それが人間だ
2020年3月
「背油梅塩ラーメン 税込800円」
メニュー名を見て、皆さんこう思ったことだろう。背油入りで+梅って、こってり好きなの、あっさり好きなの、どっち?と。そんな風に割り切れないものなのだよ、人間だもの。アイスクリームをごらんなさい。成分の濃い牛乳にたっぷり砂糖だの生クリームだのを入れ、これでもかと濃厚にしておきながら、サッパリ食べられるように塩を混ぜるじゃないのよ。それと同じことなのよ。
麺は16番太麺。推定加水率40%のもちもち中華麺。
スープ表面をびっしり埋める背油。トッピングにのり3枚、チャーシュー2枚、メンマ数本、縦切りネギたっぷり。そして決め手の梅肉たたきが大さじ一程度。
背油をまとったチャーシューに梅肉を合わせると、これが旨い。麺をするする食べ進むと、最後にはスープがさくらんぼ色に染まっている。このスープをたっぷりの背油ごとレンゲにすくうと、ことのほか美味。背油ギトギトだから残した方が健康的だとわかっているのだが、すっきり梅味だから飲みきっちゃうんだよ、人間だもの。(あいだみつを先生ゴメンナサイ)
一杯で何度もおいしいつけ麺
2017年5月 元祖おろしつけ麺 880円
ある一杯のイメージが浮かび、どうしても食べたくなる時がある。未食の「大昇 元祖おろしつけ麺」が何故か浮上し、私の頭を支配していた。昼2時近く、空腹の極み。
880円と、けっこう値段が高い。その分、麺量は多い。まずはそのまま麺をつけ汁につけて一口。おっ、背油のねっとりした旨みがまとわりつき、イケる。16番太麺ながら、強い縮れがかかってスープをよく拾う。加水率高めの黄色い麺。チャーシューとともに味わえば、さながら肉つけ麺の趣。更にたっぷりの鰹節削りとともに麺をすすれば、節系醤油つけ麺の味。さらに魚粉を投入。ん?ごちゃごちゃ味が混じってよくわからなくなったな。それではと、板のりで包むようにもう一口頬張れば、うん、これは海苔つけ麺。…我ながら貧乏くさい楽しみ方だにゃあ。
楽しく食べ進め、終盤に大根おろしをたっぷり入れると、おお、サッパリ和風つけ麺だ。しかもつけ汁のしみた大根おろしが麺にまとわりつき、実にバランスがいい。ラストのバリエーションを3口ほど楽しんだところで麺が尽きた。お腹もいっぱい。
たっぷり残ったつけ汁をすくって一口飲んでみたが、しょっぱー。つけ麺としてはおいしかったが、残ったつけ汁にはあまり魅力がない。これはこのまま放置して、ごちそうさま。
ウニクリームソースのラーメン登場
2014年4月 「大昇」うにクリームソースの海鮮味噌ラーメン\930
見附市の「大昇」で、うにクリームソースを使ったラーメンを新発売したというニュースをゲット。地元フリーペーパーで確認すると、なんとてっぺんに生うにが載っている。ラーメンにうにぃー?じぇじぇ!しかも930円!
そんなラーメン、いったい誰が食べるって言うんだよー?
…俺だ俺だ俺だ俺だ俺だーっ。(このネタ二度目です)
というわけで、ここでこうして「うにクリームソースを使った海鮮味噌ラーメン」を目の前にしているわけだ。すごい存在感。麺は16番太麺。加水率はやや高め。 チャーシュー2枚とムール貝が載り、ゆでもやしに刻みネギが山盛りになり、頂点には生うにがどっさり。…不敵な見た目である。ウニの乗ったラーメンを食べるのは初めてだなあ。
スープは、左半分にウニクリームソースがたっぷりかかって白く、右半分は海鮮味噌らしい茶色の濁りスープだ。
左半分は、パスタソースのような濃厚さ。右半分は、エビ出しの効いたまろやかスープ。味噌だれの風味があまりなく、サラっと仕上げたパスタソースみたいだ。甘い。しかし自然食材の甘さなので、糖類の甘さとは違う。
面白い。甘い感じの全体の味に生ウニが合う。
ううーん、面白いものを食べさせてもらった。ふふふ、930円も出してこんなメニュー食べるのは俺だけだろうな。
などとほくそ笑んでいると、ひとつ席を飛ばした向こうのカウンター席の客も「ウニの海鮮味噌ラーメン」。後から来た親子連れも「ウニ味噌海鮮味噌ラーメン」。おいおい、昨日告知されたばかりだぞ。みんな、やるな。
2012年3月
オリジナルの「おろしつけ麺」で売り出し中の新店。福井県のおろしそばがヒントになったという。店主は六角家で働いていた経験もあるらしい。
おしぼりはセルフサービス。券売機はなく、フロア係がお冷やを持って注文をとりに来る。梅塩ラーメンや背油しょうゆラーメンもあり、迷ったが、六角家仕込の味を期待して、昼限定の「豚骨しょうゆラーメン」\700をオーダー。
しっかりした味のしょうゆダレに豚骨スープ。チー油が浮かんで板のりが豪快に三枚。麺は16番の太麺。手もみ縮れ。もちもちした食感を楽しめた。茹でほうれん草こそ載っていないが、まさしく横浜家系のラーメンである。
チャーシュー2枚はスープと並行して作るオールドタイプなあっさり煮豚だが、意外とこれがこってりスープに合う。他にメンマ、刻みねぎ少々。
県内の家系のお店に比べると、「味濱家」より「濱之家」に近い味だ。ああ、そういやあかつて「高野家」とか「かくれ家」とか「なじらね」とかあったなあ。
ソフトクリームも売っている。隣に町の駅「ネーブル見附」があり、ちょっと家族連れがくつろぐには絶好の立地。息の長い店になってほしい。
Restaurant name |
Daishou
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Categories | Ramen、Tsukemen、Dumplings |
0258-63-0139 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
新潟県見附市学校町1-16-30 |
Transportation |
見附ICから車で10分くらいかな? 1,215 meters from Mitsuke. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999~¥999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Accepted |
Number of seats |
32 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 6台 |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu) |
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Occasion |
With family/children |Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
House restaurant |
Service |
Take-out |
With children |
Kids are welcome |
The opening day |
2011.4.29 |
2023年7月
「背脂醤油ラーメン 780円」
醤油ラーメンで、背脂がかかり、薬味はタマネギ。燕系?しかし麺は18番中太麺の多加水タイプ。少し濃い味付けのチャーシュウ、メンマ、茹でほうれん草のトッピング。燕ちゃっちゃ系のようでも、そうではないようでもある。
要は、旨いかどうかですよ。実食。…うん、旨い。ちょっと塩味が濃いめの、ガッツリ系の現代的醤油ラーメンですよ。ラーメンって、歴史を重ねてきて料理としての完成度が高くなってきた分、ゴチャゴチャ言われがちになってきた。(←オマエが言うな)
つべこべ言わず、あれこれ考えず、気楽に食べる醤油ラーメン、旨い。値段も手ごろ。