Restaurant name |
Kouchayasan
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Categories | Cafe、Curry、Sri Lanka cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
048-622-5931 |
Reservation Availability |
Reservations available
お食事は原則事前予約をお願いしております |
Address |
埼玉県さいたま市大宮区三橋4-233-2 |
Transportation |
JR大宮駅西口より 2,481 meters from Omiya. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Table money/charge |
無し |
Number of seats |
10 Seats ( 大型テーブル✕1 ) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK Up to 20 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed 近隣にコインパーキングあり |
Occasion |
With family/children |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
House restaurant |
Service |
Take-out |
With children |
Kids are welcome |
Website | |
The opening day |
1998.4.6 |
Remarks |
ランチはスリランカ料理のプレートです。 |
だいぶ前から存在は知っていたけど、予約が億劫だったり辺鄙な場所にあったりしてなかなか足が向かなかった。
そこへ来て、家族の誕生日祝いという大義名分ができたので1ヶ月前に予約。
公式HPから専用フォームを経由する前時代なシステムが未だ健在。
基本的に予約制、というか予約推奨。カレンダーにて当日残席の確認をとったうえで突撃するのもありだが、フラれたときリカバリーできる店がまわりにないのは恐い。
駅からは遠く、とてもじゃないが歩けないのでアクセスはバスか車が基本。駐車場もなく、隣接する小学校向かいにコインパーキングがあるのがせめてもの救い。
民家を改築した、というか民家そのもの。看板が出ていなかったら絶対に分からない。
この知る人ぞ知る感は「紅亭」によく似てるが、あちらは行列ができているので遠目にもすぐに分かる。
車を停めて向かい、先に下ろした家族に招かれて恐る恐る入店。というか、他人様のお宅にお邪魔する格好になるのでいささかもどかしい。多少はゲスト向けに改造されている箇所はあるものの、店主の住居としての生活感が生々しい。
予約した12時〜の枠は満席とあったが、3席あったテーブルの1つは空席のまま。
メニューというものは存在せず、店主がその日に用意できるものに委ねるという形になるらしい。
こちらは「紅茶屋さん」という名の通り、元は紅茶輸入業からスタート。紅茶といえばセイロン=スリランカ。バイヤーとして現地に足をはこぶうちにカレーの魅力に取り憑かれ、紅茶に付随するかたちで提供される現地で覚えた本格的なスリランカカレーが話題になった。
今でこそインドだのネパールだのスリランカだのでみっちり修行してきた、なんて本格志向のカレー店も増えたけど、それも本当にここ10年くらいじゃない。ここはもっとずっと前からこのスタイルを貫いてるんだから先駆者よね。
一応予約の段階で好き嫌いやアレルギーの是非についての質疑応答があるが、それが当日に反映されているかは不明。なにせ、それなりにお歳を召されたマダムによるワンオペなもので。
まず店主よりウエルカムのセレモニーとしてスリランカカレーの食べ方についてのレクチャーがある。
スリランカは基本は手食なのだが、さすがに日本で手づかみで食べるわけにもいかないので、スプーンを右手、フォークは左手にそれぞれ持つところから。
カレーにごろっと入る鶏肉を切り分け、ライスとカレーを混ぜつつスプーンを手前から奥に動かしながら食べる。左手は不浄とされるので食事には右手しか使わない、などいろいろ戒律があるようだけども、まあ堅苦しいことは置いといて。。。
ライス、プレートに盛られた6種のカレーなど次々に配膳されテーブルはいっぱいに。
ひよこ豆のカレー=パリップ。
ナスのスパイス炒めカレー=ワァンバトゥモージュ。
インゲン豆の和え物はサンボル。
ネギとエリンギの炒め物はテルダーラ。
茹で卵の入ったエッグカレー。
じゃがいもと玉ねぎのココナッツミルクカレー。
さらにミールスでいうサンバルに近いと思われるポルサンボル。
パパド=パパダン。
ミールスやダルバートなどインネパ圏のカレーはある程度食べ歩いてきたつもりでいたけど、まだまだ世界は広く知らないことだらけだった。
現地ではライス&カリーと呼ばれるスタイルで、各々が自分で皿に盛りつけていく。
この盛りつけにも作法があって、中央にライス、チキンカレーから肉塊を脇に添え、反時計回りにプレートのカレーを好みで盛りつけていく。パパダンを手で握り砕いてライスに振りかけ、さらにポルサンボルを振りかける。手前は混ぜるため少しスペースを空けておく。などなど。
食べ方はミールスやダルバートと同じく、ライスと各種カレーを混ぜながら食べ、それぞれを徐々に混ぜて好みの味に仕上げていく。
お隣のテーブルでは食べ慣れないのか、マダムより時おりレクチャーが入る。
食べるときくらい好きにさせてくれと言いたくもなるが、ここは郷に入っては郷に従っておいたほうが現地感があって楽しめそう。
味付けはインネパに近からず遠からず。全体的にスパイスの香りを感じるが、味はぼんやりした印象。チキンカレーだけはキリッとはっきり辛かった。
インゲンのサンボルはおひたしみたいだし、ネギとエリンギのテルダーラはねぎぬたっぽい。パリップはダルカレーに近い。ワァンバトゥモージュはナスの煮浸しみたい。
インドのカレーがホールスパイスをテンパリングするのに対し、スリランカのカレーはスパイスをすり潰しオイルを使わずココナッツミルクで煮込む。ここが決定的な違いかと。
同伴者が食べきれないので残りを食べることになったが、ただでさえてんこ盛りのライスを1.5人前なんとか平らげた。カレーも残さず全部食べた。お腹がはち切れそう。
デザートはいちごに生クリームをホイップしたもの。
ワタラッパンみたいのが出てくるのかとちょっと期待してしまった。
食事が終わるのを見計らって、マダムより紅茶メニューが提示される。
唯一紅茶にだけ選択肢が与えられたが、キャンディーとルフナは欠品とのこと。ここは甘いチャイを飲みたかったのでキリテをオーダー。
ずいぶん時間がかかるなと厨房を覗くと、マダムがカップを両手に持って頭の高さから交互に注いでいるのが見える。お茶を冷ますというより、空気を送り込んでいたのかな。
甘くて美味しかったけど、思ってたよりスパイスがきいてなかった。
総じて、いろいろと想像と違っていたけど貴重な食体験ができたと思えば。