Restaurant name |
M&C Cafe(M&C Cafe)
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Categories | Cafe、Western Cuisine、Cake |
044-520-0215 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ 1F |
Transportation |
JR川崎駅から 徒歩2分。 ラゾーナ川崎の1階。 202 meters from Kawasaki. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted Electronic money Accepted |
Number of seats |
67 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK お店利用で、金額によりラゾーナ川崎駐車場の割引利用可。詳細はラゾーナ川崎HP参照。 |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Occasion |
Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Website |
タイトルと本文はかなり関係あります。
初訪問。
JR川崎駅から直結の商業施設「ラゾーナ川崎」の中にあるカフェ。
カフェや立ち食いそば等の様々な飲食店を運営している『クレアグループ』と創業140年を誇る老舗書店『丸善』とのコラボレーションカフェです。
丸善といえばハヤシライス発祥の地と呼ばれていたり、明治の文豪達とゆかりがある事でも有名ですね。創業者の早矢仕有的は福沢諭吉の門下生ですし、夏⽬漱⽯の『こころ』や、芥川⿓之介の『⻭⾞』では⽇本橋店2階洋書売り場が登場しています。
中でも有名なのが梶井基次郎の『檸檬』でのあの場面。
以下抜粋。
↓
どこをどう歩いたのだろう、私が最後に立ったのは丸善の前だった。平常あんなに避けていた丸善がその時の私にはやすやすと入れるように思えた。
「今日はひとつ入ってみてやろう」そして私はずかずか入って行った。
中略
その城壁の頂きに恐る恐る檸檬を据えつけた。そしてそれは上出来だった。
見わたすと、その檸檬の色彩はガチャガチャした色の階調をひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収してしまって、カーンと冴えかえっていた。私はほこりっぽい丸善の中の空気が、その檸檬の周囲だけ変に緊張しているような気がした。私はしばらくそれを眺めていた。
↑
以上『檸檬』より
これほどのネタ…もとい、エピソードの宝庫のよな店なのだが川崎店は意外と穴場。
私が行ったのは週末午後。
この時間、ラゾーナ川崎の他の飲食店はどこも行列が出来ていたがコチラはなぜかすんなり入れました。
たぶんだけど、書店(もちろん丸善)の奥のほうに存在するためあまり認知されてないのだらう。
店内はけっこう広い上に商業施設内とは思えないぐらい落ち着いた品のある設え。飾られている茶器も明らかに上質な品。店員の女の子もべっぴんさん揃い。
ラゾーナ川崎にこんな落ち着けるカフェがあったとは驚きだ。
さてオーダーだ。
梶井基次郎とゆかりのある店ゆえに檸檬という名のケーキがあるし、明治の文豪の名がつけられたクリームソーダなんかもあるし、クリームソーダの中には当然のよに梶井基次郎の名がついた品も。
となれば梶井基次郎(クリームソーダね)と檸檬(ケーキね)を頼むのがネタ的には正解なのだらうが、この時の私はランチ食う店を探して延々と歩き回ったせいで腹ペコ状態。
ので、スイーツ系は回避してメシ系を頼む事に。
となれば頼むのはアレしかあるまい。
丸善創業者の早矢仕有的が考案したとされる【早矢仕ライス】だ。
オーダー。
プレミアム早矢仕ライス(1480円)
サラダ&ドリンク付きです。
ドリンクは選択肢あり。
眼鏡が良く似合う可愛らしい店員さんが最初にミニサラダを運んできました。
まあセットサラダでよくありがちな、切りおき野菜を冷蔵庫に入れっぱなしにした冷え過ぎ&カピカピになったちっとも美味しくないサラダだ。
ちっとも美味しくないが、皿はちょっと良いのを使っているので皿を眺めていれば気が紛れて良い。
サラダ完食する頃にハヤシライス…もとい早矢仕ライスが登場。
が、だうやら皿を温めたりはしないらしく提供時点で既に料理がヌルいのは良くないね。
味のほうは……
漫画『3月のライオン』の単行本4巻、主人公への差し入れである稲荷寿司を勝手に食べた主人公の義姉・香子の食後の第一声と同じ言葉を私も発してしまいました。
ただ、なんだかんだ言いながら稲荷寿司を気に入った様子の香子とは異なり、私は最後まで早矢仕ライスを気に入ることなく惰性のみで完食。
さすがに本家本元の早矢仕ライスがこれほど低レベルだとは思えないので、私が食べたのは早矢仕ライス風ハヤシライスだったとしておこう。
あっでも……
文豪バカ舌説っていう有力な説もあるから、あんがい本家本元も似たよなモノだったのかも。
だうやらココではスイーツ系を頼んでゆっくりするのが良いのかな?
評価ですが、ぶっちゃけフードの味だけなら2点レベル。
が、駅近という便利ロケーションでありながらあまり混雑していない&店内の雰囲気良いっていうのはポイント高し。営業時間も長いので晩飯後にお茶しに寄れるってのも嬉しい。
そうした使い勝手の良さやロケーションを加味してこの点数で。