Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Pafe Ko Hi Sakesa Saki
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Categories | Cafe、Bar |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5594-9586 |
Reservation Availability |
Reservations available
「堪能コース」のみ予約可、最終入店20時となります。 |
Address |
北海道札幌市中央区南2条西1-8-2 アスカビル B1F |
Transportation |
2 minutes walk from subway “Odori Station” and “Hosui Susukino Station” 338 meters from Tanukikoji. |
Opening hours |
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Budget |
¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥2,000~¥2,999¥2,000~¥2,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Accepted (Transportation electronic money(Suica)、nanaco、WAON、iD) QR code payment Accepted |
Table money/charge |
酒注文時「お通し」330円 |
Number of seats |
17 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed There is coin parking nearby. |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Service |
Take-out |
With children |
Counter seats only |
Website | |
The opening day |
2018.1.11 |
Phone Number |
011-212-1375 |
Remarks |
Reservations are only accepted for the "Enjoyment Course". We do not accept reservations for just seats. |
伊藤一刀斎は云う。
勝負の要は間也。我利せんと欲せば彼又利せんと欲す。我往かば彼亦来る。勝負の肝要此間にあり。故に吾伝の間積りと云うは位拍子に乗ずるを云う也。敵に向って其間に一毛を不容、其危亡を顧ず、速く乗て殺活し、当的よく本位を奪うて可至者也。若し一心間に止まるときは変を失す。我心間に拘わらざる時は、間は明白にして其位にあり。故に心に間を止めず間に心を止めずよく水月の本心と云う也。故に求むればこれ月に非ず、一心清静にして曇りなき時は万方皆これ月の如く不至と云う所なし。
古語に曰く、遠不慮則必在近憂と、故に間に遠近の差別なく其間を不守、其変を不待人に致されずして疾く其位を取るは当の一的なり。もし夫血気に乗じて無落著する者は我刃を以て独り身を害するが如し。
一刀斎先生剣法書に一箇条「間」の説明である。ぴぃと店舗とのやりとりを説明せんが為めに書いたと同様に上手に「間」の事を説いている。
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入店前に踵を返すべきだったかなと云う気持ちと共に、セットにする気力もなく、単体で依頼。
季節のフルーツ ~ 檸檬とヘーゼルナッツ タイムの香り ~
塩キャラメルとピスタチオ ~ 珈琲とカシス、バタフライピー ~
多分、一号店に訪問をしたことがある方ならわかるだろう、其方の店の定番を撰んで、せめて其れを慰めにして帰ろうと決意したことは、品書きを見て頂ければ成る程と(笑)
比較しないかと云うと嘘になるだろう。決して盤石な店とは云わないが、何度かの訪問を踏まえると、流石に此処迄って云うことはないだろう。
さて、塩キャラメルとピスタチオは、断トツ、図抜けた旨さと云うつもり迄ははないが、矢張り安定した出来で、札幌の夜を呑んで食べての締め括り、夜遅くに背徳の甘さを求めるには良いレベルかと。此れは然程の差は感じなかったと云うことだ。
季節のフルーツ。何故、此処まで酸っぱくしなくてはならないのか意味不明。件の女性店員には「酸っぱい」と説明は受けてはいたが、酸味が押さえていれば、十分に評価出来るだけのバランスなのに、何故、其のバランスを壊して迄、酸味を押すのか、全く理解不明な出来で、「勿体ない」のひと言。
小上がりから降り、靴を探したところ、一番遠く、つまりは土間を裸足で歩けと云わんばかりの、脱いだ場所とてんで離れた処にあったことを考えると、なんとも子供染みた仕儀。此れが事実なら、ホンマカイナと思われる話だが、事実は闇の中を彷徨うばかり。乾いた笑いが今なら懐かしくもある。
行列は好きではないが、並んででも食べた方が良いこともあって、甘味なら何処だって行くぜって夜郎自大ではあるんだけど、行列を目的とした行列ではなく、其の行列にちゃんとした理由があり、行列をした客に感謝を伝えられる店なら良いな、とは思うが、ま、爺ぃのようなとんでもない客もいるんで、店も確かに大変だ(笑)
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「御身の平生の覚悟は」
と聞いた、ぴぃの辞するを強いてと云うので、
「別に覚悟とて持ちませぬが、常に自らの辱の座に居ると云うつもりをして居りましたところ、最初の裡は自らの辱という事が離れにくく、覚悟をしながらも自らの辱と睨めっこする中いつか、自らの辱の事は忘れ果て、今は自ら辱の事など存じもよりませぬ」
と答えた、読者之を聞くと共に、
「これがぴぃの極意に御座ります」
と申上げた。評論の向こう側に座しているだろう多勢の評論者の中から、この覚悟で恥知らずの境を超脱しているぴぃを、一目で見下したと云う事は一寸想像もつかぬ恐ろしい話である。破廉恥の心懸として「読者が詰っていることが判る」とか「背後指を指される気配を感じる」とか、吾々の想像も出来ぬ感覚をもったぴぃ談話が彼方此方に残されているが私は事実であると思う。
平成三十戊戌年七月六日、評論がひとつ死んだ。其れを惜しんだぴぃの建てた碑が未だに何処ぞに立っている。
【ご参考】直木三十五著「巌流島」
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