温泉と美食の宿❗️ : Aduma sou

10月の週末、福島ドライブに出かけた。“磐梯吾妻スカイライン”からの紅葉はちょうど見頃を迎え、錦繍の山肌の美しさに息を飲んだ。
宿泊は“奥州三名湯”の一つに数えられる飯坂温泉、４階建30室の温泉旅館である。建物は少々古いが、たっぷりの湯は日常の疲れを十分に癒してくれる。今回は、和食懐石膳の「１泊２食付スタンダードプラン」13,960円でお願いした。
彩り豊かな夕食は、季節を感じさせる料理が並ぶ。３種「飲み比べ地酒セット」900円で乾杯、竹籠に載った前菜をつまむ。霜降りの“馬刺し”・南瓜と椎茸の“信田巻”・“鶏ちまき”・栗渋皮煮の入った“玉子カステラ”・“サーモン手毬寿し”は、手の込んだ逸品ばかりである。向付は、“鮪”・“鰤”・“帆立”・“甘海老”。どれも新鮮で、脂がのっている。
焼物は“銀鮭秋茄子包み焼”で、秋の風味満点の一品。凌ぎの“こづゆ餡掛け蕎麦”は、具だくさんでほっこり温まる。名物は“紅葉漬”・“烏賊人参”・“茶碗蒸し”で、当地の郷土料理を堪能できる。鍋物は“川俣軍鶏東寺鍋”で、軍鶏と湯葉の絶妙なコンビネーションに舌鼓を打つ。洋皿“ローストビーフ”は、口溶けしそうな美味さをである。
ここで、“秋味釜飯”が炊きあがった。蓋を取ると秋刀魚・松茸・栗・銀杏と、まさに秋の豪華キャストが勢ぞろい。“菊花つみれ”の吸物とともに、旬の贅沢な競演を存分に楽しんだ。水菓子の“柿”・“巨峰”・“マロンケーキ”でコースはフィニッシュ、大満足ですっかり満腹となった。
翌朝食も老舗一條豆腐店の“青ばた豆腐”や“ラジウム玉子”など、地元自慢の料理が豪勢に並ぶ。朝からご飯をおかわりして、またまた満腹となった。
温泉と美食をリーズナブルに楽しめる良宿、是非また訪れたい。