倉敷の趣深い町『美観地区』の片隅に佇む"Japaneseテイスト"感じるお店。 : Tsuki No Utsuwa

外国人の方も訪れる観光名所、美観地区。
こちら月のうつわさんを訪れた時は2組の外国人の方が食事をされていました。

店内は「いかにも日本」といった内装で、異文化を感じさせる演出に外国の方は喜ぶのではないでしょうか。
写真にはありませんが、大谷翔平選手の顔パネルを貼り付けた甲冑セットなんかも置いてありましたよ。

注文は背脂醤油そば、チャーシュートッピングの大盛り。

スープは色濃く塩気の強そうな見た目に反して、魚介の風味と鶏の旨み豊かなまろやかスープ。深みのある醤油は存在感があるものの決して塩辛いというレベルではありません。
表面に浮かぶ油の層は厚くラードのようなクリアなもの。これが醤油のアタリを丸くしているのだと思います。
しかし個人的にはこれより油は少なめにしてより醤油の香りを感じたいと思いました。スープが舌に当たるより先に油が触れてコーティングしてしまうので本来の味より薄味に感じてしまいますし、香りも飛んでいないように感じます。

背脂はチャッチャ系ではなく粒の脂身を程よく炒めて風味を良くしたもの。あんまり背脂の存在を感じません。いっぱい入ってたらなお嬉しかったです。
これに荒めにみじん切りされた玉ねぎがシャキッとした食感を与え味変をしなくてもフレッシュな食べ心地が持続します。

麺はコシの強い低加水のもの。風味もよく麺だけで美味しい。

分厚いチャーシュー、見た目を裏切らないしっかり味付けと脂身の甘み、柔らかさ。
焼き目もつけられ香ばしい。

デフォルトで味玉が入っているのは嬉しいですね。

どれも主張がはっきりとしていてぼんやりしていない役者揃いです。

お漬物のサービスがありますが、こちらは日替わりなのでしょうか。
この日は広島菜(おそらく)を種付きの鷹の爪でピリッとさせ、酸味がしっかり出るまで漬けたものでした。
豚骨ラーメンのお供である辛子高菜をイメージしましたがそれとは全く別物。

ごはんが欲しくなるテイストでしたが、ラーメンに合うかは人それぞれといったお味。

見た目で『しょっぱそう』と思った方でも安心して召し上がれる芳醇な旨みのラーメンです。

そもそも中四国地方の醤油自体が芳醇旨口なタイプが主流であるので、見た目の濃さはあまりアテにならないかもしれませんね。

しかし旨味の主張は強いので食べ応え充分です。
あっさりをお求めの方は塩の方をお試ししてみてはいかがでしょうか。

ごちそうさまでした。