大将って何者？？会津若松の最強居酒屋 : Mugitoro

奥会津旅行1日目1食目

行くかどうか非常に悩んだ店
どの店もそうだが良いとこと悪いとこと色々な意見がある
でも会津料理をたくさん味わいたい人、会津の地酒が好きな人、喋りかけられるのが嫌いじゃない人には非常におすすめできる店だ
結果的には行って正解だったわけだが、とにかくすごい店というかすごい大将だった

予約は1週間ほど前
本来は余裕を持って1ヶ月ほど前の方が良いかもしれない

予約の際に言うのを忘れたが、店に着いてからコースにするかアラカルトにするか決めてよさそうだ
コースだと値段は大将の気分次第(なんだそりゃ)だがメニューにもない料理が出てくるらしい
お金をあんま気にしないならコース一択だろう
後で確認したらアラカルトメニューもそんな高くなかった

コースにすると次から次へと料理が出てくる
作り置きしておいているものを少し温めて(本当に少しだけ)出していると思う
温め不足（笑）

煮物に始まり、ニシンの山椒漬け→ぜんまい→玉子焼き→馬刺し→赤カボチャの煮物→天然なめこ→ポテト(卵)サラダ→馬のレバ刺し→もってのほかの酢の物(サービス)→本しめじのお吸い物(サービス)

すごい品数だ
ほとんどのものが地の物を使っていて他では食べられないものばかり
この中でもヒレの馬刺しやレバ刺し、赤カボチャ、天然のきのこといったものは会津の人でもなかなかお目にかかれるものではないらしい

たしかに馬刺しのレベルは相当高い
ねっとりした舌触りに肉肉しい馬の味
極め付けは自家製の味噌
10種類以上の材料をブレンドした自家製で、これが抜群の美味しさ
後から出してくれたレバ刺しも勿体ぶるだけあって絶品だ
プリッとした歯応えに噛めば噛むほど出てくる甘み
大将だからこそ仕入れられる一品
赤カボチャは金山町だけで栽培される希少なカボチャ
その気候だからこそ栽培できるものらしい
半端ない糖度でスイーツのような甘さ
砂糖や調味料はほとんど使っていないらしく、素材だけの美味しさのようだ
1玉2.3000円くらいするらしい…
最後にサービスで出してくれた本しめじのお吸い物も絶品
帰ろうとしていたら引き留められて出してくれた
具は本しめじと豆腐のみ
出汁は全て本しめじ頼り、味付けは醤油をひと回しするだけ
これだけでこんなに味が出るものなのかと感嘆した
本しめじもなめこも今朝大将が取りに行った天然ものらしい

日本酒はそこまで飲めないのだが、会津といえば酒なので飲みやすいものをすすめてもらった
会津娘という酒らしい
とても飲みやすく、水のような喉越し
喉が焼けるような感じがなく、スッと喉に入っていく
最後にはもう1合サービスももらった

大将は知見がとても深く、幅広い知識を持っている
会津の食、歴史はもちろん、都内の話や訪問者の出身地の歴史までなぜか詳しい
特に耳を疑うのは、いまなお熊をハンティングしている話やスズメバチを撃退して素揚げして食べてしまった話など、7.80代のおじいさんにはとても出来ないであろうことをしていること
最後には140キロ超の熊の足を見せてくれた
他の人のクチコミでも書いてあったがこれは鉄板らしい（笑）
18時に入店して最終的には23時くらいまで店にいたらしい(食事は21時くらいで終わってた（笑）)

会計はびっくりの2人で9000円
1万円切って大丈夫なの？
時価ってのと他の人のクチコミでの情報で少しこわかったんだけど想像以上の安さ
もしかしたら酒をそんなに飲んでないからかなぁ
でも料理だけだとしてもこれで1人5千円しないのはとてつもなく安い

とても楽しい時間でした
ご飯の美味しさや希少さももちろんだけど大将の話も重要なファクターのうちの一つだね
好きな人は激しく好きかもしれない