Restaurant name |
Sayama Okina(Sayama Okina)
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Categories | Soba (Buckwheat noodles) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
042-903-9940 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
埼玉県所沢市小手指南1-17-34 |
Transportation |
西武狭山線 「下山口」から 北へ徒歩12分。 786 meters from Shimo Yamaguchi. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999¥2,000~¥2,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
20 Seats ( テーブル3卓、座敷2卓) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 3台 |
Space/facilities |
Comfortable space,Wide seat,Tatami seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese sake (Nihonshu) |
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Occasion |
With family/children |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
House restaurant |
With children |
Kids are welcome |
Website |
東京に大禁酒法時代が到来しても、所沢なら蕎麦屋酒が楽しめるという悪知恵を発見した前期高齢者の2人。
しかし、せっかく思いついた悪知恵も、大禁酒法時代が埼玉にまで及ぶことが明らかとなり、その前にと、慌てて滑り込みでこの店にやってきたのでした。
私は初めての訪問でいつか来てみたいと思っていた店。
マイフォロワーさんは何度か訪問されて、この店のことはよくご存知。
今回はすっかりお世話になることにしました。いつもありがとうございます。
西武狭山線下山口駅が最寄り駅。
初めて降りる駅です。
暑い中、坂を上りまた下り、立派な神社の近くに自宅を兼ねた店がありました。
「翁」の名を冠していても怪しい店はいくつかあるのですが、ここは正真正銘、蕎麦打ち名人の高橋邦弘さんの下でその技を学んだご主人が営業する店。
店内に入ると13時のせいか先客はなし。
座敷席で蕎麦の実をより分けていたご主人のお母さんが出迎えてくれました。
「どこでもお好きなところでいいですよ」とのことなので、壁際の4人席に着席。
冷たい麦茶を一口いただいたら、すかさずエビスビールで乾杯。
塩豆がお供に付いてきました。
ちょうどいい塩梅で水分補給と塩分補給にもってこい。
ビールを追加したら塩豆をもう一皿追加してくれたのは、お母さんの優しさです。
料理は、この店を良く知るマイフォロワーさんにお任せ。
3品のつまみにデザートまで付くそばセット(1,680円)を、まずは注文。
当然のことながら、ざるそばは後で出してもらうようにお願いしました。
やってきた角盆の上には、青豆のおぼろ豆腐、焼き味噌、茄子に煮びたしが乗っていました。
「塩で食べてください」という、自家製のおぼろ豆腐が大豆の甘味が感じられてふくよかな味。
焼き味噌はちょっと甘めの味がする味噌で香ばしく、中には蕎麦の実が入っていました。
茄子の煮びたしは出汁の効いた醤油味で、冷たいなっていかにも夏向けの一品。
こんな料理が出てくると酒も日本酒に変更。
最初はくどき上手辛口純吟(950円)。
すっきりした飲み口ながら、旨味が顔を覗かせる一杯。
豆腐の甘味とよく調和します。
2本目は尾瀬の雪どけ桃色にごり酒(950円)。
赤色酵母を使った発泡酒。ちょっと甘酸っぱいところが色合いと合ったイメージ。
3本目は七田純米無濾過生(840円)。
ちょっとフルーティーで少し甘みを感じる酒。
〆の4本目は、地元飯能の天覧山純米大辛口。
旨味を含んだ後味すっきりのキレのいい酒。
酒を注文すると、突き出しがサービスされ、今回は茎山葵をいただきました。
この茎山葵だけでもけっこう飲めそうです。
この酒に合わせて、天ぷら盛り合わせ(900円)とそばがき(900円)を追加。
天ぷらは、海老が2本に、ししとう、しめじ、南瓜、茄子、さつま芋。
2人で分けるにはちょうどいい量。
そばがきは、お湯に浸った器に入って登場。
つけ醤油とわさびで食べると、非常にもっちりとした食感。
甘みと蕎麦の風味もあって、これは酒が進みます。
昼の蕎麦屋酒なので、このくらいの蕎麦前でかなりいい気分になれる量。
酒を飲み干したところで蕎麦をいただくことにしました。
やってきたもりそばは、細打ちでキレイに切られた二八蕎麦。
凛とした歯応えとコシがあり、喉越しもスムーズ。
8月という暑い時期なのに、蕎麦の風味もしっかりあるところがさすが名人からの手ほどきを受けたご主人の腕前。
すっきりした味のつゆは、蕎麦の旨さを邪魔しないバランスのいいもの。
自然体の蕎麦湯で割るとこれまた美味しくいただけます。
真夏のこの時期でも美味い蕎麦を出すのは、食材管理もきちんとされているからこそ。
お母さんが蕎麦の実をより分けているのもそうだし、新そばの時期に仕入れた蕎麦の実は常時6度の温度で低温貯蔵し、その日の分だけ出して蕎麦にしているとのこと。
「これがその蕎麦の実さ」とお母さんから頂いた蕎麦の実をかじってみると、甘みと風味が口の中に漂います。
この蕎麦の実はデザートのそば白玉にも入っていて、小豆の甘味と共にサッパリした甘みのアクセントを加えてくれました。
お母さんの披露する蕎麦の知識もいろいろ伺えて、気がつけばもう15時近く。
実にゆったりと過ごすことができました。
非常に丁寧な仕事ぶりも拝見できて、ご案内いただいたマイフォロワーさんには感謝感謝です。
しかし、次回蕎麦屋酒が楽しめるのはいつになることか。
大禁酒法時代が明けて、新そばの季節になったらまた伺いたい一軒です。