酒(4) 金毘羅宮の御神酒 : Kinryou No Sato

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3.7

JPY 5,000~JPY 5,999per head
  • Cuisine/Taste4.0
  • Service3.2
  • Atmosphere3.2
  • Cost performance3.3
  • Liquor/Drinks3.7
2015/04Visitation1th

3.7

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  • Liquor/Drinks3.7
JPY 5,000~JPY 5,999per head

酒(4) 金毘羅宮の御神酒

  願わくは花の下にて春死なん
    そのきさらぎの望月の頃      西行

 自作の“迷歌”より“名歌”の方が評判がいいので、今日も名歌で。

 ここ讃岐の国も西行縁の地で、善通寺市内には西行が滞在した庵跡が二つあります。西行にとって讃岐の国は、真言宗開祖弘法大師御生誕の地、そして西行にとって元上司である崇徳上皇の墓所があるところ。訪れたのは仁安2年(1167年)の50歳の時。

 無粋な雨が降っていますが、明日4月4日は、旧暦の“きさらぎの望月”の日にあたり、満開の桜の花の下で花宴。日頃の鬱憤をはらすために、大いに飲み食いしましょう。ただし、お花見っていうもの、“花に酔うもの”であって、“酒に酔うもの”ではありません。
 花見に欠かせないのが、日本酒。花見にワインを持ち込む邪道者もおりますが、やっぱり桜には日本酒でっしょ。花見に招待されたら、手ぶらでは行けませんので、差し入れの日本酒持参になります。花見会場には、色々なグループがいて、その中には顔見知りも多いので、差し入れ用の酒は、何本か必要。多飲多食の人(=吾輩)なら、差し入れ分以上の飲み食いするので惜し気がありません。

 さて、この地方で手土産酒の代表種といえば、”清酒金陵”。金刀比羅宮の御神酒であり、香川の代表的銘柄の一つです。
 発祥は金刀比羅宮の御膝元の琴平ですが、現在は主工場が多度津にあり、通勤時に工場前を通るので、“金陵”の文字を目にしない日が稀。毎年2月の新酒試飲会には必ず“歩いて”出向き、憂いなく試飲して新酒の出来をみます。
 日本酒の命とも言うべき水ですが、金陵の水は多度津工場内から湧き出る“八幡の恩湧“で、我が家の井戸水と同水系ということもあり、ここのお酒は自宅の水の延長っていう意識があります。善通寺北部から多度津南部にかけては、讃岐山脈から流れ出る湧水の宝庫です。

【名前の由来】
 “金陵”とは中国の“南京”の古い呼び名。丁度、“讃岐”と“香川”の関係です。
 2011年公開の中国映画に「金陵十三釵」(The Flowers Of War)というのがありましたが、中国の国民的長編小説「紅楼夢」の“金陵十二釵”を捩り、その数字の12を13に変えて“南京の悲劇”を暗示させたもの。張芸謀監督で大ヒットし最大興行収入を記録した映画ですが、“南京大虐殺”を扱い中国国内の反日感情を一気に高揚させた映画です。
 酒造元のパンフレットによれは、陽明学者の頼山陽(1780-1832)が琴平を訪ねた折、ここが南京を彷彿する為に命名されたそう。でも頼山陽先生、残念ながら中国渡来経験が無く本物の南京をみたことがありません。従って、金刀比羅宮宮司が琴陵(ことおか)姓なので、“琴陵”⇒“金陵”という発想もあったかもしれません。
 そういう訳で、『金陵』の名前には200年の歴史があるようです。

【歴 史】
 酒造の起源は、琴平にあった酒造所「鶴羽屋」に遡ります。これが後に「羽屋」次に「鶴田屋」となりました。延宝8年(1680年)の地元資料には「羽屋」の名が出てきます。
 寛政元年(1789年)6月3日、阿波小松島の藍商八代目西野嘉右衛門が、琴平の金毘羅大権現に参詣して宿泊した折、酒造株の売りがあるのを聞き、交渉の末、「鶴田屋」を買収。この「西野家」、阿波藍の商売で財をなし、「阿波大尽」とまで謳われた家柄で、当時武士以外は駄目だった苗字帯刀を許されていました。蜂須賀の殿様に多額の政治献金をしたのでしょうね。
 この西野家は万治元年(1658年)創業というから350年の歴史があり、それを根拠に西野金陵は創業を350年としています。でもも日本酒の酒造メーカとしての歴史とみると、「鶴羽屋」の方の起源を基準にすべきでしょうが、こちらの起源がはっきりしないから西野家の起源を基準にしているのでしょうね。でも「鶴羽屋」の起源ははっきりしませんが、ほぼ同等の歴史があるようですので、350年の歴史って言い方をしてもおかしくありませんね。
 大正7年(1918年)十五代目西野嘉右衛門の時、個人営業であった店を、酒造業は「㈱西野金陵商店」に、藍部門は「㈲西野商店」へと別れ現在に至ります。
 昭和44年、創業以来琴平が本拠であったのが、名水のある多度津葛原の地に新工場を建設し、以来ここが主力工場となっております。

【原材料】
(水) 
 主力工場たる多度津工場は、隣接する葛原八幡神社の御神域に涌き出る「八幡の恩湧」を、琴平は象頭山から湧き出る「昭和井戸」を使用。双方共、味見済ですが、掛け値なしの名水です。
(米)
 山田錦・オオセト・さぬきよいまい
(杜氏)
 杜氏による職人文化によって支えられてきた酒造ですが、近代化された西野金陵の工場では、杜氏を置かず、工場長や醸造課長などの醸造責任者が代行しております。醸造責任者は、歴代大卒の醸造科卒の人があたっておられます。
 醸造業界には近代化の波が押し寄せているようで、保守主義でレトロ趣味の吾輩を寂しい思いにさせております。工場見学の折に醸造責任者の説明を聞くと、科学的・論理的な酒造りをされており、近代化によって、酒の質は間違いなく向上しているので、余り感傷的になるのは如何なものかと自問自答しております。

【銘 柄】
 吾輩、学校卒業まで超貧乏で酒を飲む余裕などなく、また社会人になった当初も同じ。しかし業務上付き合いが増えて後は本格的に。そんなで酒と女はかなりの奥手でしたが、一旦覚えてしまえばとことん頑張ります(なんのこっちゃ)。そのため、食に関しては筋金入りのB級グルメ(場合によってはC級)なのに、酒には結構うるさいんです。酒を嗜み始めた当初から純米酒以外は飲まない主義なので、御紹介する銘柄も全て純米酒になります。
 ① 煌金陵 純米大吟醸         10800円 辛口
 ② 金陵 純米大吟醸 大瀬戸の花嫁   3240円 辛口
 ③ 金陵琴平蔵純米大吟醸        3780円 中口
 ④ 金陵 純米吟醸さぬきよいまい    3672円 中口
 ⑤ 金陵特別純米山廃仕込み       2592円 やや辛口
 ⑥ 金陵純米              2376円 やや辛口
 ⑦ 金陵うどんに合う酒純米       1350円☆辛口
 ⑧ 金陵四国紀行純米          1404円☆やや辛口
 ⑨ 特別純米酒楠神           1404円☆辛口
 ⑩ 金陵濃醇純米            1080円☆中口
(☆印は、720ml。あとは1800mlの価格)
 沢山銘柄がありますが、個人的に好きなのは、下記の二銘柄(理由は、価格が適当で、個性のある味だから)。双方共原料米はオオセトです。
 ⑨ 特別純米酒楠神 : 金陵の郷の中央に聳える樹齢900年の大楠の天然酵母(大楠酵母)で造ったもの。僅かな酸味とフルーツ臭のするすっきりとしたお酒。冷~ぬる燗が好きで、魚料理や豆腐料理など薄目の味付けの料理に併せています。源氏物語中の女君に喩えれば、大人しくも芯の強い「明石上」的な味だと勝手に思っております。
 ⑩ 金陵濃醇純米 : 米由来の旨味の混ざった自然体の山吹色のお酒。ぬる燗~お燗が好きです。味付けの濃厚な料理に併せています。⑨同様に味を源氏物語中の女君に喩えれば、山吹の花に喩えられている華やかさを持った「玉鬘」君でしょうか。
 各銘柄の詳しいことは、西野金陵のhpをご覧ください。
   http://www.nishino-kinryo.co.jp/

  • Kinryou No Sato - 濃醇純米と楠神

    濃醇純米と楠神

  • Kinryou No Sato - 金陵のラベル

    金陵のラベル

  • Kinryou No Sato - 多度津工場の水源である蛍の郷八幡の森

    多度津工場の水源である蛍の郷八幡の森

  • Kinryou No Sato - 西行庵(善通寺)復元です

    西行庵(善通寺)復元です

  • Kinryou No Sato - 金陵醸造元

    金陵醸造元

  • Kinryou No Sato - 西野金陵株式会社

    西野金陵株式会社

  • Kinryou No Sato - 杉玉

    杉玉

  • Kinryou No Sato - ”金陵の郷”とは

    ”金陵の郷”とは

  • Kinryou No Sato - 場内案内

    場内案内

  • Kinryou No Sato - 金陵の歴史

    金陵の歴史

  • Kinryou No Sato - 中央に聳える大楠

    中央に聳える大楠

  • Kinryou No Sato - 昭和の井

    昭和の井

  • Kinryou No Sato - 直販所①

    直販所①

  • Kinryou No Sato - 直販所②

    直販所②

  • Kinryou No Sato - 直販所③

    直販所③

  • Kinryou No Sato - 煌①

    煌①

  • Kinryou No Sato - 煌②

    煌②

  • Kinryou No Sato - 讃岐よいまい

    讃岐よいまい

  • Kinryou No Sato - 楠神

    楠神

  • Kinryou No Sato - 純米濃醇

    純米濃醇

Restaurant information

Details

Restaurant name
Kinryou No Sato(Kinryou No Sato)
Categories Nihonshu (Japanese sake)
Phone number (for reservation and inquiry)

0877-73-4133

Reservation Availability
Address

香川県仲多度郡琴平町623

Transportation

JRまたはことでん「琴平」駅下車、徒歩約10分

364 meters from Kotoden Kotohira.

Opening hours
  • Mon

    • 09:00 - 16:30
  • Tue

    • 09:00 - 16:30
  • Wed

    • 09:00 - 16:30
  • Thu

    • 09:00 - 16:30
  • Fri

    • 09:00 - 16:30
  • Sat

    • 09:00 - 18:00
  • Sun

    • 09:00 - 18:00
  • Public Holiday
    • 09:00 - 18:00
  • ■ 営業時間
    [月~金]
    最終入場15:30まで
    [土・日・祝]
    最終入場17:30まで

    ■定休日
    無休

Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting.

Budget(Aggregate of reviews)
~¥999

Check the distribution of amounts spent

Method of payment

Credit Cards Accepted

Electronic money Accepted

Seats/facilities

Private dining rooms

not allowed

Private use

not allowed

Non-smoking/smoking

No smoking at all tables

Parking lot

OK

Menu

Drink

Particular about Japanese sake (Nihonshu)

Feature - Related information

Occasion

With family/children |With friends/colleagues

This occasion is recommended by many people.

Location

House restaurant

With children

Kids are welcome

Website

http://www.nishino-kinryo.co.jp/museum/