納得できる極上のランチに出会う。
軽井沢では最近よく足を運ぶ旧中山道界隈。堀辰雄ら名文豪が愛した御宿油屋の目の前にある「らしく(La chic)ダイニングキッチン」でランチをいただいた。
以前から隣のお蕎麦屋さんには何度か訪れていて、ずーっと気になってたお店。
平日に昼という事で予約無しで訪れたが席には余裕があってすぐに中庭に面したカウンター(?)席に案内された。
中庭にはシジュウカラ(たぶん)が数羽、水を飲んだり用意してある餌をついばむ様子が観られる。ある意味で特等席。
ランチで用意されてるメニューもありますがアラカルトも魅力的な数々のディッシュが用意されてるので迷い迷って下記の内容でオーダーした。
・子羊の香草パン粉焼き 2,200円
・本日のパスタ(南相木村セロリアックのカルボナーラ風)1,100円
・ランチの追加セット
①ドリンクとサラダ 550円
②ドリンクとデザート 550円
まずはセットのサラダ。軽井沢野菜をふんだんに使って、トマトと玉ねぎの自家製のドレッシングであえた一皿。とてもセットのサラダとは思えない見栄えと質と量。2人でシェアできるほど。
次に「子羊の香草パン粉焼き」が。盛り付けも鮮やかなら味付けも秀逸。添えられた野菜のグリルまでも実に丁寧な作業が施され、ランチの域を超えている。香草もクセがなく肉も柔らかい。パンかライスを選べますがフランスパンをいただきました。
そして本日のパスタ。馴染みのないセロリアックを使用したカルボナーラ風だが、これが想像できない一品だった。セロリに味が似ていると言われてますがセロリ臭さは微塵も感じられず、どちらかと言うとマッシュポテトのような舌触りを感じる。
ベンコンの火入も丁寧だし、この野菜を使って珍しいメニューに仕上げてらっしゃるところが凄い。
最後にデザート「キャラメルほろ苦チーズケーキとソルベ」すみません。品名は適当になってしまいました。しつこいようですがこれもセットの追加デザートとは思えないような出来栄え。
どの料理も手間とアイデアと気持ちの入った素晴らしい料理を楽しめる。アラカルトメニューにはラクレットやらブラジル料理などあり、しばらくは通って楽しめそうなお店だ。
Restaurant name |
Rashiku Dainingu Kicchin
|
---|---|
Categories | French |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0267-31-6367 |
Reservation availability |
Reservations available |
Address |
長野県北佐久郡軽井沢町追分655-1 |
Transportation |
1,508 meters from Shinano Oiwake. |
Opening hours |
Hours and closed days may change, so please check with the restaurant before visiting. |
Average price(Based on reviews) |
|
Method of payment |
Credit Cards Accepted (AMEX、JCB) Electronic money Not Accepted |
Private rooms |
Unavailable |
---|---|
Parking |
Available |
Occasion |
|
---|
2度目の訪問です。
3月にランチで伺った際に丁寧な料理をいただけたのでディナーに伺ってみたく念願叶いました。
ご夫婦でやってらっしゃるので、ご主人が料理を担当、奥さんがホールとドリンク、ラクレットのチーズを見せる演出や会計も担当されている。
お店は軽井沢らしい別荘風のオープンエアーが気持ちいい作りだ。3月に来た時は暖炉には火が灯り柔らかい暖気が部屋全体を包んでいてそれも良かったが、やはりこの季節は最高だ。
メニューはラクレットを中心とした構成にも見えるが冷たい前菜、おつまみ、サラダにスープ、しっかりとしたおつまみ、ごはんものにフォアグラ、各種肉料理などのおすすめメニューが10種類ほど用意されている。
料理はご主人が1人でワンオペで切り盛りされているので、料理の提供には少し時間がかかる旨の説明が始めに奥さんからあるので気にはならない。ちゃーんとデリなどすぐに食べられる料理はすぐに運んでくれるので。
さて、この日我々がオーダーしたのは、
・デリ3種(アンチョビポテト、新鮮野菜のピクルス、チーズのマリネ)
・ラクレット(10種の焼き野菜とチーズ)
・本日のパスタ(8種の木の子のでクリームソース)
・蓼科ポーク肩ロース肉のソテー モーリョヴィネグレッチソース
デリ3種はすぐに供されるからといって雑でもなく、作りおき感のあるようなものでは無い。ピクルスには御代田のメロン農園からの小さいメロンが入っていて酢、甘み、塩味などのバランスがとても良い。アンチョビポテトもチーズのマリネもしっかりと量もあってとても楽しめる。
看板メニューになっているラクレットは暖炉近くにチーズヒーターがセットされていて、チーズ断面がふつふつと焼き上がると同時に焼き野菜とフランス産天日塩が用意される。まさにチーズを「削る」事で焼き野菜に大量のラクレットチーズがカバーされアッツ熱の一皿に。軽井沢のこの季節の野菜だけでも充分旨いがこれは何倍も旨い。
ポーク肩ロースはブラジル料理のモーリョヴィネグレッチソース(パプリカ・ピーマン・玉ネギのヴィネガーソース)は初めていただくとは思えないほど馴染む味で、サッパリと肩ロースを食べられる。これはおススメ。
本日のパスタ、数種のキノコのクリームソースもキノコの特性をそれぞれ引き出した秀逸な一品。下手なイタリアンに行くより美味しいと思えるものだった。
どれをとってもとにかく丁寧に作っていただいてる事が伝わる一皿一皿。時間に余裕を持って行かれる方には良いお店です。