Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Hida
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Categories | Oden、Regional Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
055-951-3832 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
静岡県沼津市大手町1丁目2-5 |
Transportation |
113 meters from Numazu. |
Opening hours | |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥5,000~¥5,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (JCB、AMEX) |
Number of seats |
55 Seats |
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Private dining rooms |
OK |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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[静岡県沼津市]
2021/5/18(火)
JR沼津駅南口にある居酒屋。
関西風のおでんに加え、飛騨のお酒と郷土料理を楽しめる。
場所は… 駅の南口から、ロータリーを左奥へ出る。
最初の信号を左折し、次の角(セブンイレブン)を左折。突き当たり手前、左手にある。
駅から徒歩3分。日曜定休。
この近辺は「十五番街」と呼ばれ、
昭和中期から変わらないであろう、ディープな沼津がビシビシ感じられる貴重なエリア。
その中にあって「飛騨」というのは珍しく、興味深い響き。
以前から気になっていたが、意を決して入店。
入口近くにカウンター5席、その奥に団体向けの席が多数(全55席)
全席禁煙。小音量でテレビが流れる。
おでん鍋は、店の奥の方(団体席)に置いてある。
カウンターは一般的な造りだが、団体席の方には さるぼぼが飾られ、
すげ笠や木製の車輪など、民芸調の店内である。
主人は思ったより若い様子。ママもいるようだが、この日は暇なためかお休みの様子だった。
話し掛ければ応じてくれるが、基本的には一人静かに呑む雰囲気だ。
お品書きの一部を紹介すると…
〔おでん〕大根、玉子、こんにゃく、椎茸、厚揚げ、飛竜頭、巾着(餅・じゃがいもチーズ・かぼちゃチーズ)
生麩、車麩、ちくわぶ、ちくわ、はんぺん、ウインナー巻、シューマイ巻
〔飛騨系〕漬物ステーキ、朴葉味噌焼き、飛騨牛(網焼き・一口カツ)
〔一品〕 かに玉ステーキ、チーズコロッケ
〔魚介〕 刺身盛、いかの照焼、帆立とポテトのモダン焼き、あじの甘酢あんかけ
いかキムチ炒め、いわしの揚げポン、カキフライ
〔肉類〕 明宝ハム、牛タン網焼き、豚肉となすのロール揚げ、とりから、豚キムチ
〔シメ〕 海鮮丼、お茶漬け、おじや、ざるうどん
日本酒は、久寿玉・蓬莱・玉乃井・ひだ正宗など、飛騨高山(岐阜県北部)の銘柄を揃える。
生ビールの銘柄は、キリン「ブラウマイスター」。
ちなみに醤油は、名古屋のイチビキを選んでいるあたり、こだわりを感じる。
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■日本酒
◎高山市・老田酒造「鬼ころし」(グラス¥638)※税込10%
背の低いワイングラスのような器に、なみなみと注いでくれる。
品名が示すように辛口で、べたつきがなく、呑み飽きない味に仕上がっている。
◎飛騨市・渡辺酒造店「金紋小町桜」(グラス¥638)
飛騨古川で「蓬莱」を醸す酒蔵。
やや甘口タイプと伺ったが、個人的にそれほど甘いとは思わず、むしろさっぱりとした印象。
◎高山市・平瀬酒造店「久寿玉」出汁割り
さるぼぼの絵柄が可愛いコップ酒。
そのまま5分の4飲み、残り5分の1になったら、おでんの出汁を注ぎ入れてもらう。
淡い金色の出汁がたっぷり注がれ、常温だったお酒が、熱燗の様相に!
さらに一味唐辛子を振りかけるのが、この店の流儀。
ほど良い塩気、出汁の香りが鼻をくすぐる。和の味だね~(^-^)
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■お通し(¥330)
マグロの漬け。青紫蘇で風味付けしてあるところがお洒落。
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■おでん(一品¥198)
飛騨とは関係なく、静岡おでんとも異なる。上品に出汁を効かせた関西系。
おでん鍋を見て個別に指定もできるし、お任せで盛り付けてもらうことも可能。
◎大根 出汁がたっぷり染み込み、おでんの魅力を存分に味わわせてくれる。
◎巾着 中身は じゃがいも&チーズ。ぷちぷちコーンも入っており、まろやかな味わい。
◎焼売巻 シューマイを包んだ練り物。ほんのり甘みがあってユニーク。
◎生麩 黄色とよもぎ色で彩りが良い。もちっとした食感も。
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■飛騨牛朴葉焼き(¥1320)
飛騨を代表する郷土料理。
ねぎ味噌を乗せた朴葉を卓上コンロで炙り、ほどよく火が通ったところをいただく。
本来は具が入らない素朴な料理だが、こちらは飛騨牛をメインに据えた豪華版。
焦げ付かないよう、肉をひっくり返したり、自分で面倒を見るのも楽しい時間。
さすが飛騨牛、綺麗にサシが入っており、肉質が良い。
赤味噌の濃い味わいと、柔らかい肉の脂身が溶け合って美味。
ビーフと日本酒の組合せは普通想像しないが、味噌が橋渡しになって、好相性を見せてくれる。
肉を食べきった後も、味噌単独で酒のつまみになる。
ねぎに加え、茹で大豆も入っているのがポイント。
濃い味なので、淡白なおでんとは好ましい組合せ。
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■つけものステーキ(¥748)
昔の飛騨では、冬になると生野菜が凍ってしまうので、保存食として漬物を多用した。
古くなり酸味が出た漬物を美味しく食べるための工夫が、この漬物ステーキである。
赤かぶ・野沢菜などの漬物を、玉子とじにして鉄板で焼き上げる。
この店では王道の漬物ステーキも提供するが、今回は「お店独自にアレンジ」されたものを注文。
一人用の鉄板で提供。
漬物を玉子でとじるのは同様だが、玉子をふわふわに仕上げてあるのが、店主の工夫。
まるで「モンサンミッシェルのオムレツ」を連想させる。
漬物のシャキシャキした歯応えを残しつつ、塩気や酸味は玉子で和らぎ、クリーミーな味わいに。
鉄板は最後までアツアツ。半熟状態から徐々に固まっていくのも、いとをかし。
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■あげづけ(¥638)
醤油ダレに漬けた油揚げ(厚揚げではない)を、シンプルに焼いたもの。
おろし生姜・芽ねぎ・辛味なめ茸が添えられる。
噛み締めると、豆腐の旨味がじわりと広がり、しみじみと美味。
芽ねぎの香りも鮮やか、日本酒との相性は抜群だ。
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お会計はクレジットカード利用OK。
目の前に朴葉焼きの火や鉄板があるので、食べ終わる頃にはホカホカに(^-^)
渋い雰囲気の店長に聞いたところ、先代から数えて、今年で54年目になるとのこと。
十五番街の中でも、居酒屋「満月」と並んで最古参だという。
鉄道高架化事業が進むと、このあたりも取り壊しになるんじゃないか…
それまでは頑張りたいね、とのことだった。