Restaurant name |
Sobaya Chimata
|
---|---|
Categories | Soba |
Phone number (for reservation and inquiry) |
029-887-7532 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
茨城県稲敷郡阿見町阿見4776-6 |
Transportation |
3,378 meters from Arakawaoki. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999
|
Method of payment |
Credit Cards Not Accepted |
Number of seats |
40 Seats ( カウンター6、小上がり8、座敷26) |
---|---|
Private dining rooms |
OK For 10-20 people |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
Smoking establishment Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
OK 3 |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu) |
---|
Occasion |
Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
---|---|
Location |
House restaurant |
お店はJRの駅だと荒川沖駅が一番近いのかな。それでも歩く距離ではありません。住宅街にあってちょっとここまでは入ってきませんね。阿見町役場、茨大農学部などに近い住宅地です。蕎麦好きの方から、赤鶏のつけ汁蕎麦のおいしいところがあるよ、って教えてもらったお店です。
赤鶏を茨城で飼っているところも当然あるでしょうが、近くでは水郷赤鶏が有名ですし、宮崎、沖縄、北海道と日本全国で飼育されているようです。つくばには、つくば茜鶏(あかね)というブランド鶏もいますが、これと混同したか?ま、おいしければ何でもいいです。
この日は、実はこのちまたの近くにあるお店を訪問予定でした。若い頃、柏竹やぶで修行。独立して土浦で江戸前手打蕎麦のお店を持つ。評判をとって、つくばにおおきくてりっぱな蕎麦店を開店するも、あえなく閉店となり。その後、昨年この阿見町で小さな手打蕎麦屋を始めた、という情報に辿りつき。
お店に到着すると、このお店はよく前を通りますし、知っているお店です。よく見ると看板に紙が貼ってあり、新しいお店の名前が書かれてました。走行中では絶対に見えません。車を止めて店内に入ろうとしたら入り口に貼紙があり、交通事故に遭い、しばらく休業します。なんて言う事でしょう。ここまで辿りついたお店です。お店が再開したら絶対にいきます。で、近くにあった赤鶏のお店のことを思い出したのです。
そんなことがあって、ちまたの入り口に手をかけた時間は13時過ぎでした。外観は昔風の町の蕎麦屋さんの風情。店の前のりっぱな木が年月を感じさせます。商い中と手書きされた看板を見て、ほっとしました。食べられる!入り口の戸をそろりと開けます。年代を経たしぶい店内が目に飛び込んできました。左手が座敷ですね。右手に小上がりとカウンター席があって、カウンター席の前が厨房になってます。
お店に入るのと同時に、お座敷の方にいた2組のお客さんが帰っていきました。残ったのは小上がりにいる1組だけ。じゃあ自分も小上がりに落ち着きましょう。
品書きを拝見。赤鶏はあるのかな。お店の入り口に、(こくと旨み)鳥汁のつけそば、という手書きがベニヤ板に書かれてました。この「鳥汁」の正体は?品書きに大きく書かれてましたね。
つくば鶏のつけ汁そば(950円)。
これしかありませんので、ホール担当の女性にお願いしました。そうしておいてからゆっくりとメニューのチェック。もり、かけが650円。つくば鶏の天ざるが950円。かしわ天なんでしょうか。次回はこれで。大えび天ざる1200円。これは安そうな感じです。中身は知りませんが。もう少し読んでると、使っている蕎麦のことが記述されていました。
蕎麦粉:石臼挽き常陸秋そば
つなぎ:茨城産小麦 かぐら
これを二八で打っているそうです。
先客の料理が続き、なかなか配膳されませんでしたが、ようやく18分後に目の前に置かれました。
お盆の上に乗せられてきたのは、せいろ蕎麦、鶏のつけ汁、お新香、デザートの梨、薬味。ついでに、醤油さしと七味唐辛子も一緒に来ました。
蕎麦はちょっと目田舎蕎麦のようにやや黒味が強い色合いで適度な太さで打たれてます。星も点在していてつややかに光る表面はざらつきもなく滑らかそうな肌。これは楽しみになってきました。ラーメンのつけ麺と同じで、熱いつけ汁で食べるにはある程度の太さがあったほうがいい。と、麺をガン見したのち、手繰り寄せます。このくらいの太さがあるとさすがに重く感じます。
この二八蕎麦。見た目とはうらはらに蕎麦の風味がやんわりと鼻をついてきます。しっかりした腰でこれはつけ汁用の蕎麦でありつけ汁用の茹で方なんだろうと思います。このまませいろで食べるなら、もう少しだけ細打ちにするか同じ太さならもう少しやわくなるように茹で上げたほうがもっちりしておいしいと思いました。
つけ汁は表面にぎっしりと脂玉を浮かべ、いかにも動物系で取った出汁の様相を呈しています。焼き目が期待の葱数本。ちょっと器を持ち上げてつけ汁を飲もうとしましたが、何しろ熱々。これは蕎麦と一緒にいただいたほうがいい。蕎麦をたぐってつけ汁につけ、そろりといただきます。この汁が相当濃厚でコクがありますが、蕎麦と一緒だとちょうどいい濃さに感じます。いやあ、うまいねえ。
蕎麦もうまさが倍増した感じです。熱でちょうどいい食感になり、このあまからの醤油味が蕎麦を引き立てます。かけそばの汁が濃厚になった図式ですが、たぶんこのつけ汁の食べ方のほうが蕎麦がしゃんとして食感がずっといいのではないでしょうか。想像ですけど。
鴨汁と同じ食べ方ですが、鴨汁にないコクがあって地鶏というのはいい素材に目を付けました。季節性が鴨に比べたらずっと少なく、市場性もいいでしょう。地鶏は肉もおいしく歯応えもあって旨みも若鶏にない深さがありますから。つけ汁のなかから鶏肉を探していただきます。いやあ、うまい。これから出汁をとったいう感じはしません。この鶏肉は炙ってますね。実に風味のいい焼き鳥です。うまい。焼き葱もいい仕事してます。
蕎麦の盛りがいいので、それだけ長い時間楽しむことができました。鴨汁そばが1000円から1200円で冬季限定なら、このつくば地鶏つけ汁そばの950円はうれしいですね。最後に蕎麦湯を入れてもう一度楽しみます。濃厚なつけ汁の濃度を蕎麦湯で調節し、ちょうどいい濃さでぐいぐいいただきます。お新香も活躍できました。おまけの梨、いま最盛期です。
さすが地元の蕎麦好きの方はおいしい蕎麦をよくご存知ですね。感謝感謝のランチでした。