凛とした雰囲気での軽やかな天ぷら。 : Tempura Koizumi

本日はこちらへ。
ミシュラン二つ星、食べログ100名店にも選出されている金沢にある天ぷら屋さん。
店主の小泉氏は大阪の天ぷら店などで研鑽を積み金沢にて独立。
一昨年伺った富山県にある「小泉たかの」の兄弟子にあたり、高野氏は先輩へのリスペクトを込めて店名に小泉を入れているらしい。
自分の子供に先輩の名前を付けるようなものなので、計り知れない敬意があるのでしょう。

凛とした店内はカウンター8席のみ。
お造りやお椀の付かない天ぷらのコース（14300円）を予約し伺いました。

凛とした店内、重苦しい雰囲気が流れており緊張感があります。
とりあえずビール、後は冷酒をガブ飲みです。
いただいたものは以下の通りです。


●先付け
薄豆の旨煮。

早速天ぷらスタートです。
●ホタルイカ
3杯。
そのままか塩で。
●はたはた
塩レモンか天汁で。
●地元のらっきょうのサラダ
ルッコラ、トマト。
●ひかげおにわらび、ふきのとう
天汁で。
●天然の帆立
塩レモンで。
●稚鮎
活稚鮎をそのまま天ぷらに。
稚鮎の良さは内臓の苦味です。
塩で。
●福井の海藻スガモの生雲丹のせ
塩で。
●タラノメ
塩で。
●河豚の白子大葉巻き
塩で。
●空豆、山ウド
塩で。
●ギンポウ
天汁で。

天ぷらは以上。
食事は天丼、天茶、天ばらから選べます。
●天丼
たっぷりの海老が入ったかき揚げ丼。
●蕎麦茶のアイス

小麦粉はその都度奥から出しておられたので低温保存している様子。
非常に軽やかな衣で油は胡麻油ではなく植物性のもので一つの鍋で揚げていましたが火入れも抜群の天ぷらでした。
軽やかも軽やか、敷紙もなくお皿に直接出されますが、お皿が油まみれになる事も無く素晴らしい油の切れかたです。
いや〜、美味しかったんですが何より雰囲気が。。。
大将の醸し出すピリついた空気感でスタッフさんは緊張してて楽しくお仕事されていない様子だし、その緊張感が客全員に伝わっており皆さまヒソヒソ話。
カウンターのレストランではある程度の凛とした空気感は必要かと思いますが、緊張と緩和の「緩和」が皆無。
そして入店から1時間半で〆の天丼。。。
一昨日同じ金沢の日本料理店で冷酒を一周以上飲んだ私がビール3杯に冷酒のグラス2杯というありえないスピードで終了。
一昨年伺った富山の弟弟子さんの事や、小麦粉や油などについて色々とお話ししたかったのですが。。。

もう少しゆっくり楽しみたかったのが正直なところ。

寡黙な大将でしたが最後に少しだけお話しでき、話すと笑顔が素敵なキュートな大将でした。
ごちそうさまでした。