一品一品、非常に完成度が高い！ : Rabiogurafi

９月にオープンしたばかりの新店です。
滝本シェフはブライトンホテルのメインダイニング「ヴィ・ザ・ヴィ」時代
京都フレンチ唯一のミシュラン一つ☆を獲得した実力派。

町屋を和の雰囲気を残しつつも、高級感溢れるモダンな内装にリノベーション。
壁の大きな書がインパクト大。
中庭も作られ、まだ植樹したばかりなので小さな木ですが
来年になれば豊かな緑を楽しめるでしょう。

ランチは魚メインの５５００円コース、オンリー。
予約時点でお肉をリクエストすれば、お値段上乗せになりますが
もちろん対応可能。

カトラリーはクリストフル。
ウエルカムプレートも置かれ、ゴージャス感漂わせてます。
店内には杉かな～木の清らかな香りが漂う。

ドリンクはフランスのビールでクローネンブルグ１６６４（９００円）。
フランスってワインばかりみたいなイメージだったので新鮮。

アミューズ①　　バターナッツのフラン、安納芋のスープ
　酸味の効いた品で導入する店が多いですが、甘味で来ました。　
　バターナッツも安納芋も糖度が高く、滑らか。
　ヴァニラ風味のミルクフォームが軽やかにまとめます。

パン　１個目はブール。２個目はライ麦パンで美味しかったです～☆
　　オープン間なしで手が回らないので、自家製じゃないとのこと。

アミューズ②　ウフ・ア・ラ・コック
　半熟玉子のこと。大原の有精卵使用で、滝本シェフのスペシャリテだとか。
　エピスクリームとシェリービネガーで味付け。
　酸味と甘味と、様々な香辛料の複雑さが玉子の黄身と混ざり合って
　得も言われぬ美味しさ☆★☆★☆

前菜　サーモンと石鯛のタルタル
　サーモンの下にイシダイがキレイに重なってます。
　キャビアとカリフラワーソースと白ワインムースがその上に。
　周りにはカレー粉。魚は新鮮で味が濃い☆★☆
　上に小さく刻んである胡瓜の味と食感が絶妙なアクセント。
　
サラダ　大原の２０種類の野菜、ビーツのソースで
　ビーツのソースが彩りも美しい。周りにはトンブリ。
　黒大根、紅心大根、堀川牛蒡など。
　
魚　ヤガラの香草パン粉焼きとヤガラの低温調理
　２種の魚から選択で、ヤガラでお願い。
　美味しいとは評判に聞くが、食べるの初めて。
　鱧のようにふっくらした身でありながら、鯛のように旨味が濃い！
　ほんとに美味しい☆★☆★
　低温調理はほぼお造り状態。弾力があり透明感を感じさせる味わい。

デセール①　フロマージュフラン、洋梨
　ガラスの容器のキレイなこと！
　洋梨の絶品デザートをポンテ・ベッキオで戴いたとこなので
　感想はまぁまぁってとこ。

デセール②　フランスのビターチョコ、ヴァニラアイス
　このチョコレートの美味しかったこと！☆★☆☆
　すごく高級感ある味わいでした。

ドリンクはコーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティーから。
　LES DEUX MARMOTTES社のティーバッグを３種類持って来られ
　効能はそれぞれ美肌、アンチ・エイジング、疲労回復。
　悩む余地無くアンチ・エイジングに決定。
　初め、「なんだティーバッグか。。。」と思ったのですが、何のその。
　日本茶ベースに甘くて爽やかさもあって、なかなかの味わい☆

ミニャルディーズ　ココナッツのチュイル、安納芋のお焼き、焼きメレンゲ、レモン風味ケーキ、生チョコ
　ミニャとは思えない豪華版。これがまたどれも美味しい☆★☆
　特に安納芋のお焼き。焼くと糖度４０にもなるらしい♪

無駄な物をそぎ落とした洗練されたお料理。
素材の選択眼には絶対の自信があるからでしょうね。
特にジビエはお得意らしく、その手捌きは外科医のメスのようだとか。
それを聞くと、次回はぜひともジビエを食べたくなりました。

サービスはマダムとメートルの２人体制。
お二人ともホテル仕込みらしく、さすがのプロの応対。
マダムのドリンクの勧め方がちょっと強引だったかな。
それ以外はパーフェクトですが、サービス料はありません。
最後、滝本シェフの挨拶もあり、御池通を曲がるまで
丁寧にお見送りいただきました。

京都に大阪、神戸に肩を並べるフレンチ登場。
そんな予感がします。