美味しさと優しさと居心地の良さと・・・ : Kappouno Yado Sakuraya

弥彦駅の駅のすぐ前にある小さな割烹旅館である。ネットのホームページから雰囲気の良さを感じ、予約して訪れた。
選択したポイントは、選んだ部屋（なごみの部屋、部屋の中庭に露天風呂がある。浴場が小さいので、部屋の中に露天風呂があるのは便利だ。）の雰囲気の良さである。茶室もあり、20畳程の部屋にテーブルもある。テレビは大き目（今の標準ではあまり大きくないか）で、すごしやすい。
食事は、ＨＰでは少しわかりにくかったが、大規模な割烹旅館でないため、小人数の客に気を配ってくれるのではないかと考えここを選んだのだが、そのとおりの料理であった。基本的に、作り置きの印象はなく、魚関係も美味しい。てんぷらが温かいのには、好印象を与える。（温泉旅館では、てんぷらは、冷めたものが珍しくない。）
子持ちかれいの焼き物や、刺身、3名でのずわいがに（冷凍ものではない。北海道からのものだそうで美味しいものであった）や、ステーキもあり、すべてを食べるのが大変であったほどである。デザートは、大きなメロンと柑橘類がついていた。少し残念であったのは、最後の食事がお寿司であり、御飯があまり美味しく感じなかったのである。味のついた料理を沢山いただいたあとで、味のついた御飯は少し、入りにくい。むしろ、すっきりと炊いた白米をいただきたいと感じた。（これは、翌日の朝食で実現した。）
酒は、利き酒セットがあり、800円で、6種類のなかから大き目のお猪口に1杯ずつ3杯選択できる。1600円で6種類で1.8合ほどだと思われ、なかなか気のきいた趣向だ。
朝食は、大き目の卵焼き、のり、つけもの、いかの刺身、湯豆腐（昆布だしで木綿豆腐の美味しいもの）、しじみの味噌汁、納豆、鮭に粘り気の強いこしひかりといった感じだ。デザートの柿、パイナップル、ゼリーは少し出しすぎの感もある。朝食は満足の一言であろう。
実は、観光後、預けてあった荷物を取りに行き、時間があり少しロビーで休ませていただいたが、その際、コーヒーをふるまっていただいた。（ロビーのコーヒーは、サービスだそうである。既にお勘定も済ませており、少し申し訳ない感じだ。お勘定も1名500円の値引が付いており、サービス料等は一切ない。）
私たちのコースは、旅館で1室しかなく、一番高いもの（26500円）ではあったが、その値段以上の美味しさと優しさと居心地の良さを得る事ができたと考えている・・・