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過剰のない充実。 : Nihon Ryouri Araragi

Nihon Ryouri Araragi

(日本料理 蘭)
Budget:
Fixed holidays
Sunday
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4.5

¥20,000~¥29,999per head
  • Cuisine/Taste5.0
  • Service4.0
  • Atmosphere4.0
  • Cost performance4.0
  • Liquor/Drinks4.0
2023/11Visitation2th

4.5

  • Cuisine/Taste5.0
  • Service4.0
  • Atmosphere4.0
  • Cost performance4.0
  • Liquor/Drinks4.0
JPY 20,000~JPY 29,999per head

過剰のない充実。

日本式の割烹を能くする店については、目の前には折敷が用意されており、出汁がしっかりひいてあり、目を剥くような派手な事(素材であったり、組み合わせであったりで)が施されておらず、ひと皿ひと鉢に盛り込まれる量が過剰ではなく、鶴首ないし外連のない、落ち着いた徳利とそれに調和する猪口が用いられていれば、それほど文句を言う筋合いでもないかなと思うたち。

自らすすんで社交の精神を発揮させるタイプではないし(やり出すと営業職あがりの悪癖で「キリがないほど」だから)、側から弄り回されるのを接待と感じる方でもないので、客あしらいに関しては、こちらが目を合わせる、軽く手を挙げたら応えてくれるといった水準で過不足を覚える事はないし、そもそもおしゃべりがしたければ、初手から「そう言う店」でお金を落とすのが作法であろうと心得ている。

その上でゆっくりと杯を傾けている事が出来れば、酔漢冥利につきる

とまぁ感じる次第です。

これらが充足しているこちらへ、ちょい久しぶりに。

「家のもの」と四半世紀一緒に過ごしたお祝いに、いっぱいやろうじゃないか、という魂胆で訪問。

せせこましさや不衛生を全く感じさせないカウンタ席に大人数を詰め込む事はせず、ゆったりと構えさせてもらい、静かなご亭主が必要な時だけ出てきてさかなを引いているのを眺めながら、傍らの同居人とぽつり、ぽつりと言葉を交わしては、酒器をつかい、箸を動かし、舌鼓を打っていると、一連の御菜がで尽くすまでの三時間弱は

「あっという間に」

流れていき、昨今の「食はエンターテイメント」という風潮も楽しかろうが、こういうのがわたくしどもには具合がいいねと、首肯しあわない、事もない。

尚、具体的な御菜の詳細は、別掲の写真ないし写真のコメント欄に当たって頂きたい。

  • Nihon Ryouri Araragi - 口取り。

    口取り。

  • Nihon Ryouri Araragi - いきなり揚げたものだがイヤな感じがしない。

    いきなり揚げたものだがイヤな感じがしない。

  • Nihon Ryouri Araragi - 凝りすぎず手抜きもない酒器類。

    凝りすぎず手抜きもない酒器類。

  • Nihon Ryouri Araragi - 銘柄はエチゴ長岡の住乃井。軽すぎず、程の良い熟成感。

    銘柄はエチゴ長岡の住乃井。軽すぎず、程の良い熟成感。

  • Nihon Ryouri Araragi - 抑制の利いた八寸。盛り込み過ぎるとつい、ラーメン屋のなんとかマシマシみたいになり、めくさい(エチゴ弁:Ugly という事)

    抑制の利いた八寸。盛り込み過ぎるとつい、ラーメン屋のなんとかマシマシみたいになり、めくさい(エチゴ弁:Ugly という事)

  • Nihon Ryouri Araragi -
  • Nihon Ryouri Araragi -
  • Nihon Ryouri Araragi -
  • Nihon Ryouri Araragi - 刺身は中盤に出てくる。

    刺身は中盤に出てくる。

  • Nihon Ryouri Araragi -
  • Nihon Ryouri Araragi - 三日間炊いた鰤と聖護院大根。お惣菜がきちんとした料理に昇華している

    三日間炊いた鰤と聖護院大根。お惣菜がきちんとした料理に昇華している

  • Nihon Ryouri Araragi -
  • Nihon Ryouri Araragi -
  • Nihon Ryouri Araragi -
  • Nihon Ryouri Araragi -
  • Nihon Ryouri Araragi - こんぬつわ。

    こんぬつわ。

  • Nihon Ryouri Araragi - ノ・レン。

    ノ・レン。

  • Nihon Ryouri Araragi - うはは、祝い事だから許せ許せ。

    うはは、祝い事だから許せ許せ。

2015/11Visitation1th

4.5

  • Cuisine/Taste5.0
  • Service3.0
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.0
  • Liquor/Drinks4.0
JPY 20,000~JPY 29,999per head

アセンブルの妙

創作料理というと、和食の材料を西洋の割烹で食わせたり、その逆の手法を取ったり、材料をあえて手を加えず放り出したような真似をしたりで、目や舌には新鮮だが、実際の食味が佳良であるかはどうなのよ? と首をかしげるものも少なくない。

一方、当店の御菜の組み立ては、所謂会席、宴会料理としての和食の文法からは自由である。

が、その構築はいちいち論理的かつ適切。

粗組し接着したプラモデルの部品一つ一つの端面に、都度サーフェサーによる研磨を加えなくとも、既にツライチに仕上がっている、といった風の過不足なく調和のとれた状態で、食い進め、酒を使っていると素直に旨いなあ…という言葉が漏れる。

冬の割烹ではひれ酒に決めている。

決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。

もしあるとすれば、当店は殊更に椀で出てくる汁物仕立てのものが旨いのであるが、そこに滋味あぐれるもとい溢れるひれ酒を加えてやると、さらに汁物が一つ追加されたようで豪勢な気持ちになるから、とは、気持ちの割に書いてることはビンボーくさいから黙っている。

そう思いながらトロトロの、熱が通るギリギリに雲丹を温める茶碗蒸しの熱さに舌を焼き、成体のマグロのように濃厚ではないが肌理の細かいヨコワの皮目を炙って塩で味を決めたもので口腔を刺激し、寒ブリの傍若無人な脂を湯びきポン酢でさらりと食わせるさまにウットリとなり、王道にして正宗な鯛の兜煮に舌鼓を打っていると、こりゃたまらん! と、手のひらで額をピタピタと叩く、ショーワなオトウサン・スタイルで我が口福を祝賀しない、事もない。

  • Nihon Ryouri Araragi - 椀の中身は

    椀の中身は

  • Nihon Ryouri Araragi - 名物牡蠣汁

    名物牡蠣汁

  • Nihon Ryouri Araragi - 茶碗からは

    茶碗からは

  • Nihon Ryouri Araragi - トロトロの茶碗蒸し

    トロトロの茶碗蒸し

  • Nihon Ryouri Araragi - なんと雲丹入り

    なんと雲丹入り

  • Nihon Ryouri Araragi - こんぬつわ。

    こんぬつわ。

  • Nihon Ryouri Araragi - そしてこうなる

    そしてこうなる

  • Nihon Ryouri Araragi - お椀アゲイン

    お椀アゲイン

  • Nihon Ryouri Araragi - エチゴの冬は鴨に決まっている

    エチゴの冬は鴨に決まっている

  • Nihon Ryouri Araragi - 鯛の天ぷらにえび真薯

    鯛の天ぷらにえび真薯

  • Nihon Ryouri Araragi - 里芋と銀杏は味付けなしで滋味を食らう

    里芋と銀杏は味付けなしで滋味を食らう

  • Nihon Ryouri Araragi - 鯛のカブラ鮓は歯に冷たく、酒に合わぬ訳がない

    鯛のカブラ鮓は歯に冷たく、酒に合わぬ訳がない

  • Nihon Ryouri Araragi - 初冬だというのに卵膜の柔らかに瞠目。飲むように喰らう

    初冬だというのに卵膜の柔らかに瞠目。飲むように喰らう

  • Nihon Ryouri Araragi - 肌理の細かいメジは皮目を炙って塩で

    肌理の細かいメジは皮目を炙って塩で

  • Nihon Ryouri Araragi - 寒ブリときたら

    寒ブリときたら

  • Nihon Ryouri Araragi - 湯引いて

    湯引いて

  • Nihon Ryouri Araragi - ポン酢で。

    ポン酢で。

  • Nihon Ryouri Araragi - 容赦ないヒレ酒

    容赦ないヒレ酒

  • Nihon Ryouri Araragi - 後半に刺身で酒を飲む楽しさ

    後半に刺身で酒を飲む楽しさ

  • Nihon Ryouri Araragi - 細切りの塩辛も上等な肴である

    細切りの塩辛も上等な肴である

  • Nihon Ryouri Araragi - そして兜煮で大団円

    そして兜煮で大団円

  • Nihon Ryouri Araragi - 甘味は番茶のグラニテ

    甘味は番茶のグラニテ

Restaurant information

Details

Restaurant name
Nihon Ryouri Araragi(Nihon Ryouri Araragi)
Categories Japanese Cuisine
Phone number (for reservation and inquiry)

025-226-7772

Reservation Availability

Reservations available

Address

新潟県新潟市中央区東堀通6番町1050-1 石田ビル 1F

Transportation

1,620 meters from Hakusan.

Opening hours
  • Mon

    • 11:30 - 13:30
    • 17:00 - 21:00
  • Tue

    • 11:30 - 13:30
    • 17:00 - 21:00
  • Wed

    • 11:30 - 13:30
    • 17:00 - 21:00
  • Thu

    • 11:30 - 13:30
    • 17:00 - 21:00
  • Fri

    • 11:30 - 13:30
    • 17:00 - 21:00
  • Sat

    • 11:30 - 13:30
    • 17:00 - 21:00
  • Sun

    • Closed

Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting.

Budget(Aggregate of reviews)
¥20,000~¥29,999¥5,000~¥5,999

Check the distribution of amounts spent

Method of payment

Credit Cards Accepted

(JCB、AMEX、Diners)

Electronic money Not Accepted

Seats/facilities

Number of seats

25 Seats

( カウンター10席、個室4席、個室6席)

Private dining rooms

OK

Private use

OK

Non-smoking/smoking

No smoking at all tables

Parking lot

not allowed

Space/facilities

Comfortable space,Counter

Menu

Drink

Particular about Japanese sake (Nihonshu)

Feature - Related information

Occasion

Business |With friends/colleagues

This occasion is recommended by many people.

Website

https://araragi-niigata.com/

Remarks

【新潟市中央区弁天2-3-35 コートホテル新潟1F より移転】