Restaurant name |
Arara
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Categories | Western Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
075-872-5545 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
京都府京都市右京区太秦多藪町14-53 |
Transportation |
254 meters from Satsueisho Mae. |
Opening hours | |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (AMEX、JCB) Electronic money Accepted |
Private dining rooms |
not allowed |
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Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Wine |
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Occasion |
With family/children |Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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With children |
Kids are welcome |
Website |
「大場久美子の店」として、地元ではよく知られている。
もちろん、撮影所の近くであり、多くの芸能人たちも来店している。
何度か書いているが、僕の地元である太秦・帷子ノ辻界隈は、映画の街である。
以前は、東映のみならず、大映、松竹などの撮影所もあった。
大映通りの店には、役のままの服装や髪形で訪れる芸能人たちも多かった。
僕も学生時代は、この大映通りの喫茶店でバイトをしていたので、お店に忍者などが紛れ込んで来ることもしばしば経験した。
勝新が来ている時などは、うちの母も用も無いのに出かけて行ったりした。そういう情報は地元の独自の連絡網が機能していた。
さて、地元ではあるが、この店のコトも特に詳しいわけではない。
ただ、この店のクロワッサンが美味しかったのだ。
「モーニングセットC」(600円) ―― クロワッサン、ハムエッグ、サラダ。コーヒー又は紅茶のセット。
ドリンクは、アイスコーヒーにした。
京都っぽいアイスコーヒーで伝わるか。
ムダに深煎りして苦味を強調するコトのないアイスコーヒー。
サラダは、葉モノ、トマト、ポテサラと、イイ感じだ。
キューピーで言えば、イタリアン系のドレッシング。
ハムエッグは、まぁ普通のハムエッグだが、ハムがやや厚め。
そして、クロワッサン。
僕は、このクロワッサンというパンをどのパン屋でも好んで食べている。
と言うか、子供の頃、食パンや菓子パンじゃないパンなどはそうそう種類が無かった。
そういう意味でも、フランスパンとクロワッサンは、特別な存在だ。
この店のクロワッサン、パンの味がする。
妙な言い回しだろうが、最近のクロワッサンは、パンの味がしないモノが多い。
端的に言えば、バターの芳醇さで誤魔化していない感じが強い。
僕が別の意味で好きなメゾンカイザーのクロワッサンなどもそうなのだが、バターの芳醇さに圧倒されて、もはやパンであるコトを忘れている。
もっと極端な言い方をすれば、メチャクチャウマいバターの味わいだけで、あとはカサカサした焼き小麦である。
きっと、油の食文化の欧米人には合うパンも、油を基本的に使わない和食の文化を持つ日本人には、コチラの方が、パンらしく、合うような気がしてくるのである。
こういうパンを食べると、京のパンのレベルの高さとともに、日本人のDNAに合ったパン文化が築かれているのがよくわかるのである。
ごちそうさまでした。
モーニングの時間帯、近所の奥様たちに紛れてひとときを過ごした。
地元だと、幼馴染などに偶然出会い、スグに30年、40年の時が遡る。
ずいぶんオバサンになったなぁ~、と思うが、コチラも十分にオジサンだったりする。
面影はある。
でも、声をかけずに、店を出た。
(文責:京夏終空、2018.8.15)
(2件/3.00)
(※写真は、後日掲載。)