Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
普通の居酒屋になっていました
夜このお店に来るのは何年ぶりでしょう。
ほとんど1日中営業していたころ朝5時まで居酒屋営業だったこともありしょっちゅう来ていたのですが、すっかりご無沙汰です。
以前にも一度書きましたが、このお店で飲んだ「穂のしずく」(「桃のしずく」ではない!)がわたしの日本酒開眼でした。
年の瀬のためか、満席唯一空いていたのは厨房側カンターでした。線路側が好きなんです。
カウンターから中を眺めていても見知った店員は一人もいません。それも若い人ばかりです。
外食グループの傘下にはいったいまとなっては、やむなしか。
メニューを開くといまでも「穂のしずく」を探してしまいます。
もちろん徒労に終わるのですけど。
おばんざい、ミニお造り、やきとり3本、スジ煮込みの「おつかれさまセット」を注文。
バラエティーには富んでいますが、品目の選択がちょっと素人くさいような。
おばんざいは春雨。
別に言うことなし。
やきとりはもも、つくね、ズリ。
つくねだけタレです。
つくねは表面がやや固めに仕上がっており、軟骨入り。コリコリ感がいいです。
スジ煮込みも特別柔らかいわけでもなく、味付けが優れているわけでもなく、本当に普通。
やきとりのタレもスジ煮込みも甘めです。
ほかを食べ終わることにやっとお造りが出てきました。
なぜお造りにこんなに時間がかかるのか。
これも本当に普通。
100年近い歴史はたいしたものですが、いまの櫻は居酒屋としてはあまり面白みがありません。
せめて線路を眺めながら飲みたかったなあ、と思いました。
街の移ろいを眺め続けて
京阪伏見桃山駅を出てすぐのところにある居酒屋さん。
かつてはさくら食堂の名前で営業し、創業は大正9年(1920年)という大手筋商店街でも阿津満と並ぶ随一の老舗です。
http://otesuji.jp/?p=1058
20数年前には朝の五時まで営業し、そのあと朝食、それが終わったらランチ、それが終わったら居酒屋営業という24時間中22~23時間ぐらいやっていた時期がありました。さすがにそれはしんどかったのか、まず朝食をやめ、閉店時間もかなり早め(それでもこのあたりでは遅い方)現在の営業形態になっています。
さらにいつの間にか大中ラーメンや鶴亀と同じパルプランという会社のグループ店になっています。
わたしが日本酒に開眼したのはこのお店でした。
このお店で飲んだ「穂のしずく」(「桃のしずく」ではない!)というお酒を気まぐれに飲んだことがきっかけで、それまで嫌いだった日本酒が好きになってしまいました。
その後、穂のしずくは入らなくなり、八方手を尽くしても入手はおろか知っている人にさえ会ったことがない幻の酒になっています。
入ってすぐのところにあるハンガー掛け。
いいですね、大衆的な居酒屋でこういう設備があるのは。
このお店の特徴として、厨房からつながる通路側のカウンターの反対方向に線路側を向いたカウンターがあることです。
こっち側のカウンターがわたしのお気に入りで、深夜にわずかな客を乗せた鈍行が走る光景や、もはやなにも通らない線路を眺めながらな飲んでいると不思議な気持ちになってきます。
今回も線路側のカウンターに陣取りました。
日替わり定食は三元豚のトンテキ。
ミニお造り付のAを選びました。
ご飯は白ごはんと十六穀米が選べるというので、十六穀米を選択。
ごはん、みそ汁、お造り、主菜のほか2種類の副菜が付いています。
ワラビの煮物、ミニ冷や奴、しば漬け。
しば漬けは3切れ暮らしかはいっていないこともあり、雑な盛り付けに見えます。
お造りはブリが三切れ。
海藻クリスタル(春雨風のコリコリしたもの)が添えられています。
ブリは非常に脂がのっています。
これだけ脂がのっているのは養殖だからでしょうが、養殖臭さはそれほど強くなく海鮮にうるさくなければむしろおいしくいただけるとお思います。
150円差でこのブリなら上等!
トンテキは1.5ミリぐらいの厚さで名前から来るイメージとの落差にガックリ。
しかし値段を考えれば、むしろ当然ですね。
大根おろしに醤油とりんをベースにしたソースがかかっています。
まず醤油とみりんの味が来て、大根おろしのふわっとくる。最後に薄いが適度な固さの豚肉、この味の連鎖はなかなか快感があります。
トンテキは温かくなかったですが、温度が高いと大根おろしの品質が変わってしまうのでこれでいいのだとお思います。
あとはポテトサラダがよかったですね。
一見マッシュ感が強めですが、しっかり塊も残っており、その塊も溶けるように崩れる。このバランスはよいです。
マヨネーズにまでこだわって作れば結構な逸品になりそうではあります。
お店の雰囲気は、このお店によく通っていた頃から変わっていません。
ずっとこのままでいて欲しい店です。
Restaurant name |
Umai Monya Sakura(Umai Monya Sakura)
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Categories | Izakaya (Tavern)、Yakitori (Grilled chicken)、Bar |
Phone number (for reservation and inquiry) |
075-603-7800 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
京都府京都市伏見区銀座1-355 |
Transportation |
京阪「伏見桃山駅」徒歩0分 52 meters from Fushimi Momoyama. |
Opening hours |
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Budget |
¥3,000~¥3,999 ~¥999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
80 Seats ( 2・3階席は掘り炬燵) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter,Horigotatsu seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine,Cocktails |
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Occasion |
Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Dress code |
ありません |
Website |
開店とほぼ同時に入店しました。
めずらしくこの日は、線路側に座る気分ではなく普通のカウンターです。
カウンターには「消毒済み」と書かれたプレートが置かれています。
「サバの味噌煮定食」を注文しました。
副菜はミニサイズの冷や奴のなすに煮びたしが一切れ。煮びたしはトロリとして美味しいです。
さばのみそ煮は甘目の味がしっかり入っていて、それでいて身持ちもよく、上出来。もう少し脂身が多かったらもっと美味しいような気がします。
付け合わせのキャベツ千切りの上にダイスカットのトマトが載っていてちょっとオシャレな感じ。ポテトサラダはマッシュ感の強く、ちょっと出来あいっぽく思えます。
赤だしは薬味のネギだけで何の具も入っていません。山椒のいい香りがします。
ちょっと確認してみたら創業は大正9年(1920年)で去年100周年だったようです。コロナ禍で100周年を祝う間もなかったでしょう。100年続く飲食店なんて1/100とか1/1000どころではないでしょうに、お気の毒です。