Diners)

Electronic money Not Accepted

QR code payment Not Accepted

Seats/facilities

Private dining rooms

not allowed

Private use

not allowed

Non-smoking/smoking

No smoking at all tables

Parking lot

not allowed

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