Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Koraku An(Koraku An)
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Categories | Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
077-545-6335 |
Reservation Availability |
Reservations available
※予約は2名様から承ります |
Address |
滋賀県大津市萱野浦25-1 コンフォール萱野浦 1F |
Transportation |
By car or taxi, walking is difficult 1,459 meters from Awazu. |
Opening hours |
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Budget |
¥15,000~¥19,999 ¥5,000~¥5,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥20,000~¥29,999¥6,000~¥7,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
27 Seats |
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Private dining rooms |
OK For 8 people |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK Turn right at restaurant and there is a parking lot between two houses with space for three cars. |
Space/facilities |
Comfortable space,Tatami seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu) |
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Food |
Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Beautiful scenery |
2021年度の「現代の名工」の1人に選ばれた店主の増田廣行氏。
その技術の功績がこのように賞されていました。
「研鑽を重ねた包丁さばき」であり、「豊かな感性を駆使した五味五色五法を使いこなした四季折々の料理・・・」というのです。
大阪出身の大将はかつて私も宿泊した事もある天橋立の料理旅館「玄妙庵」で修業した後、大阪の老舗料亭「料亭芝苑」で20年にわたり料理長を勤め、その後、独立。
女将の故郷であるここ滋賀県で「行楽庵」をオープンして、かれこれ25年が経つという超がつくベテランの料理人なのです。
伝統的な料理法に大将の独創性がブラスされて生み出された料理の数々は、どれもが目を瞠る逸品揃いでした。
このお店は大津市の琵琶湖畔に位置し、食べログ百名店、ブロンズにも輝く名店です。でも店内はテーブル席で日本料理と言ってもカジュアルなムードの中気取らず食事が楽しめます。
女将の接客は明るく優しく丁寧で、料理のこと、食材のことを何でも把握して説明されるのでわかりやすいのです。当然ながらご主人の料理に誇りを持っておられることも素敵だと感じました。
ランチは私たちの他、女性2人が後から来て、2組のみでゆったりしていました。
ビールと地元の期間限定の「浪乃音」という人気の冷酒を頂きました。飲みやすいけれどコクもある美味しいお酒です。
料理は5000円のコースです。
最初に出たのは先付けの2品。福井県の片栗の里の片栗の葉と土筆の和え物。酸味がありシャキシャキ食感が美味しい。小さなお皿は蕗のはの佃煮です。
次は鯛の桜寿司です。塩を振り少し熟成させた鯛はまったりしたいい味わいです。緑の桜の葉で巻いて、生姜は桜の花びらの可愛い形にくり抜いて飾ってあります。ワサビもよく効いています。
滋賀県の柔らかめの豆腐の田楽はユニーク。鯛の造りは皮を炙ってある松皮つくり。ちり酢は鯛とつまと一緒に付けて食べると美味しい。
揚げたてホカホカのかき揚げは、海老と帆立、アスパラです。カリカリなのはなぜか?と訊くと、柿の種を砕いてまぶしているとか。ほんとに美味しいのです。他のお客さんが真似したら黒く焦げたそうで、テクニックが必要なのでしょう。
次に出た若竹は私の大好物。器まで火傷しそうに熱く、ワカメが海苔みたいにトロトロになって、シャキシャキの竹の子に載っています。絶品出汁で今までで最高の若竹でした。
タコとオクラと鯛の白子の煮物は、オクラが細かく刻んであって山芋のようにとろりとタコと和えられています。鯛の白子も珍しく、もっちり円やかな美味しさにびっくり。火力が難しいんですよ、この食感を出すには、と女将さん。
お食事は炊きたての鯛ご飯です。鯛を使った料理が多い印象ですが、それぞれが全く別物で気にならないものでした。鯛がカリッと焼いて混ぜてあるので香ばしい。山椒の粒が味の変化が加えるいい取り合わせ。漬物と一緒に2人で完食です。
デザートも手抜きはありません。オレンジのゼリーにイチゴが入り、さっぱりして程よい甘さが好みの味です。
全ての料理が満足いく味、構成で嬉しくなりました。冷酒で昼間からほろ酔い!という贅沢気分。
季節感のある、まさに「今が旬」の食材を最高の形で満喫させてくれた大将は、やはり現代の名工にほかなりません。