Restaurant name |
Choujiya(Choujiya)
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Categories | Inns,Guesthouses |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0740-22-2040 |
Reservation Availability |
Reservations available
2人以上要予約 |
Address |
滋賀県高島市今津町今津56 |
Transportation |
JR湖西線利用 京都→近江今津(新快速47分)下車すぐ 347 meters from Omi Imazu. |
Opening hours | |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥10,000~¥14,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Private dining rooms |
not allowed |
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Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
− |
Parking lot |
OK |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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1,566文字★
鴨すきコース(7,500円、内税)滞在時間:約1時間40分
東京から滋賀県に来ております。
300年の歴史を誇るという若狭街道(琵琶湖畔)の老舗旅館「丁字屋(3.14)」。
湖魚料理や冬の(野鴨だけしか使わない)鴨すきが評判となっています。
ランチで利用しましたが「旅館」だけあって宿泊も可能。
その場合ランチと同じコース料理が夕食となって朝食も出るとのこと。
食材の仕入れ先はすぐ近くの湖魚専門店「魚岩」。
稚鮎、氷魚(稚鮎より小さな鮎)、鯉、ホンモロコ、養殖鰻、鮒鮓、青首(雄の真鴨)まで魚岩。
(なお魚岩を訪れても鯉、ホンモロコ、鴨は一般客に販売していません。)
畳の和室に座布団を敷いてあり、中央をくり抜いた(そこに七輪をセット)座卓で食事。
ホンモロコ、鰻、鍋の火力は七輪の炭火ですが、炭は高知の黒炭(土佐黒炭でしょうか)を使用。
窓からは琵琶湖の眺めを楽しめるという抜群のロケーション。
ビール(850円)アサヒスーパードライ大瓶
鴨すきコース(7,500円)
鮒鮓(1,500円)
1.鯉の洗い
2.稚鮎の佃煮
3.ホンモロコとホワイトスター(ネギ)炭火焼き
4.養殖鰻佃煮の炭火焼き
5.氷魚
追加:鮒鮓(1,500円)
6.鴨すき(青首、ホワイトスター、芹、椎茸、エノキ茸、豆腐)
7.〆うどん、香の物
8.水菓子(蓬餅)
9.お土産(ほうじ茶のティーパック)
(注)表示価格は内税です
まずは魚岩から仕入れた鯉の洗いと魚岩が佃煮にしている稚鮎。
コリコリした食感を楽しめて泥臭さを殆ど感じない鯉の素材力は高いですし、
佃煮にしては塩分控えめで良い味わいとなっている稚鮎も良いです。
続いてはホンモロコと地物のホワイトスター(ぶっとい長ネギ)を網焼き(炭火焼き)に。
ホンモロコは獲れる数が少ないこともあって魚岩で佃煮の販売はしておらず、
生の状態で同店に卸しているようです。
女性スタッフが炙って生姜と醤油で味わうホンモロコの純な旨味が堪りません。
淡水魚では鮎とホンモロコがツートップで美味しいという意見もありますが、
琵琶湖現地で味わうホンモロコ(琵琶湖の固有種)は格別。
ホワイトスターも炭火で炙られることで変質して、
その太さゆえ食べ応えあって甘みや旨味も素晴らしかったです。
魚岩が佃煮(蒲焼きに近い)に仕上げた養殖鰻を炭火で焼き直しても良いですし、
小エビの混じった氷魚(しらすより太い)もまた現地ならでは。
(そういえば東京の和食店で出会う氷魚は琵琶湖産ばかりな気がします。)
鮒鮓の追加注文も可能とのことでお願いしました。
ここまで稚鮎と鰻の佃煮を食べて、その美味しさに評価の高まった魚岩が作っている鮒鮓。
飯(いい)がヨーグルトみたいに爽やかで臭み無く何とも食べやすいです。
鮒鮓のあの凶悪なまでの風味が好きという玄人には物足りないかも知れませんが、
徳山鮓(4.33)の鮒鮓同様に初心者でも食べやすいと思います。
これを作った魚岩では鮒鮓の地方発送も可能なのでオススメ。
そして本日のメイン「鴨すき(魚岩が仕入れた青首を使用)」の登場。
鍋は鴨出汁ベースに醤油とたっぷりの砂糖を加えた甘めな味付けですが、
お店で薄く引いた青首の野趣と旨味を楽しめて評価3.8級のすき焼きになっています。
下手な黒毛和牛のすき焼きより美味しいですし、ジビエならでは脂が爽やかで口当たり軽やか。
鍋の〆はうどん(この味付けなのでお米を食べたいと申す同席者もおりました)。
蓬餅とお茶で食後の歓談、お土産にほうじ茶のティーパックまで貰いました。
ジビエの青首をメインに琵琶湖の地物である湖魚も味わえるコース1人7,500円ということで、
風情ある老舗旅館にしてはリーズナブルに楽しめたと思います。