八号線食堂の野菜炒め定食 : Hachigousen Shokudou

八号線食堂の野菜炒め定食　[野菜炒め定食ソムリエ][編集]
典型的な、ごはんと野菜炒め。

国道8号線沿いにある、八号線食堂。
五十嵐食堂には行ったことがあるので、次のターゲットはここだ、と狙い撃ちです。

サー、サーと雨の降りしきる平日の午後12時50分ごろ。
大き目のブラウン管テレビはNHK。台風情報とスタジオパークを同時に放映。
客は梨の収穫・販売お手伝いのおばちゃんのグループ、ひとり客（おそらく地元農家）が2組。
おばちゃんグループは定食類。
ひとり客は瓶ビールをグラスに傾け、手羽先揚げにかじりつきながら昼から上機嫌。
客もお店の内装の一部となって構成されている、この日この時この場所の空間。

テレビの隣の本棚は中途半端に古い週刊少年マガジン。
ジャンプがないところがまた、なんともいえない悲哀を感じます。
テレビ台となっている本棚は福本伸行氏の賭博漫画「カイジ」の編集版みたいなのが
並んでいます。こういう本のラインナップを見ただけで、
「国道沿いのトラックが止まる定食屋」としてのおいしさが倍増です。

おひやはなまめかしいボディラインの小さめのビール用グラスで。
曇り方と結露の仕方がなんともイイです。

店の奥にコーラの冷蔵ケース。その上にホッピーのダンボールが置かれています。
こちらのホッピーのお値段は430円。なかなかいいじゃないですか。
おつまみ類もそこそこあり、国道沿いの駐車場が適当に広い定食屋としては適当な感じ。

控えめな炒め音が聞こえてきて、それも忘れてNHKを眺めているうちに提供、
野菜炒め定食700円。
色が薄めの野菜炒めの具は、キャベツ、白菜、もやし、ピーマン、にんじん、豚。
山盛りの野菜の中心部は、終盤までアツアツです。
それにしてもかなりの量。常人なら残すでしょう。

味噌汁はスタンダードな豆腐とワカメ。おわんではなくどんぶりで提供。
お新香は茄子漬ときゅうりの漬物。きゅうりは糠漬けかなあ。
奥の皿は焼いたナスにショウガ醤油をかけたもの。
トロットロでこれでもメシが進みます。

結論　外観も内装も置いてあるものも客もすべて、定食屋の味の構成要素である。

2010年9月8日水曜日午後1時ごろ　雨　新潟県三条市大島　八号線食堂にて