Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Kouchan Shokudou
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Categories | Oyako-don (Chicken Bowl)、Udon、Cafeteria |
Phone number (for reservation and inquiry) |
077-562-5728 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
滋賀県草津市青地町588-1 |
Transportation |
2,002 meters from Kusatsu. |
Opening hours |
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Budget |
~¥999 ~¥999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted |
Number of seats |
38 Seats ( テーブル) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
Smoking establishment Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
OK 8台 |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Remarks |
お昼には日替わりの一品おかずが並びます。 |
PR for restaurants |
お気軽に立ち寄れる大衆食堂です♪。
どんぶり、うどん、中華そば、炒め物、オムライス、おでんetc…。 昔ながらの大衆食堂です。お昼は煮物、魚料理、フライ等の和食中心のおかずが日替わりで並びます。お好きなおかずに当たればいいですね♪。 夜はお好み焼きもやってます☆。 |
「孝ちゃん食堂」を訪ねた。
アクセスは、草津駅東口4番のりばから帝産湖南交通の[53]草津車庫行や[453]青山五丁目(グリーンヒル)行のバスに乗って6分の青地西停留所で降りるとお店は目の前。運賃は230円で現金払いのみ。
お店は、昭和58(1983)年開業とのこと。敢えてそれより若干前の時代の大衆食堂のフォーマットに則って設計されているように感じられる。なお、今では禁煙化されている。
お店は中高年男女四人で営んでいらっしゃった。
客席は、四人用テーブル席が多数。ガスを熱源とする鉄板付きのテーブルもあるが、鉄板は蓋で覆われており実際には運用されていない気配。
訪れたのは、週末の18時40分頃だった。先客なし。滞在中の後客は3組7名。
ビールは、キリンラガーのみ。大瓶と小瓶とがあり中瓶はない。大瓶が530円と安い。近畿では大瓶を置くお店が比較的多いような気がしている。
ビールのお供におでんをいただくことにした。玉子(90円)、こんにゃく(90円)、大根(90円)をいただいた。汁は出汁の旨みや甘みが控えめのあっさりタイプで、そのかわりけっこう塩気が効いたもの。芥子はひじょうに鮮烈な刺激のあるものだった。
お好み焼は、夜のみの提供。30分ほど時間を頂戴しますとのことだったが、空いていたおかげか、21分間で提供された。おでんをのんびりつついているとちょうどいい感覚だった。
お好み焼は、「バター入」(800円)という、あまり他所で例が多くないものをお願いしてみた。これは牛肉とイカのミックスのお好み焼にバターを入れたものと説明を受けた。
バターを使うお好み焼といえば、自分の狭い見聞の範囲でいま咄嗟に思い出せるのは3例。熊本県玉名市の「橘屋本舗」が、かつて「宝食堂」というお店が出していた「バター焼」という市民に愛された独特のお好み焼を受け継いでいるというのは有名。また、広島県廿日市市の「笑家 廿日市店」のお好み焼は、とくにバターを使うとは謳っていないがバター入りであり、それがたいへんおいしかったのが記憶に鮮やか。そのほか、かつて広島市の「こなもん屋」がバター入りのお好み焼を出していたが、すでに閉店して久しい。
こちらの「バター入」というお好み焼は、鉄皿で出された。
奇をてらわぬ円盤状の形状。混ぜ焼である。
上に花かつおがたくさん載っている。
青海苔、マヨネーズ、濃厚ソースがかかっている。
躯体を構成するもののうち、断面を見てすぐに判るものは、生地、キャベツ、微塵切りの紅生姜、いか、牛肉くらいだが、ほかにも、天かす、バターといったものも入っているのだろう。生地には山芋や玉子も溶き込まれていたかもしれない。
キャベツがたっぷりめで、ふんわりした食感。生地は柔らかめで滑らかな舌触り。一口ごとに濃厚ソースとマヨネーズが絡みついてますますトロトロの口触り。そこに花かつおが半端に粘り付きモソモソ感もなくはない。牛肉は極薄切りが縮んでボロボロになったような状態で入っている。ザラリとした舌触りと案外くっきりした噛み応えにメリハリのようなものが感じられて悪くない。いかはいからしい食感で気を吐いている。全体的に過度に脂ぎった感じがしない点に好感する。
味については、出汁感は、生地からは感じにくく、花かつおやソースのほうに偏ったタイプ。熱きキャベツの甘みと香気がいい。ソースは甘めで相性はいい。客席に置かれていたパパヤソース(大洋産業株式会社/京都府宇治市)のとんかつソースを足してみたら、甘酸っぱさを帯びた香りと旨みが強化された感じがして悪くなかったが、あまり足し算をするのが憚られる気もした。なにしろ、最大の難点は、大量のマヨネーズの味が強すぎることだった。はっきり言って、味覚はほぼマヨネーズによって大部分を占拠され、その他の味を感じるのが簡単ではなかった。とくに、このお好み焼の最大の特徴であろう肝心のバターの風味を感知することができないのには不安にすらなった。それでも、周辺部から食べ進み、中心部へ達したときにようやくバターの存在が認識できたのでホッとした。そのとき、バターは、牛肉・いか と相性がたいへん良いものだと感じられた。そして想像すると、もし豚やえびだったらそれほどでもないような気までしてきた。「バター入」の具材が牛肉といかに決められていることになんとなく感心した。
気取りのない大衆食堂のゆとりのある空間で、何にも邪魔されず気儘におでんと大好きなお好み焼をいただき、大瓶ビールは2本を干した。幸福な憩いのひとときだった。