吉川屋の国産牛すき焼き会席 : Yoshikawa ya

　吉川屋さんの朝ごはんは、レストランでのビュッフェスタイルです。
　福島名物・いかにんじんのポテトサラダや、飯坂温泉名物のラジウム玉子など、地元ならではのメニューを含め、何を食べるか大いに迷ってしまうような料理のバリエーション。
　この後に計画していた福島カフェ＆スイーツ行脚を考慮して、糖質は控えめにと思っていたのですが、我慢できずに手が出てしまった、味噌を塗った焼きおにぎりとフレンチトーストが、なんともいえず美味でした。
　ドラゴンフルーツやライチなど、フルーツの種類の豊富にも目を惹かれます。
　温泉も食事も満足度が高く、さすが「プロが選ぶ 日本のホテル・旅館100選」にランクイン（2024年版では総合13位）する宿だな、という感じです。

　初めての飯坂温泉の宿は、こちらの吉川屋さん。
　飯坂温泉駅付近の温泉街からは摺上川を少し遡ったところで、正確にはこのあたりは飯坂温泉ではなく、奥飯坂穴原温泉というそうです。
　飯坂温泉駅から車で10分弱ですが、宿に連絡すると駅まで迎えに来ていただけます。

　エントランスやロビーはとてもゴージャス、スタッフの皆さんの対応も良く、とても良い温泉宿でしたが、夕食は宿泊プランに含まれている「国産牛すき焼き会席」を、館内のレストランでいただきました。

　コースの内容は、以下のとおりです。
前菜　桜豆腐、浅蜊・菜の花蕗味噌和え、穴子寿司、よもぎ串、鰊オランダ揚げ、天豆海老
吸椀　吉川屋名物　女神の薬膳美肌スープ
造り　料理長おまかせ
主菜　国産牛すき焼き
蒸し物　鯛茶碗蒸し
お好み料理（３種類から選択）　蛤と山菜の小鍋
食事・止椀　山菜炊込み御飯、あおさ海苔味噌汁
香の物　三種盛り
甘味　苺甘酒プリン
　これにオプションメニューの中から、「会津産 馬すじ煮込み」を加えました。

　この中でもこちらの旅館の名物は「女神の薬膳美肌スープ」で、すっぽんとふかひれのコラーゲン入りのスープに薬膳がたっぷり入って、いかにも体に効きそうな感じです。
　茶碗蒸しは鯛の出汁、小鍋は蛤の出汁の旨みを味わえて、和食の美味しさを堪能できるコースでした。

　この日は週半ばの祝日ということもあってか、館内はかなり空いている印象で、大浴場もほぼ独占状態でゆったりと楽しめました。
　東京から車なしでも行きやすく、値段もリーズナブルで、首都圏在住者が温泉を楽しむには、なかなかの穴場ではないかと思います。