Inaho
(稲穂)- Nearest station：
- Categories：
- Budget：
-
- Fixed holidays：
- Monday
Restaurant information
Details
| Restaurant name |
Inaho
|
|---|---|
| Categories | Japanese Cuisine |
| Phone number (for reservation and inquiry) |
058-273-2939 |
| Reservation Availability |
Reservations available |
| Address |
岐阜県岐阜市中鶉1-111 |
| Transportation |
2,276 meters from Nishi Gifu. |
| Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
| Budget（Aggregate of reviews） |
￥10,000～￥14,999￥6,000～￥7,999
|
| Method of payment |
Credit Cards Accepted （JCB、AMEX、Diners） Electronic money Not Accepted |
Seats/facilities
| Private dining rooms |
OK |
|---|---|
| Private use |
OK |
| Non-smoking/smoking |
− |
| Parking lot |
OK |
| Space/facilities |
Comfortable space,Counter,Tatami seats |
Feature - Related information
| Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
|---|---|
| Location |
Beautiful scenery,Secluded restaurant,House restaurant |
| With children |
Kids are welcome |
| Website |
昼、岐阜市の郊外にある「稲穂」。住宅地の中に溶け込むようにひっそり佇む日本料理店。
懐石料理のお店です。
控えめな構えの門を潜ると、ズーッと奥へと誘うアプローチ。
入り口入ると着物姿の女将が床に座ってお出迎え。靴を脱いで店に上がって庭を見ながら奥へと進む。
期待が高まるよきしつらえです。
人気の店で昨夜予約をした段階でカウンター席しか残ってなかった。けれど貸し切り。料理ができる様子を見ながら、しかもボクらとお店の人たちだけの親密な空間で楽しむお昼。
なんと贅沢…、背筋が伸びる。
熱いおしぼりと共に昆布茶が振る舞われ、ほぐした毛蟹を一口いただきまず八寸。兜の器に蒸しエビ、里芋、ホタルイカ。ハスにシイタケ、出汁巻き卵。エビがむっちり甘くてうまい。ちまきの中には昆布〆にした鯛の鮨。霧吹きで湿らせた笹が彩り添える。
今日はいい料理を食べられるぞ…、とおいしい予感にニッコリします。
お椀がきます。椀種のメインはアイナメ。たけのこ、ハス芋、わかめが脇をかためる一品。
ひと口含むと塩を感じる。塩味が引くと徐々に旨みが舌の中から湧き出す感じにウットリします。粉をまとわせ煮あげたアイナメはプルンと弾けるような身質がなんとも肉感的。
刺身はヒラメにマグロ、イカにそれから平貝。あぁ、平貝の季節になりました。これから夏の入り口までのしばらくは貝がおいしい貝の正月。ザクっと歯切れて強い旨みを吐き出しながらほぐれてく春のゴチソウ。堪能します。
それにしてもうつくしく整ったキレイな厨房。鍋は見事に磨き上げられ、料理を作る手際も見事。心地よい。
そして焼き物。
こんがり焼き上げた虹鱒に大蛤がお皿に並んでやってくる。
厨房に奥の焼き場でじっくり時間をかけて焼かれた魚です。皮はバリッと焦げて仕上がり、鱒の脂が焦げた香りがとても華やか。
焼き蛤はブリンとはじける歯応えがいい。
味付けをすることなくただただ自分の持ち味でおいしくなった貝のなんともおいしいこと。
口の中でムチムチキュッキュッと音を立てつつずっとおいしいジュースを滲ませいてくれる。
穴子の道明寺蒸しが続きます。
砕いて炊いた餅米に甘辛く煮た穴子を乗せて蒸しあげる。銀餡をたっぷり注いでわさびにフキをあしらったもの。舌をくすぐるような餅米、ふっくらとした穴子が混じってとろけるおいしさ。フキの香りが鮮やかで春なんだなぁ…、って思う。おゴチソウ。
最後の料理は油物。桜エビのしんじょうの素揚げにししとう。塩で味わう趣向で塩までおいしい。大きな結晶の塩で旨みが強くて、辛みやわらか。エビの甘みを引き立てる。
そして〆。
ヒラメの炊き込みご飯でした。生姜の香りをアクセントにして上等な出汁と醤油で炊き上げたもの。いやはやこれがおいしくて、しかもあられを浮かべた出汁がついてくる。半分そのまま、残り半分を出汁かけ茶漬けにして食べる。あられの風味と奥歯で壊れる感じがたのしくて、お腹もしっかり満たされる。
食後の甘味が宮崎さんのマンゴーに焼き餅浮かべた汁粉というのがまた粋で、感心しました。いいお店。