古都に三河武士の心を見た
記念となるゾロ目(2222)レビューはコチラ
家内の治療終了祝いは城崎温泉へ・・・一気に城崎は遠かろうと京都でランチ休憩。ココは地元寿司屋のご子息のお店、以前より女将から話は聞いてたが訪れる機会に恵まれず今回漸く。南禅寺畔瓢亭で研鑽を積み、目を養う為に市場で働き、20代で開店。三河一色産うなぎや豊橋の鴨肉、八丁味噌、三河みりんなど、愛知の食材や調味料を取り入れ、京出汁と合わせた料理は味にうるさい京都人にも認められると聞く。台風22号の影響で生憎の雨だが折角の機会京都御所を見学。以前はハガキにて見学許可を得る事が必要だったが、今は許可を得ずとも当日見学が可能となる。そぼ降る雨に濡れる御苑も中々オツな景色♪
一時間ほどの散策を終え店へ向かった。場所は京都御所に近い荒神町、路地に面し非常に見付け難い、ある意味隠れ家的とも言えよう。玄関先は打ち水され白地に黒染めの暖簾と、昼だが店名の燈る小さな行燈が迎える。昼は予約のみ、¥4,000と¥5,000の料理が用意される。
「こんにちは、西尾のpenです」
「遠い所お越し頂きありがとうございます」
おお、おお!思い出した。
彼が小さい頃、寿司屋の店内をチョコマカ走り回ってたわ
一丁前の職人になったんだねぇ・・・間口二軒の店は京都の今日町屋サイズ、L字カウンターにテーブルが1席と小さな店内だが、キッチリ磨き上げられた店内とキリリと白衣に身を纏う若き大将に期待が持てる。コノ日の昼は我々の貸しきりだった。
「何時も両親がお世話になっております」
「呑みたいんだけど、城崎まで走るのでお茶でイイかな」
「大丈夫ですよ」
先ずはノンアルコールビールで喉を潤し
・お昼のお任せ¥5,000-
向付(渡り蟹と生湯葉と冬瓜の餡かけ)
造り(本鮪、鮃の昆布締め、ヤリイカ)
椀物(鱧と生麩の椀)
八寸(子持鮎甘露煮、無花果、栗渋皮煮、アン肝、チーズの味噌漬、鮭の昆布締め、蛸の燻製、翡翠茄子、京菜の胡麻和え)
焼物(但馬牛のロースト&鰆の西京焼き)
飯物(むかごと栗の炊込み&赤出汁)
香物(漬物)
甘味(柚子と抹茶のアイス)
旬の渡蟹は三河湾産で甘い。本鮪は中トロ、鮃も香り付け程度に昆布で〆め、烏賊は木の芽が散らされる。盛り込まれた八寸は旬の幸満載で思わず漏らす
「八寸だけで三合は呑めるネェ」
「お酒は何が一番お好きですか?」
「アテにも由るけど、やっぱ日本酒かなぁ」
「名は知れてませんが、コレ美味しいですよ」
と佐渡の地酒「至」を見せてくれた。
「大将、そりゃ酷だよ」
ムカゴと栗の炊込み&赤出汁で〆る
「京都で赤出汁って冒険だね」
「ええ、赤味噌の味を京で解ってもらいたくて・・・」
奥さんは京女だそうな、やっと京言葉も慣れたが地元客にはダメ出しされる。と三河弁を封印した若い店主。がしかし息子との気の抜けた会話に「でらスゲエ」とポロリ、奥さんに叱られる事しばしばと照れ笑い。京都に根付く事を心に決めた若き店主の心意気に拍手を送りたい。
若干地元贔屓な評価となったかもしれぬが、三河の味と京都の味を見事に融合させた味に大満足であった・・・次回は夜に是非とも訪れたい、ご馳走様でした♪
(k-1&カールツァイスで撮影)
Restaurant name |
Tsuduki
|
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Categories | Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
075-231-0976 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
京都府京都市上京区荒神口通河原町荒神町109-1 エルスール河原町 1F |
Transportation |
神宮丸太町駅から471m 476 meters from Jingu Marutamachi. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥10,000~¥14,999
|
Number of seats |
12 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK Up to 20 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Particular about Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese spirits (Shochu) |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish |
Occasion |
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Location |
Secluded restaurant |
The opening day |
2014.8.28 |
週末の糸魚川行きがキャンセルと決まった木曜日の夜
「予約が取れたら京都までランチに行こうか?」と家内を誘う。午前八時半に出発し向かう先は「三条本家みすや針」ステンレス針と違い鋼で手造りされた縫い針は生地に穴を開けず、木目込み人形造りを趣味とする義姉への土産だそうな。
正午、店前に立てば白暖簾に打ち水された小さな玄関が静かに迎える。
「こんにちは無理言ったね」
「いらっしゃいませお待ち申し上げてました」
髪を短く刈り揃え白割烹着をビシッと着た若い店主が迎える。
「晩夏の旬をなるべく揃えました、お楽しみください」
車故ノンアルコールビールで喉を潤し
・お昼のお任せ¥5,000-
向付(子持ち鮎の甘露煮と銀杏)
造り(きずし、イサキの昆布締め、鰤)
椀物(鱧と胡麻豆腐の椀)
焼物(鰆の西京焼き、芋茎の胡麻和え、明日葉のお浸し)
肴物(揚げ茄子と冬瓜の渡り蟹餡かけ)
飯物(薩摩芋と栗の炊込み牛蒡のかき揚げ&赤出汁)
香物(漬物)
甘味(スモモのアイス)
南禅寺 瓢亭で腕を磨いた味は確かで、全体に薄味とされる京料理を素材毎に出汁の強弱を付け最後まで飽きさせずに頂く事が出来る。そして思う・・・酒が飲めたらなぁ(苦笑)
今回の京都は観光無し午後は買い物に
・澤井醤油本店(薄口醤油)
・亀屋友永(松露)
・三条本家みすや針(http://www.misuyabari.jp/)
(PentaxK-1&カールツァイス)