従業員さんたちの自然体の努力がとても心地よいと感じた宿 : Kyuukamura

ここは気仙沼から30分ほどフェリーで移動した気仙沼大島。
約3,000人の方が暮らす周囲22キロ程の島です。
とても緑が豊かできれいな島です。

気仙沼をフェリーで出航する前に事前に宿に電話を入れておいたおかげで、従業員の方が車で迎えに来てくださいました。
まず印象に残ったのが、とても明るく前向きで感じの良い方であったということ。
電話で話した方とおそらく同じ方だと思いますが、フロントからこちらに直接来ていただいたのでしょう。

宿自体は一昔前の宿と言った印象です。
アットホームな飾りつけがされたフロント周辺。
この地域の名産品が並んでいる売店。
中庭には小さな子供さん用にビニールのプールも用意されているようです。

通された部屋はおそらく南向きの眺望の良い部屋で、８帖プラス椅子と小さいテーブルが置かれるスペースがあり、他には洗面台と手洗いがあります。風呂は大浴場だけのようです。
北側と西側は内陸の山を向いていると思われますから、南もしくは朝日が見られるであろう東側が人気なのかもしれません。

山の中腹あたりに位置し、前面は崖のようになっていますから、眺望は素晴らしい。
眺望オタの私にとって、これは最高のロケーションです。

食事は１階のホールでいただきます。
今回はカメラ付きケータイを持って行き忘れたので、写真がありません（汗）。
コースのように前菜、お造り、焼き物、煮物等々用意されています。
ただ、ご飯やデザートなどはバイキング形式で好きなものを好きなだけいただくことができます。
どれもこれも手が込んでいて美味しいです。
お造りの鮮度などは南三陸のホテルで食べたものや気仙沼の寿司屋で食べたものに比べるとやや落ちるようですが、これは仕入れはやはり気仙沼などの本土に頼らないといけないからかもしれません。仕方ないですね。

ちなみにお客さんの誘導や商品の提供は、フロントをされておられた方々がそのまま入っておられるようです。
こういう規模だから何でもしないといけないんでしょうが、皆さん感じ良く動いてますね。感心しました。

嫌な顔ひとつせずにこやかに対応される姿は、強いプロ意識と宿泊する者に対する敬意を感じます。
若い従業員さんが多いようですが、これは大したものだと思います。
こういったサービス業というのは、やはり人によって成り立っているんだなぁと強く感じさせられました。

ちなみにこちらはインターネット回線が設置されていません。無線も私が使用しているキャリアは圏外。
インターネット回線に限らず、ホテルのハード面としてはやや劣化がすすんだり、現在の生活形態にそぐわなくなっている部分もあるのは事実だと思います。
ただ、せっかくこういったところに来るのであれば、ネットを使うことも忘れて自然豊かな環境の中でのんびりするのも良い過ごし方だと思いました。

従業員の皆さんには是非このままがんばっていただきたいと思います。