Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Himeno Soba Yukarian
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Categories | Soba |
0854-52-2560 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved
お席のご予約は出来ませんが数量限定のメニュー(そば御膳・横田小そば・おむすび)は前日までにお電話をいただければお取り置きいたします。お取り置きも数に限りがありますのでお早めにお願い致します。電話受付時間8時~11時と14時~17時。 |
Address |
島根県仁多郡奥出雲町稲原2128-1 稲田神社境内 |
Transportation |
出雲横田駅[出口]から徒歩約26分.。車で約3分 1,574 meters from Izumo Yokota. |
Opening hours |
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Budget |
¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted |
Table money/charge |
無 |
Number of seats |
36 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 20台 |
Space/facilities |
Comfortable space,Tatami seats |
Occasion |
With family/children |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Beautiful scenery,Secluded restaurant,House restaurant |
With children |
Kids are welcome |
Website | |
The opening day |
2011.10.2 |
Remarks |
運営:若槻保氏・岡田篤志氏 |
昨日(令和4年5月3日、水曜日)、島根縣仁多郡奧出雲町稻原にあります「姫のそば ゆかり庵」さんにて、御晝を頂きました。稻田神社境内にある御店です。
私の「gooブログ」には、平成30年10月に同店をたづねてゐると記してゐます。扨、御店の住所には、二つのキーワードが存在してゐます。「仁多郡」と「奧出雲町」です。「稻原」と云ふのも、それらしき地名と云へるかも知れません……。
店名に記されてゐるとほり、御蕎麥の御店ですが、「奧出雲町」と云へば、勿論、其處で提供される御蕎麥は、出雲そばです。素戔嗚命の妻、櫛名田比賣(クシナダヒメ=稻田媛)を祀る稻田神社の社務所にて、奧出雲町産のそば粉を用ゐた手打ち十割そばを作られて、メニューとして出されてゐます。
また、お米に詳しい人であれば、ご存知と思はれますが、「仁多郡(奧出雲町)」は「天日干し仁多米コシヒカリ」で有名な土地です。コシヒカリと云へば、魚沼産が最も有名ですし、それが東の横綱であれば、西の横綱は仁多米だ、との評價もあるやうです。
御店は午前11時に開店との事で、11時2分ぐらゐには境内に到著したのですが、既に一巡目の方々は入店されてゐる樣子です。定刻より早くに開店されたやうです。大型連休中で、お客が多い爲でせうか……。御店の玄關にある名簿に名前を記帳します。私達は、二巡目の六番目のやうです。
御店にはひれたのは、11時55分です。その間、社務所のまへにある繪馬を見てゐましたが、稻田媛が祀られてゐるだけあり、良縁を願ふ、若い女性のものが多いです。それも何故か千葉、神奈川、東京が目立ちます……(笑ひ 神社の御參りに就いては、平成30年10月にしてゐる爲、今囘は省きました。「參拜よりも食事とはけしからん」と誰かに云はれさうですが……(笑ひ
扨、目當は、前囘と同樣、「横田小そばのそば御膳」(1,490縁)です。「円」でも「圓」でもなく、「縁」なのは、勿論、神社だからです。數量限定と云ふ事で、未だあるか心配でしたが、無事に註文出來ました。序にと思ひ、ドリンクも註文します。生ビールはないやうですので、ソフトドリンクにします。「赤しそジュース」(400縁)は賣切れとの事ですので、「神社エール」(400縁)にします。食事をするばあひは100圓引きとの事です。
「横田小そばのそば御膳」の蕎麥は、矢張り、出雲と云ふ事で、オーソドックスな割子を選擇します。御膳に附くおむすびは、勿論、仁多米ですし、他にも地元の山菜を用ゐた御數、スープやデザートも附き、御徳なメニューなのです。
先客の註文が未だ出てゐない爲、「神社エール」が屆いたのは10分後、御膳が屆いたのは、その更に6分後でした。左記、上述しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽ください。「百聞は一見に如かず」と申しますから。
割子は三段です。奧出雲町の稀少な在來種である「横田小そば」のみを使用した十割と云ふ、贅澤で、且つ、地域性に富んだ御蕎麥です。東京で食される蕎麥とは異なり、出雲そばの割子は、蕎麥のうへに好みで藥味を置き、之また好みで蕎麥つゆを直接蕎麥にかけて食します。そして、餘つたつゆは次の割子に入れて、新たに藥味とつゆを加へて……と云ふ風に食べ進めて行きます。
その藥味は、刻み海苔、ネギと大根おろし、鰹節の3パターンです。蕎麥つゆは、恐らくは鰹出汁で、少し甘みがあり、味自體は濃厚だつた……と記憶します。食べ進めた樣子に就いては、畫像を御覽下さい。
蕎麥は、喉越しよく、蕎麥を啜り、蕎麥を咀嚼する迄の間に於て、頗る良い香りがします。出雲そばは、東京の蕎麥とは違ひ、嚙んで味はふタイプですが(東京の細い蕎麥とて實際には咀嚼しますが……)、濃厚な味はひが確認出來ます。甘みとか旨味とか、一概に述べる事は出來ませんが、つゆは少なめにして食すのが私の好みです。また、「喉越しよく」と書きましたが、嚴密に云へば、少し素朴な感じがする食感が、卻つて好印象です。
御膳のもう一つの目當である仁多米のおむすびですが、此方は、少し許り鹽が使はれてゐる鹽むすびでせうか……。冷ましてある状態ですが、一粒一粒の存在を強く感じ、甘みと云ふよりは、旨味を強く感ずるタイプです。
後は、山菜や野菜を用ゐた御數が6種類、麴のスープ、羊羹、蕎麥湯と云ふ邊でせうか……。此等も美味しく頂けました。「神社エール」も生姜の香りと味とが豐かな自家製の炭酸ドリンクで、飮むと頭がリフレッシュするやうでした。
「神話と歴史」に就いては、森鴎外が何らかの小説の登場人物に、何やら語らせてゐた文章を讀んだ記憶がありますが、こゝでは敢へて言及しません。とまれ、御馳走樣でした。