特筆すべきはその価格 他人丼 : Kyou ya

　京阪淀屋橋駅の南の、ビルの一階にうどん屋さんがありました。
　外側が一面ガラスの新しい感じのうどん屋さんです。

　うどん屋さんですから丼もあるでしょう。

　テーブルが５つ、４人テーブル４つと６人テーブル１つのこじんまりしたうどん屋さんです。

　メニューを見るとうどんメニューがそろってます。そして、丼も。チャーハンもあります。
　特筆すべきはその価格です。
　なんということでしょう、丼が 600円で食べられるのです。大阪の淀屋橋で御堂筋近辺と言えば、日本の一流企業が軒を並べている一等地なのです。ふつうならば、つるとんたんみたいに、うどん一杯1000円してもおかしくない土地柄です。
　こんな都会のど真ん中にオアシスがあったなんて。

　ワタクシの大好物の他人丼もあります。

　他人丼は関西発祥の、牛の玉子とじ丼です。鶏肉と玉子で親子、牛肉と玉子は他人、ということから命名されました。聞くところによると東京では開化丼という名前で提供されているそうです。

　不思議なことに、ネットで他人丼のレシピを見ると牛肉でなく豚肉を使っているものが多々見られるではないですか。他人丼というものを知らない人が「他人丼」という名前から、玉子と鶏肉以外で作ると「他人丼」だと謝った解釈をした人が余りにも多いことに憤りを通り越しあきれかえってしまうのです。
　豚肉の玉子とじ丼はそれはそれでおいしいのでしょうけれど、他人丼と呼ばないで欲しいのです。


閑話休題。


　もちのろん他人丼を頼みます。都会一等地のど真ん中で 650円という破格です。


　やってきました。

　玉子のとろとろ加減が絶品です。そうそう、玉子はとろとろでないと気分が出ません。照明を反射するシズル感が大切です。
　つゆだくでご飯の底にまでツユがたまってます。塩梅もちょうどです。

　丼を抱えワシワシと一気に食べました。


★ブログ「 食べるために生きる 」やってます
　　https://pochi12345.blog.fc2.com/blog-entry-13846.html