日光東照宮献上『寒晒し蕎麦』を頂きました!
「サントリーオールフリー」キンキンに冷えています
「極上北海道天然ホタテ貝柱の天ざるそば」@2030+「大盛り」
大きな帆立貝柱が2つ、こごみ、筍、蓮根、さつま芋、パプリカ、南瓜、明日葉の天ぷら
『寒晒し』ざるそば大盛り
そば粉9に対しつなぎ1で作っているそうです
粗挽きのとてもいい食感
出汁感がいいそばつゆ
薬味
ホタテは、刺身用を使っているので、半生で揚がっています。めっちゃ甘い♪
海苔をまぶして揚げたホタテ貝柱
筍
珍しい「こごみ」の天ぷら
さつま芋
蓮根
明日葉
南瓜
さらっと系そば湯
『寒晒し蕎麦』の説明
水府庵のそば年間使用予定
玄挽きそば、磯切りそばの説明
メニュー1
メニュー2
メニュー3
メニュー4
メニュー5
メニュー6
メニュー7
内観
日光東照宮の大きな絵馬
店内の飾り
4/16から打ちはじめた「寒晒し蕎麦」
外観
寒晒し蕎麦の幟が出ていました
若宮団地近くの本格派そば屋さん。粗挽きの常陸秋そばが絶品でした!
土曜の午前中、両親を病院に連れて行った帰り、水戸市若宮町のそば屋「水府庵」さんに13:00頃伺いました。若宮町と言えば、昭和時代に建設された大規模な県営団地が立ち並ぶ住宅地。普段はなかなか通る機会がないエリアなので、今まで蕎麦屋の存在を知りませんでした。
そんな「水府庵」さんのやけに重厚な扉を開けて入ると、なんと店内はほぼ満席。どうやら家族・親戚の多人数グループの方がいらっしゃるようです。しかも皆さんまだ全員待機状態。お店の娘さんらしき方が、「お時間が掛かると思いますが、大丈夫ですか?」と言ってくれます。まぁ、休日で急ぐ事もないので「大丈夫です」と返答し、唯一空いていたテーブル席にすわりました。
メニューを拝見すると、蕎麦屋さんとしてはユニークなメニューが並んでします。特に「季節の天ざる」のメニューでは、本ズワイ蟹、北海道天然ホタテ、特大大アナゴ、愛媛キス天、茨城近海サヨリ、北海道カレイ、茨城平潟かながしら、など様々な天ざるそばが目を引きます。
また、個人的に好物の「奥久慈軍鶏の玉子丼」と「もりそば」のセットもあり、結局「満腹奥久慈軍鶏そば膳」の3番「基本のもり汁付き」セット@1740(税込)を、「二色そば」の「大盛」@250でオーダーしました。また、両親は、二人とも温かい「超特大天然えび天ぷらそば」@1980(税込)をオーダーです。
さあ、注文の後はひたすら待つ、待つ、待つ、、、「大変お待たせしました~」、約40分程待ってようやく出来上がりました。些か待ちくたびれていたのは事実ですが、「奥久慈軍鶏の玉子丼」と「二色そば」のビジュアルを見て、とても美味しそうなビジュアルに驚きます。「奥久慈軍鶏の玉子丼」は、中央には綺麗な玉子の黄身がのっていて、周りの玉子は見事な半熟具合。軍鶏の肉がたっぷり入っていて、期待が高まります。
ちょっと珍しい「二色そば」は、「玄挽きそば」( 常陸秋そばを石臼で粗挽き自家製粉した九割そば)と「磯切り蕎麦」( 自家製粉の1番粉(更科)に海苔の粉末を混ぜ込んだ蕎麦)の二種類の合い盛りそばです。
まずは「二色そば」の「玄挽きそば」からストレートで頂きます。見るからに表面がザラッとした粗挽き感ながら、田舎そばのようには黒くない。食べてみると、なる程素晴らしい!そばの味、風味ともに格別に濃いですね。これはめっちゃ本格的なお蕎麦屋さんですね!
そばつゆは出汁のよく効いたもので、程々の醤油感。あまり塩っぱくはないので、そばをザブンと豪快に入れても問題のない味です。ズルズルっと、一気に手繰ると、改めて蕎麦の香りがスッキリと鼻に抜け、濃厚な味もたっぷり味わえます。
次に「磯切りそば」をストレートで頂きます。味の淡白な一番粉の更科そばに、海苔の粉末を混ぜてあるので、磯の風味が何とも清々しいお味。「玄挽きそば」と交互に頂くと、味の違いを楽しみながら美味しく味わう事が出来ます。
二色そばを食べている途中で、「奥久慈軍鶏の玉子丼」を頂きます。この親子丼、奥久慈軍鶏の雄のもも肉、雌のささみ、つくね、の3種類の軍鶏肉が入っています。
木のスプーンを使って食べてみると、ちょっと甘めのタレとトロトロの半熟卵がめっちゃいい味です。軍鶏肉もそれぞれに食感が違って面白い。ささみは柔らかく、雄のもも肉は、軍鶏肉らしく弾力があって旨味の濃い味。つくねは柔らかくてしっかりしたコクのある鶏肉です。途中で中央の黄身を潰して、ご飯に混ぜるとまぁ、美味い美味い!
勿論鶏肉だけではなく、玉ねぎの甘さもとてもよく、とても美味しくできた丼だと思います。ちなみに、「奥久慈軍鶏の玉子丼」は、単品だと汁小椀付きで@1500(税込)。単品で頂く価値のある、とても美味しい丼だと思います。
ちなみに、両親の頼んだ「超特大天然えび天ぷらそば」@1980(税込)、温かいかけそばと天ぷらが別々に提供されます。天ぷらはもちろん、かけそばにのせて食べてもいいのでしょうが、二種類の塩が付いていて、それで食べて下さいとの事でした。両親は塩なんてまどろっこしいものは使わないので、じゃぶじゃぶとかけそばに入れて食べていましたが(笑)。
ただ、さすがの超特大天然海老、普通の海老の軽く倍の大きさはあります。自家農園で育てたという野菜天も、茄子、ブロッコリー、パプリカなど、種類が多く食べ応えがありそうでした。
最後はさらりとしたそば湯で締め。温かいそばを頼んだ両親には、そば湯用の湯飲みもちゃんと用意してくれ、気が効いていますね。
帰りがけに水府庵のおかみさんと少し話しが出来ました。なんでも4月中旬から5月上旬にかけて、栃木県の「寒晒し蕎麦(かんざらしそば)」という蕎麦が提供されるとの事。これは日光東照宮への献上品らしく、栃木県以外では手に入らない蕎麦を特別に分けて貰っているそうです。
秋に収穫した蕎麦の実を、厳寒の冷たい「権現水」に浸してアクを抜き、その後東照宮の氷点下の寒風に晒して自然乾燥させ、最後は熟成させた特別の蕎麦だとか。
是非食べに来てくださいとおかみさんに言われ、これは必ず来るしかありませんね。日本酒もあるので、できればお酒で頂きたいところ。次の楽しみが出来ました。ご馳走様でした~!
「満腹奥久慈軍鶏そば膳」@1780(税込) 二色そば
「玄挽きそば」= 常陸秋そばを石臼で粗挽き自家製粉した九割そば。茹で時間10秒だそうです!
この半透明な繊細な蕎麦こそ、常陸秋そばです。
出汁の香り高いそばつゆです
「磯切り蕎麦」= 自家製粉の1番粉(更科)に海苔の粉末を混ぜ込んだ蕎麦。
玄挽きそばに比べると、粒子が細かく滑らかなそば
磯の香りがとても良いそばです!
「奥久慈軍鶏の玉子丼」雄のもも肉、雌のささみ、つくね、の3種類の軍鶏肉が入っています。
とても濃厚な味です
「超特大天然えび天ぷらそば」@1980(税込)
ホントに超特大の海老です
水府庵の石臼製粉
玄挽きそばと磯切りそば
メニュー1
メニュー2
メニュー3
メニュー4
メニュー5
メニュー6
メニュー7
メニュー8
日本酒も色々あります
内観
店の入り口付近
お洒落な看板
お店入り口
外観
4月中旬〜5月上旬頃まで水府庵さんで特別に提供される「寒晒し蕎麦」。基本、栃木県以外では食べられない蕎麦だそうです。
寒晒し蕎麦のパンフレット
Restaurant name |
Suifu an
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Categories | Soba (Buckwheat noodles)、Udon (Wheat noodles) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
029-221-6329 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
茨城県水戸市若宮1-5-63 |
Transportation |
1,849 meters from Higashi Mito. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (AMEX) |
Private dining rooms |
not allowed |
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Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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前回伺ってからまだ半月少々ながら、早くも2回目訪問の「水府庵」さんです。と言うのも、前回伺った時に、4月中旬から5月上旬にかけて、栃木県日光の「寒晒し蕎麦(かんざらしそば)」が提供されるとお聞きし、早速食べに伺った次第です。
「寒晒し蕎麦」とは、日光東照宮への献上品らしく、秋に収穫した蕎麦の実を、厳寒の冷たい「権現水」に浸してアクを抜き、その後東照宮の氷点下の寒風に晒して自然乾燥させ、更に熟成させた特別の蕎麦だとか。
今回の「寒晒し蕎麦」の提供は、4月16日(金)〜と(店の看板で)事前に確認し、17日(土)の開店直前に訪問しました。一番乗りで入店し、手前側のテーブル席に着席。メニューを拝見すると、特に「寒晒し蕎麦」という特別メニューがある訳ではなく、この期間はすべてのそばが「寒晒し蕎麦」を使ってそば打ちをされるそうです。よって、値段の変更もありません。
という訳で、今回の注文は、「サントリーオールフリー」と「極上北海道天然ホタテ貝柱の天ざるそば」@2030 を大盛りで注文しました。おかみさんが、「ホタテは刺身でも食べられるものなので、半生でもいいですか?」と事前に聞いてくれます。勿論、半生のホタテ、それは美味いに決まっています。これは楽しみです!
という訳でノンアルをゆっくり飲みながら気長に待つことにします。流石に一番乗りの注文なので、約15分程で提供されました。見ると、天ぷらの種類が多く、かつ盛り付けが綺麗でビックリ!緑色のカエデの葉っぱが、なんとも爽やかな新緑の山を想像させてくれます。早速「寒晒し蕎麦」のざるから頂きます!
香りは玄蕎麦を挽いたばかりの芳ばしい香りがします。まずはそばをストレートでもぐもぐ食べてみます。冷たくしっかりと締まった蕎麦は、絶妙は粗挽き食感で、味もとてもよく、鼻に抜ける香りもまた素晴らしいです。「常陸秋そば」との味の違いは若干あるような気はしますが、正直食べ比べでもしないと、私レベルではなかなか分からない微妙なものに感じます。
ただ、間違いなくこの日光「寒晒し蕎麦」もとても美味しい蕎麦です。味の違いがはっきり分からなくても、美味ければ何の問題もありませんからね。
次にそばつゆに半分ほど浸けてズルズルっ!と一気に啜ります。のど越しがよく、そばつゆの出汁の香りもとても美味いです。「寒晒し蕎麦」の素材の良さは勿論ありますが、やはり店主のそば打ち技術の高さによるところが大きいものと思います。
ちなみに、何処か腕の立つそば打ち職人の元で修行されたのかと(おかみさんに)お聞きしたところ、あくまで「水府庵」の二代目で、外で修行された事はないとの事。つまり、独学による様々なお店の調査と、試行錯誤の努力の賜物なんだと思われます。
さて、綺麗に盛り付けされた天ぷらですが、メインの北海道産天然ホタテ貝柱は、ほぼレアで如何にも美味しそうです。普通に揚げたものと、海苔をまぶして揚げた物の2種類があり、半分にカットされてお皿にのっています。
実際食べてみると、軽く熱を加えているせいか、めちゃめちゃ甘い!これは美味しいですね〜!幸せを感じる美味しさです。
ホタテ以外には、こごみ、筍、蓮根、さつま芋、パプリカ、南瓜、明日葉の天ぷらがのっています。季節を感じるこごみ、筍、明日葉などもとても良いのですが、さつま芋がまるで高級な焼き芋の様な甘さだったのが印象的でした。
なお、天ぷらは塩で頂きますが、二種類の味付け塩が付いています。素材の味を楽しむためにも、ひとつは普通の塩でもイイかもしれません。
水府庵さんは、蕎麦だけではなく、天ぷらの種類も多く、専門店さながらです。「天抜き」と言う天ぷらだけの注文も出来る様なので、天ぷらでお酒を飲む楽しみ方もありですね。
なお、「寒晒し蕎麦」の提供は5月初旬頃までとの事です。茨城では珍しいお蕎麦なので、興味のある方は是非!
大変美味しく頂きました、ご馳走様でした〜。