Restaurant name |
Maru naka
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Categories | Ramen |
054-646-1516 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
静岡県藤枝市志太3-1-24 |
Transportation |
JR藤枝駅から自動車で8分 1,601 meters from Fujieda. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
~¥999 ~¥999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Accepted |
Number of seats |
36 Seats ( テーブル4名掛け×6卓、座敷4名掛け×3卓) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 道路を挟んだ向かいにも駐車場があります。 |
Space/facilities |
Tatami seats |
Occasion |
With family/children |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
House restaurant |
With children |
Kids are welcome |
Website | |
Remarks |
・混雑時は相席あり |
志太系=マルナカ系とも呼ばれる藤枝朝ラー志太系総本山、創業はなんと大正八年、今年で百四年もの歴史を誇る老舗、マルナカさんを初参拝してきました。もうね、参拝ですよ、ありがたや〜。8/16に行ったらお盆休みで空振り、ようやくリベンジ朝ラーできました。志太系をいただくのはマルナカと双璧をなす有名店の池田屋さん、フレンチの技法を取り入れた気鋭のまるみさんに続いて三店目、そのレポートと併せてご覧いただけたら幸いです。
火曜日朝、8時半の開店と同時に到着。先客はすでに10名ほど。さすが総本山、人気ですね〜。
店内に入って券売機で食券購入。QRコード決済のできる券売機は初めてです。すごい老舗なのに意外とハイテク。中華そば並¥600と冷やし並¥700をPayPayで購入。志太系の定番の食べ方、温冷セットです。どちらの値段も池田屋さんと同じですね。冷やしの方が百円高いのはなぜでしょうね。
志太系といっても全国的な知名度はまだまだこれから。ここで簡単に志太系ラーメンの定義を食べログmatomeより転載します。
【静岡 志太地区(藤枝・焼津周辺)には志太系ラーメンと呼ばれる早朝からラーメンを食べる文化があります。 お茶の取引が終わる早朝に営業時間を合わせて朝からラーメンを提供したのが始まりだそうです。 温かいラーメンはもちろん、冷たいラーメンもあり、両方食べることでウマさ倍増です。
①早朝から営業している。(閉店13時ごろ、売切れじまい)②温かいラーメンと冷たいラーメンを2杯食べる客が多い。③カツオ出汁ベースのサッパリした醤油ラーメン④平打ち麺が多い】引用終わり。
繁盛店だけあって多くのホール係の女性店員さんがいますが、皆さんとても感じがいいです。
店内は日本蕎麦店のような造り。隅には神棚が見えます。カウンターはなくすべて4人掛けのテーブル席で相席が当然になりますが、向かい合わせの席との間には半透明のセパレーションがあるのでシルエットしか見えません。
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10分ほどでまずは温かい中華そばが着丼。池田屋さんと違い蓮華がついてきません。
油の浮いていない琥珀色に澄みきったスープ、脂身のないモモチャーシュー、メンマと海苔と刻み葱。なるほど池田屋さんとそっくりの、志太系の美しいラーメンです。マルナカさんの方が創業が古いので、池田屋さんの方が似ているのだと思いますが、このニ店はどういう歴史を辿ってきたのでしょうね。
まずはスープ。鰹出汁の香りがたまりません。キレの良い醤油味で和風出汁に近いスープです。これも池田屋さんと同じ。ですが鶏がらと思われる動物性の旨みはマルナカさんの方が若干ですが強い印象で、中華そば寄りのスープという印象です。
加水率高めの平打ち中太麺はツルツルで喉越しよく、噛むとパツンとした歯応え。啜るとスープを絡めあげながらゾゾゾーっと大きな音がして小気味良い。店内の至る所からこの啜る音が聞こえてきます。この麺も池田屋さんとそっくり、、というよりまったく同じように感じます。
そして脂身を落とした薄切りモモチャーシュー。こちらも池田屋さんと見た目そっくりで肉の固めの食感も同じ。ですが淡白な塩味の池田屋さんのものと比べ、マルナカさんのはよりラーメンチャーシューらしい煮豚の味がします。二店の比較で一番違いを感じたのはこのモモチャーシューの味付けかな。若干の違いですけどね。
そしてコリコリと歯応えのあるメンマも美味しいです。
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温そばを食べ終わる頃に冷やしが着丼。志太系冷やし麺の慣わし、ガラスの器が涼しげです。冷やしにも蓮華はついてきません。
こちらも琥珀色に澄み切ったスープ。トッピングはモモチャーシュー、メンマ、刻み葱、そして海苔の上にはこれまた志太系の慣わし、練りわさびと紅生姜が乗っています。麺は温そばと同じだと思われる平打ち中太麺です。
冷やしもしっかりと鰹が効いていて、少し甘めのスープです。油はほとんど浮いておらず、スープというより和風出汁、素麺つゆのような感じも池田屋さんとそっくり。若干ですが池田屋さんのカエシの方が醤油が効いていてより和風出汁感が強かった気がします。マルナカさんの冷やしのスープも完飲はしませんでしたが、池田屋さんのスープよりはそのままでも飲みやすい気がしましたから。
食べながら例によって練りわさびと紅生姜で味変。これが志太系冷やしのいいところ、とてもキリッとさっぱり食べられます。すごく美味しい。
今日も温冷セットで頂いて完食しました。お腹いっぱいではありますが、ほとんど油分のないラーメンなのでさらりと食べられて、あとで胃にもたれることもありません。池田屋さんとの比較では、本当に若干ではありますが、マルナカさんの方がラーメン寄り、池田屋さんの方が和風出汁寄りの印象を持ちました。どちらもまったく甲乙つけ難く、どちらのお店に行くかは本当、気分しかないです。姉妹店のよう。どちらが近いかくらいです。
今回はマルナカさんと池田屋さんの比較レポートのようになりましたが、この志太系の双璧をなす二店はどのような歴史を経て現在に至るのでしょうか。ライバル?それとも暖簾分け?地元の古い歴史に詳しい方、ぜひ教えてください。
藤枝の朝ラー文化、そしてその発祥である志太系ラーメンは、藤枝市民が誇る歴史ある大切な食文化であることを感じました。地元の鰹節を使い、余計なものを加えないシンプルな引き算のスープ。美しいラーメン。いつまでも継承されていくべき食文化です。