Restaurant name |
Soba Akitsu(Soba Akitsu)
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Categories | Soba (Buckwheat noodles) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
048-593-3375 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
埼玉県北本市高尾6-248 |
Transportation |
高崎線北本駅西口から約3㌔・公共交通機関無し 2,504 meters from Kitamoto. |
Opening hours | |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (JCB、AMEX) Electronic money Not Accepted QR code payment Accepted |
Number of seats |
16 Seats |
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Private dining rooms |
OK |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK |
Space/facilities |
Comfortable space,Wide seat,Tatami seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu) |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Beautiful scenery,House restaurant |
Website | |
Remarks |
晴れた日には秩父の山並みと富士山が望めます。 |
2014年8月8日13:00過ぎの訪問。長野から北本へと移動。乗り継ぎがよく、駅間だけの移動であれば、僅かに1時間半程度。
北本市は30年以上前に住んでいた場所。埼玉県のほぼ中心部に位置し、市の形はウサギ似。
昭和46年11月3日、埼玉県内で33番目に誕生した市。
県立の北本自然観察公園や北本中央緑地など武蔵野の面影を残す雑木林が市内に点在する緑豊かな住宅都市。農業も意外に盛んで、かつてはサツマイモやトマトの産地としても名を馳せた。(「トマトカレーで町興し」なんて動きもあるよう。)
源範頼(蒲冠者と言われた。源頼朝の腹違いの弟)が平治の乱の後、北本の今の石戸の辺りに身を隠していたという逸話もある。
また、隣の小川町はかつて、和紙の産地で名を馳せ、これまた、同じく隣町の吉見町には、吉見百穴という地元では結構メジャーな観光スポットもある。
35年程前は人口は約5万人だったが、2005年には7万人を突破。今は人口がやや減り、約6万9千人の方が住んでいる。市は高崎線を挟んで、ほぼ東西に二分されており、住宅やマンションの数から推測するに、恐らく西側の方がやや人口が多いのではないかと思う。川に近いエリアもあり、人権活動に力を入れている点も特徴的。
鴻巣市と桶川市の間に挟まれ、埼玉の中でも、多分、さほど目立たない存在。(北本に鉄道の駅ができたのは1928年8月1日。当時の駅名は北本宿。鴻巣や桶川には明治16年には駅ができており遅れること45年。その後、1961年に今の北本という駅名に変更。)
全国で、食べログ活動を活発になさっているレビュアー様の中で、この北本市の飲食店について、踏み込んだレビューを複数書かれている方は、私の知りうる限り、僅か4人しかいらっしゃらない。そのうち、3人の方が当店を訪問されている。しかも北本市/食べログで検索すると堂々の第1位!
マイレビュアー様も複数訪問されていて、なかなかの高評価。興味が湧いたので訪問してみることに。
正直、公共交通機関は全くカバーしていない場所。一応、最寄駅は北本だが、駅からの距離は3km近いので、もはや到底、最寄駅とは呼べない距離。真夏の日差しの中、徒歩での訪問を目指したが、半分を過ぎたあたりで挫折し、通りすがりのタクシーに飛び乗った。
■場所:恐らくこの界隈に詳しい方でないと訪問難易度は結構高い。ナビを使えば何ということもないのかもしれないが、自然体で辿り着こうとするとなかなかに手ごわいのではないかと思う。駅からのルートで言えば、大まかには、まず高崎線とほぼ直角に進路を取るイメージ。西口(国道17号線とは反対側の出口)から、西中央通線を直進。しばらく行くと北本中学があり、そのまま更に真っ直ぐ進み、西小学校の右側の道路を道なりに進む。これ以上は進めないという畑ばかりの田園風景になった所で右折し、高尾通りにぶつかったら左折。そのまま荒川に向かう坂を下ると進行方法左手に当店を見つけることができる。眼下に荒川を望む立地で、季節によっては狸も出没するらしい。
北本駅からは恐らく迷わなくても徒歩45分程度。賢明な方は、最初からタクシーか車を利用されたし。
北本の空気に久しぶりに触れた。
当店の近くを流れる荒川は、ある程度、物心がつくまで自分の世界の中で一番大きな川だった。
外界には、もっと大きな川があるなんてことも想像したことさえなかった。
当時は色々な事情で、外食をする余裕等、ほとんどなく(小さい頃に外で1,000円を超えるような食事をしたという記憶は全くと言っていいくらいない)季節になると河原で土筆を取ったり、野草を取ったりして、腹の足しにしたり、とんぼを追いかけまわしたりしていた。今、改めて歩いてみると、あれほど広大だと感じていた川幅は意外なほどに狭い。
荒川の辺りを散策し、やや感傷的になりながら、当店へ向かう。お店の方には失礼極まりないが、荒川に近いというのが、実は当店を選んだ最大の理由だったのかもしれない。既に荒川を見てきたので、目的のかなりの部分は達成したというか、何となく満足してしまっていたのだが、折角なので、そのまま足を伸ばす。
お店は民家を改装したような造り。飲食店には全くと言っていいくらい不向きな場所だと思うのだが、平日の昼にもかかわらず、先客は目視できる範囲で3名様。また、私の後にも、奥の座敷に何名かのお客様が案内されていた。タクシーの運転手の方も店名を告げただけで、全く迷うこともなかったので、根強い支持があるのは間違いなさそう。
■注文の品:そばがき(釜あげ)1,350円。おせいろ(二八)950円で会計は2,300円。
■味・総評
まず、そばがきが運ばれてくる。たっぷりの湯の中に、餡を詰め込みすぎた餃子のような形状のそばがきが3個。かなりのボリューム感。蕎麦の風味はきちんと感じられ、しかも適度なモッチリ感もある。この時点で、素直に(ああ、来てよかったな)と思える。
醤油につけて頂くとしみじみと美味い。
続いてせいろが運ばれてくる。見るからにバランスのよさそうな緑がかった蕎麦。二八だが、蕎麦の香りや風味もあり、しかも滑らかでツルツルと気持ち良く手繰ることができる。太さも長さ均一で、水切もいい。
正直、思っていたよりも遥かにいい。北本にも、こんないい蕎麦店ができているのだと、何とも言えぬ感慨をおぼえた。
評価は、個人的な思い入れもあり、北本プレミアムが付いて少し高めかもしれないが、とても心に染み入るような満足な食事だった。
■補足事項
当店は開店20年超だとか。大宮から移転されてきたとのこと。下足箱の上には、木製の蜻蛉が置かれていて、店名の意味を理解した。
(2014年8月17日時点:レビュー35件。評価3.60)