Restaurant name |
Sushi Doro Koiwai(Sushi Doro Koiwai)
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Categories | Sushi |
Phone number (for reservation and inquiry) |
022-265-5133 |
Reservation Availability |
Reservations available
来店の前にお電話ください。 |
Address |
宮城県仙台市青葉区国分町3-10-35 |
Transportation |
勾当台公園から徒歩5分 312 meters from Kotodai Koen. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥15,000~¥19,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (JCB、AMEX、Diners) QR code payment Not Accepted |
Private dining rooms |
not allowed |
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Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu) |
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Food |
Particular about fish |
Occasion |
Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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「仙台では評判のいいお寿司屋さんですが、いかがでしょうか?予約も取ってあります。」
「新料理 都留野」で山の幸を存分に楽しんでいる私に更なる誘惑が襲いかかる。
「断る理由がどこにありましょうか?さ、さ、お連れくださいまし。」
「ちょっと待ってください。蓑じゃないですよ。そこは先ほど連絡を取りましたが、難しいようなので、二番目になりました。」
「二番目?岩井ですか??」
「そうです。」
仙台エリアの食べログ寿司ランキングで、堂々二位に食い込む「岩井」を気にしていなかったわけではありません。
金華山沖の鮪で名を馳せた「蓑」に行けないのは誠に残念ですが、なんでもそこと関係のある店と聞いちゃ、引き下がるわけにはいきませんよね?(笑)
かなり外れにあると言うことで、テクテク歩くことになりました。
しかし、またずいぶん遠いとこにあるなあ。
あれー?
ここはもう国分町じゃないよ・・・。
ねえ、一つ聞いてもいい?
道、間違えていない??
30分ぐらい歩いてお店を見つけたときは、砂漠の中のオアシス気分でした。
風格のある入り口を抜けると、カウンター越しに亭主が微笑みながら我々を待ち構えておりました。
「いらっしゃーーい。予約の方々ですよね。お待ちしておりました。今日はいかがいたしましょう?お造りからご用意いたしますか?」
ネタケースを覗きこむも、なぜか魅力を感じることができず、二の足を踏む。
「実はすでに一軒寄っていますので、お寿司からお願いいたします。」
「わかりました。それじゃ、いい雲丹がありますのでそれは肴にして、本日オススメの握りを順に出してゆきます。」
「わかりました。ゆっくりでお願いいたします。」
中トロから始まり、なんだかんだ言って結局ネタケースにあるものは、ほとんど全部食べることになりました。(出さなかったのは玉子ぐらいですかね?)
本日のオススメはネタケース全部ということらしいです。(笑)
海老の本数なども、我々の人数分しか置いていない最小限の在庫が、何気にオモロイです。
また、最終的には全部で13~14貫+雲丹+お椀で、一人15000円の請求になりました。
CPはすこぶる悪いです。
しかも、今回は残念ながら私好みの寿司ではなかったことをご報告いたします。
なお、以下は私の感覚であり、私好みの寿司ではない理由が書いてあります。
他意はありませんし、私の感覚は絶対ではありませんので、ご注意下さい。
参考までに写真をつけましたのでどうぞ。
● 醤油皿に自分でつけて食べる寿司屋でした。この予算でこのやり方はちょっと・・・。
● 私にはシャリがやわらかく、べたつきました。
● ネタが大きすぎたり、厚すぎて、シャリとのバランスが悪く、渾然一体感を楽しめませんでした。
● いくつかの寿司でネタがシャリからすぐ剥がれ、バラバラになりました。
● いくつかの寿司でシャリがゆるく、箸で持ち上げると真中から崩れたりしました。
● コハダは非常に生食感があり、酢もほとんど感じないほど。(時間を置いたコハダが好きなものでして)
● 新潟の本鮪だそうですが、大トロの脂はしつこい上に強く、ちょっと眉唾レベルに感じました。
● 鯵は生臭みが強く、閉口。
● 茹で置きの車海老とぶどう海老は、大味で感動がありませんでした。
● ムラサキ雲丹ですが、大きさは「千松しま」に匹敵するものの、旨味がなく見掛け倒し。亭主曰く「独自の製法で、雲丹を処理しました」とのこと。「千松しま」の株が益々上がる。
● せっかく大きな鮑を出していただきましたが、これも旨味や味の奥行きを感じません。
● お椀はとても不思議です。甘鯛のお椀ということですが、甘鯛の形がきれいすぎるだけでなく、身に塩気を感じました(鍋で使う甘塩鱈の塩気と言えばわかりやすいでしょうか?)粕の味も感じましたので、甘鯛の粕漬けをお椀に使ったのかもしれません。
● 烏賊・蛸・のり巻・サービスのもずくについては説明がつらいので、割愛します。
今回の中で一番良かったのはスズキで、いい塩梅に寝かされた味がしました。
しっとりとしていてシャリによく馴染む感じです。
亭主は察するに40代後半から50代の方だと思います。
大変饒舌なお方で、握っている間ずーーーーーーっとBGMのようにお話されていました。
お話の内容は寿司に対する自分の考え、求めている寿司のあるべき姿、ネタの詳細な説明や仕事内容の説明などなど、とにかく力強く説明されているお姿が印象的です。
しかし、力めば力むほど、ますます静かになっていく私。
亭主のお話と食べている寿司の間に齟齬が起きはじめると、とてもつらいことになります。
亭主は一所懸命ですし、お寿司の説明や哲学に口を挟む気はもちろん毛頭ありません。
むしろ、自分の意見や考えを堂々とお客の前で言えるのは立派なことだと思いますね。
おかしなことを言っているわけでもないですし、丁寧に説明をしてくれるのは素晴らしいことだと思います。
が、ただ、私にはいろんな意味で虚しく空回りでした。
寿司の美味しさが、お話に追いついていないというのが、正直な感想。
亭主には本当に申し訳なかったですね。
同じ予算で東京や他の上位ランク寿司屋などと比較しますと、ネタ・シャリ・握り・CPにおいていずれもかなり見劣りするため、評価はあまりよくありません。
普通より少し美味くて、割高な寿司屋ということで、今回はよろしくお願いいたします。
ごちそうさまでした。
追記1:ここのお店で、おつまみを含めてまともに食べたら一人2.5~3.5万円はかかるかもしれません。東京でも相当いいものが食べられます。やはりこの程度でこの予算はかなり厳しい。
追記2:昔はネタに対して仕事をしたが、今は仕事をしないでそのまま出す流儀になったとおっしゃっていました。その割には雲丹や鮑、コハダ、海老の仕事ぶりが・・・。
追記3:帰り際、奥様と亭主から丁寧にご挨拶を受けました。とても感じがよく素敵な応対でした。そういった中での評価は大変心苦しいのですが、お店のためにも寿司の感想は別ということで。