Restaurant name |
Sobadokoro Fujinoya
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Categories | Soba |
Phone number (for reservation and inquiry) |
011-215-6776 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
北海道札幌市中央区宮の森2条16-9-40 |
Transportation |
2,588 meters from Nishi Nijuhatchome. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
24 Seats ( テーブル 4×4席、小上がり 4×2卓) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 店横 9台 |
Space/facilities |
Wheelchair access |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu) |
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Occasion |
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Location |
Beautiful scenery,Secluded restaurant,House restaurant |
Service |
Take-out |
The opening day |
2022.6.11 |
かつて円山エリアで親しまれた店が二代目となり復活。店は宮の森の坂を登り、更に登った高い丘にあり、新築の店はシンプルながら高級感がある。そして大窓からは札幌の風景を眼下にする事が出来、これはこの店の大きな強みと言えるだろう。
■えび天そば 1,830円
■もりそば 880円
やや褐色の入る白蕎麦は大衆的。盛りが良く250gはあろうか。ツルリとした麺線は流麗で美しく、水〆水切りは良好だ。箸に取り口に運べば弾力よりもシコシコとした食感で、つなぎを感じる淡麗な味わい。そして延びるのが速い。
つゆは辛口基調ながら、味醂の甘みが後味に少々煩さく、塩気の角も立つ。出汁は枯れの如く上質な節と昆布の支えを感じるものの強くは無く、返しもやや単調だ。良く馴染んでいるようで若い汁。
蕎麦とつゆの相性も個人的に良いとは言えず、味わい、客層、どこにターゲットを置いているかは不明ながら、このタイプの大衆系ならもう少し甘い(緩い)方がウケが良いのではないだろうか。
そして私の弟子筋もレビューでしっかりと指摘しているが、汁は猪口で無ければ手繰り辛い。持つにも不便、顔を近づけるのも野暮。料理に器や食器は味に影響する程に大事であり、蕎麦は粋に手繰りたい。
残念だったのは天ぷら。これも価格の割には大衆的で、海老は良い物を使用しているものの、揚がりが明らかに足りなかった印象であり、申し訳無いが箸を止めた。他の野菜の食感からも油の温度が足りないと思われ、尚且つ蕎麦の茹で上がりを逆算した調理にもズレがあるようだ。
お向かいから「もう残念!」と心の声が聞こえてきそうな出来栄えには私もガッカリ。いくらこのエリアだとしてもこの価格の海老天には期待するし、ハードルは上がるものだ。
結論を言うと、何処にターゲットを置いているかが分かりづらい店。いくら見事な景観があるにしても、このタイプの蕎麦は単体では目立つ事は出来ない。天ぷらや鴨鶏等の飛車角的存在は不可欠だろう。もっと精進を。
しかしながらまだオープンして間もない時期は混乱やズレも生じるもの。トライ&エラーから学ぶべきものを得て、軌道修正しながら愛される店になって頂きたい。