【GW四国麺遊記⑤】讃岐そば りんや ~ 讃岐うどんと実に対照的な繊細な一杯 ~
さてGWの麺ツアー 初日にして、しかも「朝飯」としてすでにうどんを4杯 個人的にはまだまだ食べられるというところだけれど、さすがに相方はもう限界というところ(相方は3杯) それにこの日の目的地は高知 なのでいつまでも香川で食べ歩きをしているわけにも行かない ということで香川での〆の一杯をと此方へお邪魔した
2012年5月 初訪
此方の存在はこれまた恥ずかしながら全然知らなかった 食べログでのレビュー数もまだまだ少ない上に、携帯サイトの超らーめんナビにも掲載されていないお店 まだオープンして間もないのだろうか とにもかくにもまったくのノーマークだった
旅の前に一応色々と予習をと食べログを見ているときにふと此方のお店が目に留まった 香川でラーメンというと個人的にはやはり『はまんど』とその親戚関係のお店ぐらいだろうと思っていたのだけれど、どうやら此方はその系統ではない それでいながらなかなかの高評価っぷり しかも屋号につく「讃岐そば」という言葉がなんとも魅力的
さささーっと先達のレビューに目を通せばそれが『はまんど』のそれとは明らかに違うことはすぐに分かる ビジュアル的にはどうにもこうにも惹きはないように思うのだけれど、私の麺センサーがとにかくココは行くべしと訴えてくる
というわけで『よしや』さんを出てすぐに此方へ 『よしや』で少々時間を取られたと言えどそもそもスタートが早かっただけに到着したのはまだ11時半 世間でいう「お昼時」というやつだ ま、ここまでのうどん4杯が朝飯ということで、ようやく此方が昼飯ということで感覚的にはちょうど良い(何が?w
お店の外観は黒いトタンの外装となっていてそれこそラーメン屋はおろか飲食店という雰囲気は一切ない 実際のところナビ任せで走っていたにも関わらず危うくスルーしそうになったほど ただ、黒い外観に黄色い大きな看板が掲げられそこに大きな文字で「讃岐そば」と書かれていて偶々それが目に留まり見つけることができただけ
駐車場は僅かながらとは言え敷地内にアリ まぁ車社会の香川で駐車場がないということは滅多とないことだろう 時間も時間ということでその駐車場には車は1台のみ それもわざわざ奥の方にあることから店主さんのものであろう とにもかくにも車を停めていざ店内へ
予想通りのこじんまりした店内 カウンターだけのすっきりした内装 まだまだ新しいようで実にこぎれいでさっぱりしていて清潔感がある カウンター内には店主さんとおばさまのお二人 メニューはカウンター上に掲げられている 見れば実に潔いシンプルなもの 何せ「讃岐そば」と「鳥めし」のみ 夏になれば「ひや」もあるとのことだが、当然この日はない よって注文は「讃岐そば」とすぐに決まった
「讃岐そば」
さて来たる「讃岐そば」 食べログの写真で知ってはいたものの実に実にシンプルなビジュアル むしろ「かけ」に近いほど それでいてそのお姿は華やかさはないけれど実に美しい 『りんや』という屋号とは関係ないが、その姿は実に凛としたもの 思わず溜息が出る
やはり百聞は一見にしかずとはこのこと 写真ではあまり惹かれなかったこのビジュアルだけれど、目の当たりにすればその魅力が十分に分かる 近年は凝った一杯が多いがラーメンとは本来こうあるべきな気さえする
まずはスープをいただく 「讃岐そば」と言う言葉からイリコがガツンと効いた和出汁を想像していたのだけれど、さすがにそうではない 確かにイリコは使われているけれど前に来ることなくあくまで脇役 このスープの主役はあくまで「鶏」だ その鶏の旨みもあくまでガツンとくるものではないけれどじわ~っと感じる旨さ うん、これはなかなか良い
見た目どおりに確かに「あっさり」したスープではあるのだけれど、そのじわりと来る旨さはホンモノだ もちろんこれが100点とは言えないけれど、実に巧く鶏の旨み、そしてイリコの旨みを引き出したスープだと思う
合わされた麺はご覧のように実に細い麺 細いながらにもしっかりとした力強さを感じる ぷるんとした食感 もちろん「力強さ」というのとは掛け離れた麺で、人によっては下卑た表現をするならば「素麺」のようと思うかもしれない 実際味わいとしてはあまり「中華麺」という感じではないのだけれど、その独特の食感と旨みがなかなか面白い麺だ
具材の方もこれまたシンプルで、鶏チャーシュー、鶏そぼろ、白ネギ、メンマ、三つ葉という構成 鶏チャーシューは小ぶりなものが2枚だけで少々寂しいけれど、その一つ一つが実に旨い 鶏の旨みもさることながらその歯応えも良くてスープにもよく合っている 面白いのは三つ葉だろうか これがなんとも言えない良いアクセント これは印象深かった
実に実にシンプルな一杯 派手さとは無縁なこの一杯は所謂「ラーメン」というよりはまるで「和食」のような一杯と感じられた ただ、個人的に言えばやはりどこか物足りなさというか弱さを感じたのもまた事実 もう一つ何かアクセントがあると嬉しいように思えたのだ とは言え、夏の「ひや」も気になるところ また伺いたいお店であるのは間違いなし ごちそうさまでしたー
Restaurant name |
Sanukisoba Rinya
|
---|---|
Categories | Ramen |
090-1324-7774 |
|
Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
香川県丸亀市山北町378-3 |
Transportation |
自家用車 徒歩 2,065 meters from Marugame. |
Opening hours | |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999~¥999
|
Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
14 Seats ( カウンター14席) |
---|---|
Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 15台 |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu) |
---|
Occasion |
With family/children |Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
---|---|
Location |
House restaurant |
With children |
Kids are welcome
お子様同伴は可能ですが 椅子席になります |
The opening day |
2011.5.28 |
Remarks |
丸亀ぽかぽか温泉の 前にあります |
これもまた2018年の訪問記録 うどん県香川においてあえて「讃岐そば」と名打つ一杯を提供する人気店
2018年8月 ひやそば
数年ぶりの『りんや』さん 『黄昏タンデム』に行くも、開店前ですでに駐車場満車でやむなく断念して二軒目予定の此方へと 今回は評判の良いひやそばをいただくために 正直言うとデフォの讃岐そばはピンと来なかったけど冷やしならと
予想通り冷やしのほうがこの出汁は効果的というか旨さが分かりやすい 冷やしと言っても常温に近いぬるいのがまた良い そして麺がまた良い のど越し良くてしこしこツルツル こりゃ確かに旨い ただ、ラーメン食べた感はないかな デフォもそうなんだけど此方の出汁感、組み立て方がそうさせるのかな あ、でも間違いなくこれは旨かったので誤解なきように