Restaurant name |
Unagiya
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Categories | Unagi (Freshwater eel) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
029-293-7018 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
茨城県東茨城郡茨城町大字下石崎2277 |
Transportation |
2,429 meters from Hinuma. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥3,000~¥3,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
20 Seats ( その他団体個室の確保も可能) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK |
Food |
Particular about fish |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Beautiful scenery,House restaurant |
鰻の名店が多い茨城県。折角でありますので、お昼ごはんは鰻に狙いを定めて周囲を検索してみる事にいたします。
すると、目に止まったのがこちらのお店。通し営業で、敷居は高く無さそうで、好ましい空気を感じるお店なのであります。
到着したのは、涸沼隣接の綺麗な外観のお店。車をお店横の歪なスペースに停めるのかと思いきやそこは歩道のようで、道を挟んだお店向かいの民家らしいスペースが駐車場の様なのであります。
早速入店いたします。右側にトイレや個室、左手にテーブル席の構造のお店。店内も綺麗なのであります。
丁寧に出迎えられて案内されたテーブル席は、涸沼ビューの特等席。14時前の訪問でほぼ満席の人気店なのであります。家族連れの多い客層であると見受けられるのであります。
早速メニューを拝見いたします。お目当ての鰻は、重も丼もひつまぶしも定食も用意されている豪華ラインナップ。その他、天ぷら定食も丼ものも一品も用意されていて、鰻を中心にバラエティ豊かな構成なのであります。
そして、食事には涸沼名産の「しじみ汁」が付くと言うのが、とても興味深い特徴なのであります。
カントナは 「うな重」に加えて「しじみ汁」を追加料金で「大盛り」にしてもらい、そんなしじみを更に堪能しようと「しじみ茶碗蒸し」を温かいのでお願いする事にいたします。
厚めの紙ナプキンでゴシゴシしたり、お茶をズルズルしたり、涸沼を愛でたりしながら待つこと10分程度。「鰻にしては早いな」と思うくらいで鰻重とお漬物としじみ汁の到着であります。
早速蓋をオープンの儀であります。お目見えしたテリテリの1尾分の鰻に箸を入れてみますと、外側がパリパリ仕上げの肉薄な鰻。ご飯と一緒に咀嚼いたしますと、まずはアチアチであるのが嬉しいのであります。そして、脂がしっかり落ちている鰻。落としたのか元々無いのかは不明なのであります。タレは甘辛でバランスが良いけれども、鰻よりもハッキリとした味付けでありますので、タレが勝っている鰻なのであります。
気を取り直して「しじみ汁」と向き合ってみる事にいたします。器の半分程度をしじみが占拠しており、カントナ家換算で4人分くらい入っているであろう、まさに大盛りのしじみ。「産地らしい豪勢さであるな」とニンマリとするしじみ汁は、白濁しているのが出汁の効果っぽくて感激なのであります。ジルジルいたしますと、こちらも鰻と同様にアチアチなのが嬉しいのであります。「しじみのエキスを存分に味わって欲しい」と思う店主の心意気なのか、しじみを活かす薄めの味付け。そして後味にジワジワとしじみの輪郭が現れてくるのが非常に滋味深くて興奮するカントナなのであります。
「鰻よりも美味しいな」とグイグイしてしまうしじみ汁。「鰻に合うのか?」と問われますと「慣れが必要」と思うのでありますが、しじみ汁に一目置いている人であれば何の違和感も感じないであろうと思うのであります。
そして鰻の到着から数分経過して「茶碗蒸し」の登場であります。蓋付きの茶碗蒸しをオープンいたしますと、餡掛け仕様の茶碗蒸し。餡の中にたくさんお見受けされるしじみの身。そして散らされた小ネギの様相であります。
「当たり」の確信を抱いてスプーンですくう茶碗蒸しは、卵液部分はフルフル造りで薄味仕様。餡には期待通りにしじみエキスが充満しているのであります。薄味の卵液とややはっきりした味付けの餡がめぐり逢いますと、器の中は絶妙な味の均衡が構成されるのでありました。そして、終盤に向かうにしたがって卵液が崩壊してトロトロの餡と混ざりますと、茶碗蒸しは餡掛けスープのように変身し、ゴクゴクとイケるのがこれまた美味しいのであります。
そして単なる添え物だと思っていたお漬物。手作りであろうと思われるしっかりした歯応えと糠の風味の沢庵にも、この地域の食の豊かさを想像させられるカントナなのでありました。
鰻よりもしじみメインで再訪してみたいお店。名残惜しそうに、しじみの身を一つ一つホジホジしたカントナはごちそうさまをしてお店を後にいたします。近隣には涸沼産のしじみ直売所。「次回は直売所も是非」と思う、しじみ好きのカントナなのでありました。